名作をYoutubeで聴く(36) 新田次郎作品を聴く

  今日の名作をYoutubeで聴くは山岳小説の第一人者の新田次郎を選んでみました。リタイアして、5年ほど、関西の低い山を50座ほど、登った、わずかな経験しかありませんが、この人の小説はいくつか持っているはずですが最近、読んだ記憶がありませんでした。手許の朗読作品は「強力伝・八甲田」だけで、この朗読ブログで是非採りあげたい、作家の一人でした。

 しかし、予想に反して、朗読作品は殆ど聴くことは出来ないようです。著作権上だけでなく、ジャンルが「山」好きの人に限られるかも知れません。今日は、Youtubeをじっくり、検索して朗読作品を検索してみました。結果は下の表のとおりですが、やはり、他の小説家と異なり、非常に少ない様です。八甲田は断片的に見ることができます。

 「浅田次郎」が混在するので、小説作品と比較しながら、検索しました。富士山レーダの建設に携わる、気象庁の職員だったそうです。今でいう、「気象予報士」のさきがけの人でしょうか。67歳と早くなくなられ、残念な方でした。

 ウキペデアには「彼の作品は山岳小説をはじめとする「夢と挑戦」をコンセプトにしているが、題材として、歴史上の人物や科学者や技術者、また強い意志で道を切り開いた人物を描いた人物伝・公害やリゾート開発などに伴う問題を取り上げた作品・海外での経験を生かした作品・科学者としての作品などを多彩にとった。ビーナスラインに関して『霧の子孫たち』(旧制諏訪中学の一級先輩で考古学者の藤森栄一がモデル)に反対を示したことは、自然保護運動を盛り上げさせる契機となった。」とあります。

 膨大な作品を青空文庫で読めるかと期待しましたが、著作権上、まだ、無理のようです。八甲田山は手許のCDを聞きながら、ブログを書きあげましたので、今日はYoutubeで検索した中から、纏まって見れる、「強力伝」、「剱岳 点の記」の2点を選んで聴いてみる事にします。図書館やブックオフで久しぶりに彼の小説「武田信玄」他を探してみる事にします。

①新田次郎の朗読作品を聴く

公開日                        2021・10・03

作家名                          新田次郎

読み                              ナ行

音源                           Youtube

出生地:                         長野県 諏訪市

死亡:                         1980年2月

分類                            現代小説

主な賞暦と作品の抜粋 ウキペデアより

主な賞暦

1956年(昭和31年)『強力伝』で直木賞、1974年『武田信玄』等で吉川英治文学賞受賞[

1979年 - 紫綬褒章受章

主な作品

『強力伝』朋文堂 旅装新書 1955

「凍傷」,「强力傳」,「山犬物語」収録

『孤島 他四篇』光和堂 1956

「孤島」「おとし穴」「人工降雨術」「八甲田山」「迷走台風」収録

『氷原・鳥人伝』新潮社(小説文庫) 1956

「氷原」,「先導者」,「失踪」,「鳥人伝」収録

『火山群』新潮社 1957

「火山群」,「北極光」,「毛髪湿度計」,「ガラスと水銀」収録

『蒼氷』大日本雄弁会講談社 1957 講談社ロマン・ブックス 1958, 新潮社 1967「蒼氷・強力伝」

『算士秘伝』講談社ロマン・ブックス 1957

「算士秘伝」,「灯明堂物語」,「千里眼」,「喧嘩祭」,「白い夏」,「吉田の馬六」,「砂丘の歌」収録

『吹雪の幻影』朋文堂 1957

「吹雪の幻影」,「蔵王越え」,「凍傷」,「おとし穴」,「愛鷹山」,

     「寒冷前線」,「山犬物語」,「強力伝」収録

『はがね野郎』大日本雄弁会講談社 1958

「航跡」,「特等船客」,「はがね野郎」,「虹の人」収録

『慶長大判』大日本雄弁会講談社 1958

「増上寺焼打」,「孤高の武人」,「異人二拾一人」,

     「慶長大判」,「三つの石の物語」,「怒濤の中に」,「胡桃」,「詩吟艦長」収録

『この子の父は宇宙線』講談社ロマン・ブックス 1958

「この子の父は宇宙線」,「反地球の人」,「宇宙人」,「夢号の墓場」収録

『縦走路』新潮社 1958 新潮文庫 1962

他多数あります。 ウキペデアを参照ください。

映画化作品

白い夏 - 1957年、日活、斎藤武市監督

ふるさとの風 - 1959年、松竹大船、原研吉監督 (「ひとり旅」の映画化)

海流 - 1959年、松竹大船、堀内真直監督

風の中の瞳 - 1959年、松竹大船、川頭義郎監督

富士山頂 - 1970年、日活、村野鐵太郎監督

八甲田山 - 1977年、東宝、森谷司郎監督

アラスカ物語 - 1977年、東宝、堀川弘通監督

聖職の碑 - 1978年、東宝、森谷司郎監督

劒岳 点の記 - 2009年、東映、木村大作監督

ウキペデアより 新田 次郎(にった じろう、本名:藤原 寛人(ふじわら ひろと)、1912年6月6日 - 1980年2月15日)は、日本の小説家、気象学者。無線電信講習所(現在の電気通信大学)卒業。気象庁職員として富士山気象レーダー建設などに携わる傍らで作家活動を行い、『八甲田山死の彷徨』など山岳小説の分野を拓く。登山好きの今上天皇が愛読する作家として知られる。

手許CD(1) 強力伝・八甲田

Youtube検索朗読作品

朗読・「強力伝」・新田次郎

剱岳 点の記  前編・後編

登山小説の名峰!「孤高の人」(新田次郎著)

八甲田山雪中行軍遭難事件

映画も原作も凄い!~八甲田山死の彷徨(ほうこう)新田次郎著

驚異の真実を含んだ物語!~「聖職の碑(いしぶみ)」新田次郎著~

八甲田山 「気をつけィ! 案内人殿に対し、かしら~右ッ!」 高倉健

日立の大煙突 映画化 松村監督「人間ドラマ描く」 新田次郎原作

第38回新田次郎文学賞受賞 伊与原新『月まで三キロ』

第192回 【八甲田山】邦画レビュー 感想&考察

新田次郎『珊瑚』

アラスカ物語 何時かは この地へ

2021 07 17 山開き・富士山・2年ぶり/マスターの本棚・新田次郎【強力伝】

    /写真家が語る・富士の魅力/野中 径隆・登山ガイド/小岩井 大輔・富士山 山頂 写真家 

    NHK 石丸謙二郎・山カフェ

高倉健の朗読

作家補足事項 長野県諏訪郡上諏訪町角間新田(かくましんでん)(現在の諏訪市上諏訪角間新田)に藤原彦、りゑの次男として生まれる。ペンネームは“新田の次男坊”から(「しんでん」を「にった」と読み替え)。 旧制諏訪中学校(現在の長野県諏訪清陵高等学校)・無線電信講習所本科(現在の電気通信大学の母体)・神田電機学校(現在の東京電機大学の母体)卒業。

「強力伝」・新田次郎」です。長編ですがいかがでしょうか

剱岳 点の記」です。後編もも揃っております。


コメント

このブログの人気の投稿

名作をYoutubeで聴く(29) 山本周五郎&松本清張の作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(30) 藤沢周平&乃南アサの作品を聴く