続自由時間のクラシック〔714〕現代の名弦楽四重奏団(SQ)のAmadeus SQ を聴く
今日の続自由時間のクラシックはイギリス出身の名弦楽四重奏団(SQ)の「Amadeus SQ」のアルバムをいくつか採りあげて聴いてみることにします既に解散して、久しいですが、このSQの評価は金字塔の様に燦然と輝いています。
おそらく、アルバンベルグ、ジュリヤードSQと肩を並べるSQではないでしょうか。このクラスのSQでは、凡そ、SQの名曲は全て、網羅して演奏し、録音されている様です。難解なSQ曲はこれらの「SQに聴け」といわれるぐらい、充実した、アルバムが揃っています(全集で70巻)。
レコ芸500(2017)では11点も推され、その他の指南書を加えると20点ほどが推されていました。手許は8点ほど集めていましたので、早速、Youtubeで追加検索した結果を下に記します。作曲家別に分類しましたが、まだまだありそうです。指南書の推す名曲アルバムは、ほぼ、揃いそうです。
難解といわれるSQ曲も何度か名曲・名盤を聴いているうちに、良さがわかってくると、指南書にありましたが、このブログを書くに付け、段々と理解できる、言葉になって来ました。先ず、10曲ほどの名曲をいくつかのSQで聴かれることをお勧めします。
指南書の推薦リストからも判りますように、ベートーヴェン、モーツアルト、シューベルト、ブラームス、ハイドンなどの弦楽四、五重奏の演奏が主なレパートリーです。今日はできるだけ時間を割いて、聴いてみたいと思います。中でもハイドンはSQも64曲も作っているそうです。
「人となり」を簡単にピックアップしますと、「ウィーン生れのユダヤ人であるブレイニンとシドロフや、ウィーンからミュンヘンに移住したユダヤ人の両親のもとに生れ、9歳の時にウィーンに戻っていたニッセルは、1938年のオーストリア併合の影響で英国へ逃れた。しかし1939年9月に第二次世界大戦が開戦すると、敵性外国人としてマン島にあるOnchan Campへ収容された。そこで、彼らは3人は初めて出会うこととなった。」とあります。
「収容所から解放された3人は、同じようにイギリスに亡命していたポーランド生まれで独墺流派の高名なヴァイオリニスト、マックス・ロスタルに師事した。さらにロスタルを通じて、イギリス人のロヴェットと出会い、1948年に弦楽四重奏団としてデビューした」とあります。戦争で硬く結びついた、メンバだそうです。
「芸風はウィーン的であり、ドイツ・オーストリア風とみなされていた。「業績としては1950年代から1960年代に録音されたモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス全集やシューベルト、ドヴォルザークの録音などがあり、スタンダードの一つとして高い評価を受けている。」と有りました。
今日は手許のアルバムから「室内楽への招待状」を聴きながら、ブログをまとめ、検索できた膨大なリストから、聞く機会の多くないアルバムを選んで「Beethoven - Grosse Fuge」、「Schubert - String quartet D.887」、「Mozart - String quintet K.515 」、「Haydn String Quartet Op.76 No.4 Sunrise」と「Britten: String Quart Op.36」の計5点を選んで聴いてみることにします。紙面の関係で★★★などの名曲・名盤を省いています。是非いくつかお試しください。
今日のお勧め曲
公開日 :2022/9/2
演奏家名 :Amadeus SQ
読み :アマデウス弦楽四重奏団
音源 :Youtube
国名 :イギリス
結成 :1948年
解散 : 1987年
規模・メンバ :下記参照ください。
分類 :室内楽団
知名度 :有名室内楽団
レコ芸500&クアルテットの名曲名演奏&クラシック名盤大全室内楽篇推薦曲
・ スメタナ 弦楽四重奏曲 1番 わが生涯より
・ ブリテン 弦楽四重奏曲 2番
・ モーツアルト 弦楽四重奏曲 1番、K80
・ モーツアルト 弦楽四重奏曲19番 K465 不協和音
・ モーツアルト 弦楽四重奏曲21番 プロシャ王1番
・ ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 1-6番、7-11番◎
・ ブラームス 弦楽六重奏曲1,2番、弦楽四重奏曲全曲◎
・ ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲12番◎
・ ハイドン 弦楽四重奏曲 67番ひばり、77番皇帝◎
・ モーツアルト セレナード13番K525◎
・ モーツアルト弦楽五重奏曲4番K516◎
・ モーツアルト ピアノ四重奏曲、オーボエ四重奏曲◎
・ シューベルト 弦楽四重奏曲14番 死と乙女◎
・ レコ芸500(2017)11点推薦◎
人となりウキペデア他より アマデウス弦楽四重奏団 (Amadeus String Quartet) は、1950年代から1970年代を代表する弦楽四重奏団である。構成する4人は終始変わらなかった。39年間という長きにわたり完全同一メンバーで活動を行った団体であった。
推薦図書
・ レコ芸500(2017)◎
・ カルテットの名曲・名演奏 渡辺和◎
・ モ-ツアルト名盤大全 ◎
・ クラシック名盤鑑定百科 室内楽編 吉井亜彦◎
・ 名盤大全 室内楽編◎
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
手許CD(8) 詳細は添付リスト
Youtube検索結果より
視聴回数の多い短い曲抜粋
・ Mozart/String quintet No.4 2nd mov. /Amadeus SQ et. al. (1951)*Public domain
・ Mozart/String quintet No.4 4th mov. /Amadeus SQ et. al. (1951)*Public domain
・ Amadeus Quartet plays Haydn 'Fifths' Quartet, Op. 76, No. 2
・ モーツァルト:弦楽四重奏曲 第5番 ヘ長調 K.158 アマデウス弦楽四重奏団 1975
20分以上のアルバム抜粋
Beethoven ★★★
・ Beethoven - String quartet n°10 op.74 - Amadeus SQ 1960
・ Beethoven - Grosse Fuge - Amadeus SQ Cologne ★★
・ Beethoven - String quartet n°1 op.18 n°1 - Amadeus SQ 1961
・ Beethoven, Quartets Op.59. The Amadeus Quartet.
・ Beethoven - String quartet n°12 op.127 - Amadeus SQ Salzburg 1956
Schubert ★★★
・ Schubert - String quartet D.887 - Amadeus SQ 1951 ★★ (大ト長調)
・ Schubert - String quartet D.804 - Amadeus SQ 1954
・ Schubert - String quartet D.810 - Amadeus SQ 1953 ★★★(死と乙女)
・ Schubert - String quartet D.810 - Amadeus SQ Cologne 1956
・ Schubert - String quartet D.112 - Amadeus SQ 1957
Mozart ★★★
・ Wolfgang Amadeus Mozart - String Quartet No. 18, K. 464 [With score]
・ Mozart - String quintet K.515 - Amadeus SQ / Aronowitz Cologne 1953 ★★
・ Mozart String Quartet in C "The Dissonance" by the Amadeus Quartet
19番不協和音★★★
・ Mozart - String quartet K.421 - Amadeus SQ 1954 15番
・ Mozart - String quartet K.458 - Amadeus SQ 1951 17番 ( 狩) ★★★
・ Mozart - String quartet K.428 - Amadeus SQ 1951 16番
・ Mozart - Piano quartet K.493 - Amadeus SQ / Curzon ★★★
Brahms ★★★
・ ブラームス クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115 ライスター /
アマデウスsq. Brahms : Clarinet Quintet ★★★
・ Brahms - String quartet n°2 op.51 n°2 - Amadeus SQ 1955★★★
・ Brahms - String quartet n°3 op.67 - Amadeus SQ 1957★★★
Haydn (エルデーデイ四重奏曲集より抜粋) ★★★
・ Amadeus Quartet plays Haydn String Quartet, Op. 76, No. 1
・ Amadeus Quartet plays Haydn 'Fifths' Quartet, Op. 76, No. 2 (五度)
・ Amadeus Quartet plays Haydn 'Emperor' Quartet, Op. 76, No. 3 (皇帝)
・ J.Haydn String Quartet in B flat major Op.76 No.4 Sunrise, Amadeus Q (日の出)★★
・ Haydn: String Quartet in D Major, Hob. III: 79, (Op. 76, No. 5) (ラルゴ)
・ Haydn: String Quartet in E Flat Major, Hob. III: 80, Op. 76 No. 6
その他
・ Bruckner - String quintet - Amadeus SQ / Aronowitz
・ ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲 第12番 ≪アメリカ≫ アマデウスsq.
Dvorak The American Quartet ★★★
・ Amadeus Quartet: The complete String quartet no. 1 in E minor
"From my life" (Smetana) ★★★
・ Britten: String Quart Op.36 ★★
・ ミックスリスト - W.A.Mozart Latter String-Quartet ★★★
演奏家追加情報
「メンバは、下記のとおりで39年間続く。」とありました。
・ ノーバート・ブレイニン (第1ヴァイオリン)
・ ジークムント・ニッセル (第2ヴァイオリン)
・ ペーター・シドロフ (ヴィオラ)
・ マーティン・ロヴェット (チェロ)
「Amadeus SQの手許リスト」です。
ダブっているものもあり、8点は保有している様です。
「Beethoven - Grosse Fuge 」です。
このメンバで39年間演奏したそうです。
BeethovenのSQは前期と中期SQ作品がお勧めです。
「Schubert - String quartet D.887」です。
名曲がいくつかあります。この曲は始めてです。
「Mozart - String quintet K.515」です。
SQ作品もありますが、これも名曲・名盤です。
「Haydn String Quartet Op.76 No.4 日の出」です。
ハイドンの数ある中からこれを選んでみました。
膨大なSQの中で、お勧めはエルデーデイ四重奏曲集でしょうか。「Britten: String Quart Op.36」です。初めて聴く様です。
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