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続自由時間のクラシック(366)無伴奏Vnソナタの名曲 J.S.Bachを聴く

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 今日の続自由時間のクラシックはクラシックファンでしたら、必ず、お聴きになったはずの名曲中の名曲のJSバッハの無伴奏Vnソナタ曲集を選んで聴いてみる事にします。 JSバッハのパルテータ曲を選びましたが、筆者はこれまで、パルテータの意味を良く知りませんでしたので、ウキペデアで検索することにします。 パルテータとは 「 18世紀の ドイツ において、共通の主題やモチーフないしは情緒によって、統一性をもって構成された 組曲 という意味に変化した。そこには、作品の展開に様々な 舞曲の特徴と変奏の原理を利用したという発想 も隠れている。」と解説にあります。舞曲の入るソナタ組曲と事でしょうか。また、この無伴奏Vn曲は器楽曲の範疇に入ります。  今日の曲は無伴奏のVnソナタと 組曲 ソナタが3曲ずつ入る6曲からなり、ソナタ曲と組曲が交互に演奏される。例えばBWV-1004番は「無伴奏パルテータ2番」で、全6曲中第4番目の作品となります、少しややこしいようです。昔は6曲はレコード3枚組でとっかえひっかえ、聴く時代でしたが、最近は、下の表に示しますように、Youtbeで手軽に検索して、聴き較べることが出来る、時代になりました。  今日の曲は、たった1本のVnで重奏音にて、表現できる極限の曲として、古今、多くのVnニストが挑戦してきた、名曲です。この、 JSバッハの 無伴奏ソナタを推さない指南書はありませんが、誰の演奏を選ぶとなると、難しいことでしょう。レコ芸500にプロの評価を尋ねてみますとクレーメル、ファウスト、S・クイケン、シェリング、シゲテイ、ミルシテイン、ハイフェツと順に並んでいます。上位3人は比較的新しい演奏です。  一方、Youtubeでの、 各曲毎の視聴 回数は下の表の通りとなりました。日本人である、 Netherlands Bach Societyのメンバ佐藤氏の演奏が評価が高いようです。勿論、天才の Hilary Hahnの演奏もあります。レコ芸500の推すVnニスト何人かは見つかりません。比較的、最近の演奏が多く視聴回数は随分異なるようです。 意外と巨匠クレーメルの評価が低い様です。  やはり、ご贔屓のVnニストを選ぶことの方が、賢明です。手許のVn奏者のアルバムを調べてみると、レコ芸500の推す7人は全部、揃っているようで、聴き較べも可能です。今日はYoutub

続自由時間のクラシック(365)Vnソナタ曲 Mozart (3)を聴く

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  今日の続自由時間のクラシックは昨日に続き、モーツアルトのVnソナタ曲をもう少し、追加して聴いてみることにします。モーツアルトのVnソナタ曲は、指南書を読むと、曲番と、K番号が混雑して記載されている場合があるようです。プロの評論家でさえ、混乱するようです。原因は楽譜の発見が遅れて見つかる、真贋も定かでない、断章、補筆しした曲など、様々な要因があるようです。今回は曲番を記入せず、K番号で表記しています。  凡そ、多くの演奏家がトライする曲が古今、名曲とされているようです。昨日のK304と今日のK378番の短調曲は美しい旋律を持つ曲で、女性好みの甘く、切ない短調曲として、良く知られています。殆どのVnニストが手掛けます。今回、比較的演奏機会の多い曲を選びましたが、それでも、ソナタ曲の2/3近くは省略しています。極めたい方は、特定の演奏家に絞り、全集版でお愉しみください。  Youtubeで検索すると、かなりのアルバム集が見つかります。最近、録音のムターシリーズは筆聴のアルバム集でしょうか  今日の曲を指南書の解説で簡単に記します。K378は女性(伯爵夫人)の弟子に贈ったとされる、気品ある、優雅な曲として知られています。K403はモ-ツアルトが結婚した直後で、奥さんと合奏を楽しむために作ったとある曲です。比較的長い、断片の楽譜だそうです。  K481も短調曲です。めまぐるしい展開と転調を含んだVnソナタ曲として、 モ-ツアルトとしては、 珍しい曲調だそうです。K526は協奏的デユオ・ソナタと呼ばれ、瞑想の果ての深淵に静かに沈む曲という、曲と解説がありました。有名Vnニストの死去をオマージュした曲だそうです。    次のK359は「 羊飼いの娘セリーヌによる12の変奏曲 」という表題がある、短い6つの変奏曲で、女性のお弟子さんの練習曲として作られた、牧歌的な主題を持つ曲として、知られています。  最後はK423はVnとVaとのデユオ曲ですが、特別に選んで聴いてみました。筆者は初めて聴くようですが、Vaシリーズでお勧めしたようしょうか、記憶が定かでありません、Youtubeで検索していると上手くみつかりました。有名な曲で恐らく、Vaニストは必須の曲のようです。再度聴くにはいい曲です。  今日も盛りだくさんとなりました。筆者一推しは デユオ曲 K423ですが、Vnソナタ曲とし

続自由時間のクラシック(364)Vnソナタ曲の名曲Mozart (2)を聴く

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  今日の続自由時間のクラシックは前週に続きモーツアルトのVnソナタ曲をいくつか選んで聴いてみます。モーツアルトのVnソナタ曲は曲番号としては7歳ぐらいから始めて、1-43番まであるようです。モーツアルトの得意とする楽器はクラヴィーア(ピアノ)ですが、次はVnといわれています。25歳ぐらいまでは2足のわらじを履いていたようですが、当初はクラヴィーアが主体で、Vnの方が伴奏との解説がありました。  その後、今日の作品(K301 1778年)ぐらいから、ピアノとVnが対等に張り合う作品とのことです。膨大なVnソナタから、比較的有名な曲を絞って選んで2回で、10曲ほど聴いていきます。モーツアルトのVn作品は曲番号より、K(ケッヘル)番号で検索されることをお勧めします。時々、曲番号とK番号が一致しないアルバムがあるようです。  レコ芸500ではVnソナタ集の一括(6曲ー39曲)で15人の演奏を選らび、主に#25,28,32,34,40、42番は入っているようです。今日は指南書「 モーツアルト名盤大全 」でページを割いて、説明の多い(名曲?)曲を第1弾で選んでいます。以下、「モーツアルト名盤大全」の曲解説をかいつまんで、曲毎に記してみます。 K296は出かけた、ミュンヘンで聞いたVn演奏で感銘を受け、作った曲だそうです。  次はK301で、今日の一推しの美しい曲です。多くの演奏家の録音があります。K304はピアノとVnが対等に張り合う、代表的な曲で有名です。後期のVnソナタ曲を彷彿させる曲といわれています。K376は典雅な佇まいを持つ、曲で彼の作品中で、最も高雅と気品に満ちた作品だそうです。最後のK454はプロの名人のピアノとVn奏者に演奏してもらうために作った曲でピリオッド楽器が向いているといわれています。  今日の5曲以外に Vnソナタ 全集が、いくつかYoutubeで検索することができます。参考までにリストを付けておきます。5時間を超えるアルバムもありますが、是非、ご紹介できなかった曲もお試しください。各アルバムとも曲名、K番号が入っています。お勧めは「 Mutter 」、「 Grumiaux 」と「 Oistrakh 」でしょうか。 今日は「 K.301 」を Hilary Hahn で聴きながらブログを纏めましたので、「 K304 」を「 Mutter  」で「 K

奈良撮り歩き(19)斑鳩の法隆寺東伽藍&法隆寺国宝仏像を巡る。

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  今日の奈良撮り歩きは昨日の西伽藍に続き、法隆寺の東伽藍をご案内します。西伽藍の大宝蔵院を出ると、少し疲れが出てきますので、一息、休息されて、撮りためた、写真を見直す時間をとりましょう。上手い具合に休憩室・土産物店があります。筆者はタブレットにいくつかのデータを事前に入れておりましたので、見落としを避けたつもりですが、仏像の写真が撮れないので、不安が残ります。  今日は東大門を抜け、築地塀に沿って、東伽藍の「夢殿」に向かいます。途中の両側の築地塀に注目ください。土を薄く層状に作る「版築」と呼ばれる工法で作られた、古い築地塀が現存しています。東伽藍は蘇我入鹿によって、焼かれた、聖徳太子の斑鳩宮の跡地に、行信僧都が再建したもので、夢殿を中心に、絵殿、舎利殿、伝法堂など、見所がいくつか、あります。  先ず、一番は夢殿でしょうか、夢殿は天平時代に作られたようですが、現存の形は鎌倉時代に改造されたようです。建立当初より、屋根の傾斜がきつくなり、軒の出も深くなって、2段の基壇も追加されたそうです。屋根頂部にある、宝珠は装飾が素晴らしく、「興福寺の北円堂」と対比される、立派のものです。前回来た時は大混雑で内部を見ることできませんでした。  夢殿内部には木造の観音立像他、いくつかの仏像がご覧になれます。礼堂は住居(蔀戸が残っています。)のあとですが、夢殿を礼拝するためのお堂です。この位置からの夢殿がベストポイントです、絵殿と舎利殿もあります下の説明を参照ください。  次は伝法堂ですが、こちらは東院の講堂に当たる建物で、聖武天皇の夫人である橘夫人の居宅で、古代の住宅建築がのこっています。建物の木組み紅梁が表からご覧になれます。内部には3組の阿弥陀像他、他の寺から、仏様も多数あるそうですが、特別公開?のようです。  東院伽藍も西と同じ、各建物が廻廊で結ばれており、連子間隔が広く、木漏れ日がはいる、聖域と外界を区別する、結界といわれています。東院の袴腰つき鐘楼です。建立当時は、漆喰塗りでしたが、江戸時代に下側2/3だけ、板張りに改造されたそうです。現存する、最古の袴腰つき鐘楼です。  以上簡単に建物の目的と配置をご説明しましたが、詳細は添付表に記しておきます。  今日は最後に、法隆寺の仏像群をご説明します。重要文化財も入れると、膨大な数となりますので、先ず、添付表に、国宝指定の仏像の所

奈良撮り歩き(18)斑鳩の法隆寺西院伽藍を巡る

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   今日の奈良撮り歩きは法隆寺の西院伽藍をご案内いたします。 法隆寺は 日本の世界遺産に代表される、飛鳥時代からの建築物や文化財が数多く、現存しています。 数回訪れても、概要だけで、膨大な文化遺産を知ることはできない様です。筆者はこれまで、たった3回しか訪れていませんが今日は大胆に2日でまとめるというブログです。法隆寺へのアクセスはJR/近鉄奈良駅からバスの便もありますが、JR法隆寺駅からのバスが電車と接続がよく、お勧めです。帰りは日中3本/時あります。バス停と時間は事前にお調べください。  法隆寺は国宝・重文の建築物が47点、彫刻などの文化財が220点あり、いずれも文化庁のデータに記載され、どなたでも手軽にアクセスし、ご覧になることができます。この中から、国宝だけの建築物を選んで、その建物の中におられる、仏像群を整理してみました。多くの書籍やブログが法隆寺に関して、公開されており、最近は、Youtubeでも動画が投稿されています。市販のDVDもありますが、 Youtube でも十分でしょうか、検索結果を下に示しておきます。尚、 中門前に境内建物案内図があるので、スマホ等に何処に何があるのか記録することをお勧めします。  基本的には境内の建築物は写真撮影可能ですが、内部の仏像や文化財は写真撮影が不可となっています。 堂内は暗いので、写真を撮られても、がっかりします。 現地では脳裏に焼き付けるしか、ありませんが、学術資料等をとおして、仏像や美術品など詳細写真がご覧になれます。  今日は西院伽藍の見所を下の整理表により、 簡単にご説明します。先ず、松林の参道越しに見る、南大門、中門と五重塔、金堂が見通せます。境内へは中門脇の受付スロープから、入りますが、いきなり、入らずに、左手の三経院と西円堂の無料エリアをご覧ください。 西円堂の 格子越に仏様がご覧になれます。この付近から見る、五重塔、金堂も絶景ポイントです。西円堂の鐘楼は「柿食えば・・」の句に呼ばれたものです。西円堂の露盤と宝珠は東院伽藍の夢殿を簡素化したものです。  それでは、境内に入るため、元に戻ります。3回目に訪れたときはお会式直前の仮説工事が行われていました。しかし、コロナの時期であり、以前の2回目と較べものに、ならない、閑散とした、西院伽藍境内です。今日は、金堂、五重塔、大講堂、大宝蔵院殿の仏像群と建物の

続自由時間のクラシック(363)Vn協奏曲の名曲(14)Mozart を聴く

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 今日の続自由時間のクラシックはモーツアルトのVn協奏曲をいくつか選んで聴いてみることにします。モーツアルトのVn協奏曲は1-7番までと、他にロンド2曲(K269,373)、アダージョの1曲(K261)と2つのVnのためのコンチェルトーネ(K190)が指南書( モーツアルト名盤大全 )にありますが、この中でよく、演奏されるのはレコ芸500でも名曲・名盤で推されている、Vn協奏曲3,4,5番となります。  6番は楽譜の真偽の問題、7番は自筆の楽譜がなく、楽譜の一部が写譜でみつかったが、やはり、本物か議論になっている曲のようです。その辺を考慮して、初期の1,2番を除く、3-5番(K216,218,219)となっているようです。解説によると、3番( K216) は技術的には易しいが、音の純度だけが勝負の曲で、プロでも見せ場が難しいようです。4番(K 218) は優美さと細やかな変化を持つ、ロンド形式の曲といわれ、多くの演奏家が、様々なスタイルで、演奏したアルバムが残っています。5番(K 219) は「トルコ風」という名前が付けられ、最も、有名なモーツアルトのVn協奏曲でしょうか、ご存知の旋律が出てくるはずです。 6,7番も真偽は別に、 多くのVnニストの演奏する、多くのアルバムが出ているのは名曲からでしょうか。今日はこの6,7番も 、数少ないですが、いくつか、採りあげておきます。 指南書の推す 「カントロフ盤」がみつかりませんでした。  レコ芸500で3曲を推す、Vnニストはグリュミオー、クレーメル、カルミニニョーラの3人です。同じ演奏家が幾度か録音していますので、何回目がよいというぐらいの演奏頻度の多い、名曲のようです。しかし、 Youtubeでの視聴回数はレコ芸の評価と異なり、ハーンとムターが圧倒的な評価を得ています。  今日はまず、この3-5番を中心にお聴きください。合わせて、時間があれば、6(K268).7番(K271a)もぜひお試しください。なお、今日省略しました、1-2番とロンド他を全集で録音している演奏家のアルバムがいくつか検索できましたので、モーツアルトのお好きな方は追加してお愉しみください。  最後にVaの名曲で採りあげたかもしれませんが、レコ芸では推されています。VnとVaの協奏交響曲(K364)を再度、聴くことにします。作曲時期は Vn協奏曲 5番の