塔の見所
リタイアして直後、 国宝を中心ですが 京都・奈良の塔を矢継ぎ早に 訪れた、古い建物の構造に、興味を広げる機会となり、参考書を見ると 、全国にこれほど多くの塔があるとは、 正直、驚いている。 今回はこれまで、見た塔を少し、紹介し ます。写真は紙面の関係と入力不慣れで次号とします。 *本文は再編集しております。(2018/5/26) 1.塔の歴史 インドから 中国 チュウゴク ・ 朝鮮 チョウセン 半島 ハントウ を 経 ヘ てわが 国 クニ に 伝 ツタ わった 仏教 ブッキョウ とともに 釈迦 シャカ を 祀 トシ る 建物として 塔という建築物がもたらされた。インドで 塚 ツカ の 形 カタチ が 中国 チュウゴク で 木造 モクゾウ 楼閣 ロウカク 建築 ケンチク の 形態 ケイタイ となり、 飛鳥時代以降、日本でも各時代、各地で多数建てられましたが、落雷・戦乱で焼失したが、現存してい るものも数多くあります。 2.塔の種類 何層 ナンソウ にもなっている 塔 トウ のことを 層 ソウ 塔 トウ といいますが、 層 ソウ 塔 トウ はいずれも奇数層で、偶数層はない。 三重、五重、七重、十三重、たとえば薬師寺の東塔のように見た目は六層ですが、実際は三重層で裳腰を 付け足した屋根がある場合もあります。多層は石塔に見られるが、木造の十三重は 奈良にある談山神社が唯一で必見です。 塔をざっくり分類すると、層塔、多宝塔、八角円堂となります。やはり、国宝・重文指定は層塔が多く、 下層は方形、上層は円形で、つなぎ部は白い漆喰が美しい多宝塔も楽しめます。 八角円堂としては法隆寺の夢殿がすばらしい。 3.塔の各部の構造 層塔の数、塔構成部品の違い、木組、九輪・水煙などの形状は作られた時代・背景などによって大きく異なlます。 しかし、基本構成がわかると建物ごとにその違いの面白さが見つかります。見学を計画した塔が 修理中の場合もあり、事前に調べることも必須で、又、より拡大してご覧になるため、 望遠レンズの付いたカメラなどを持参されることをお勧めします。 参考図として層塔の構造を下図に示しておきます。 参