続自由時間のクラシック〔684〕現代の名指揮者のVáclav Neumannを聴く
今日の続自由時間のクラシックはチェコ出身の名指揮者の「Václav Neumann」のアルバムをいくつか選んで聞いてみることにします。東欧の名門チェコフイルを育てた指揮者ですが、プラハの春のとき、前任のカレル・アンチェルがカナダに亡命し、東ドイツのライプチヒ管から、急遽、戻ってチェコフイルを引き継いたそうです。政治に翻弄された指揮者のひとりでしょうか。
今日は余りなじみのない曲が登場します。指南書レコ芸500(2017)では同系統の曲ですが、アンチェルの方が少し多く(9点)推されています。今日の「Václav Neumann」は7点もあり、名指揮者のひとりです。手許にはドヴォルザークを中心に6点もありました。一方、アンチェルの方はレコ芸では巨匠に分類され、手許には7点ほど保有していました。チェコの音楽を語るときは、やはり、この二人に聞くべきでしょうか。
「Václav Neumann」の名曲・名盤を下表に整理しておきました。Youtubeで検索すると、意外にマーラーやベートーヴエンも数多くみつかりました。短い曲を含め、まだまだ、あるようです、是非、追加検索ください。
「人となり」をウイキペデアかいくつかピックアップしますと「プラハ生まれ。プラハ音楽院でヴィオラを学ぶかたわら、同時に指揮をヴァーツラフ・ターリヒに学んだ。在学中から音楽院内の弦楽四重奏団でヴィオラ奏者を務めた。1945年にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団(以後「チェコ・フィル」と略記)のヴィオラ奏者となる。」
「同じ年に音楽院時代の弦楽四重奏団がスメタナ弦楽四重奏団として正式にデビューした。1947年、当時チェコ・フィルの首席指揮者であったラファエル・クーベリックが急病となり、その代役として指揮者デビューを果たし、これ以後、指揮に専念するためスメタナ弦楽四重奏団を退団した。」スメタナ弦楽四重奏団に在籍していたことは初めてしりました。
「さらに、1948年にクーベリックが共産党支配体制に反発し祖国を離れるとチェコ・フィルの常任指揮者となった。」とあり、「クーベリックの後任にカレル・アンチェルが就任すると同楽団を離れ、ブルノ交響楽団、プラハ市交響楽団で指揮を執り、その後活躍の場を東ドイツに移す。」
「1957年から1964年までベルリン・コーミッシェ・オーパーの首席指揮者、1964年にはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督およびライプツィヒ市の音楽監督に就任した。」ともありました。」前述のプラハの春で、カナダに亡命したカレル・アンチェルの後任として戻り、長年、同フイルを育てた」とありました。
又「日本へも1969年の初来日以降、9度来日し演奏を行った。1976年の来日の際に日本でチェコ・フィルとプラハ・フィル合唱団でベートーヴェンの第9交響曲をレコーディングしている。」ともありました。プラハの春の抗議行動、指揮者経歴といきさつはウキペデアが詳しいので、一読ください。
今日は手許のアルバムリストから「Janáček_ Sinfonietta」を聴きながらブログをまとめ、膨大な検索リストから、マーラーを含めて重量感のある曲から「Beethoven : Overture to Egmont」、「Dvorak The Golden Spinning Wheel.」、「Dvořák - Slavonic Dances」、「スメタナ「わが祖国」」、「マーラー交響曲第1番「巨人」」と「Janacek: Capriccio 」の計6点を選んで聴いてみることにします。★★★も含め紙面の関係で聴き残した名盤がかなりあります。是非、時間の許す限り、お試しください。
②項に名門チェコフイルの概要をまとめてみましたので、ご参考にしてください。
今日のお勧め曲
公開日 2022/7/25
演奏家名 Václav Neumann
読み ヴァーツラフ・ノイマン
音源 Youtube
出生地: チェコ プラハ
生年 1920年9月
死亡: 1995年9月
分類 指揮者
知名度 名指揮者
レコ芸500(2017)の推薦アルバム
・ ドヴォルザーク 歌劇 ルサルカ
・ チェコのマーチとワルツ集
・ ベートーヴェン 序曲集 ◎
・ ドヴォルザーク 交響曲第7番、スラヴ舞曲集、Vn協奏曲◎
・ ヤナーチェック タラス・ブーリバ◎
・ スメタナ 連作交響詩 わが祖国◎
・ レコ芸500(2017)では7点推薦
人となりウキペデア他より ヴァーツラフ・ノイマン は、チェコの指揮者。1968年から20年以上にわたってチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務め、同管弦楽団の国際的な名声を築き上げた。1970年から1973年までシュトゥットガルト国立歌劇場の音楽監督を兼任しているが、1990年に名誉指揮者となるまでの22年間チェコ・フィルの首席指揮者の地位にあり、数々のツアーやレコーディングを通じ、同管弦楽団の国際的名声を築き高めていった。
推薦図書
・ レコ芸500 2017◎
・ クラシック不滅の巨匠100 2008
・ クラシック不滅の名盤2007
・ 名盤鑑定百科各篇 吉井
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
・ 200CD指揮者とオーケストラ ◎
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
手許CD(7) 詳細下記
Youtube検索結果より
視聴回数の多い短い曲抜粋
・ Beethoven : Overture to Egmont Op.84 ★★
・ Smetana Prodaná Nevěsta / The Bartered Bride, Overture & Dances, Václav Neumann
・ Bohuslav Martinů: Rapsodia per viola e orchestra (1952)
20分以上のアルバム抜粋
Dvorak★★★
・ Václav Neumann/CzPO - Dvořák complete sympho ★★★
・ The Golden Spinning Wheel. Symphonic Poem after K. J. Erben, Op. 109 ★★
・ Dvořák Symphony No. 3 (rec1973)
・ Dvorak : Symphony No.5 in F major
・ Dvorak - Symphony No.7 Neumann Czech
・ Dvorak - Symphony No.8 Neumann Czech
・ Antonín Dvořák Symphony No 9 ''From the New World''
Václav Neumann, Czech Philharmonic Orchestra
・ Dvořák - Slavonic Dances 1-16 (Neumann) ★★
(vinyl: Sumiko Starling, Graham Slee, CTC Classic 301)
・ ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 第1番 イ長調 B10 サードロ, ノイマン 1976
・ Dvorak: Violin Concerto. Romance. Suk. Neumann
自国作曲家
・ Smetana: Ma vlast-Neumann-Czech Ph Tokyo Live
スメタナ「わが祖国」ノイマン チェコフィル 東京ライブ ★★
・ Julius Fučík (1872-1916) : Three Waltzes (1894-1909),
conducted by Václav Neumann ★★★
マーラー★★★
・ マーラー交響曲第1番「巨人」 ヴァーツラフ・ノイマン指揮 ★★
・ マーラー:交響曲 第2番 ハ短調「復活」ノイマン 1993
・ Gustav Mahler - Symphony No. 3 (Václav Neumann, 1981)
・ Gustav Mahler - Symphony No. 4 (Václav Neumann, 1980)
・ Mahler "Symphony No 5" Vaclav Neumann
・ Mahler, Symphony No.6 in A Minor, "Tragic" / Vaclav Neumann
Gustav Mahler "Symphony No 8" Vaclav Neumann
・ Gustav Mahler - Symphony No. 9 & Adagio from Symphony
No. 10 (Václav Neumann, 1982)
その他作曲家
・ Grieg: "Peer Gynt", Václav Neumann/Gewandhausorchester
Leipzig, Adele Stolte, rec 1967 LP restored★★★
・ Janacek: Capriccio ★★
・ Shostakovich Symphony No. 7「Leningrad」 ★★★
・ Janáček - Josef Páleníček & Václav Neumann (1984) -
Capriccio for piano left hand and wind
・ Šeherezáda. Symfonická suita, op. 35 - Publicistická část
(hudební ukázky s mluveným...★★★
Beethoven★★★
・ Symphony No. 7 in A major, Op. 92 - Allegretto
・ Beethoven Symphony No. 8 (Prague Symphony Orchestra, Neumann) - Live
・ Beethoven Symphony No 9 in D minor „An die Freude“ „Ode to Joy“
Vaclav Neumann Czech Philhamonic
・ Beethoven - Overture to Leonore Nr. 3 Op. 72 (Václav Neumann)
指揮者追加情報 ノイマンとチェコ・フィルによる演奏は、特に国外のツアーでは、スメタナやドヴォルザーク、あるいはヤナーチェク、マルティヌーといった自国の作曲家の作品を採り上げることが多く、特に後二者の普及に果たした役割は大きい。また、スークの作品もしばしば演奏している。マーラー作品へも深い愛着を示し、2度にわたってマーラーの交響曲全集に取り組んだが、交響曲第7番と第8番を残し、2度目の全集完成前に亡くなった。
「Václav Neumannの手許リスト」です。 ドヴォルザークはかなり集めていました。 |
「Beethoven : Overture to Egmont 」です。 こんなアルバムもみつかりました Beethovenの交響曲もかなり聴けそうです。 |
名曲「The Golden Spinning Wheel」です。 交響詩はいかがでしょうか |
「Dvořák - Slavonic Dances 1-16」です。 こんなアルバムもみつかりました。 |
「Smetana: Ma vlast-Neumann-Czech Ph Tokyo Live」です。 来日公演です。こちらもいかがでしょうか |
「マーラー交響曲第1番「巨人」」です。 マーラー作品は遺作を除いて、殆ど聞けそうです。 |
「Janacek: Capriccio」です。初めて聴くことになります。 |
②世界の交響楽団から抜粋
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