京都撮り歩き(112)京都郊外の浄瑠璃寺を巡る。
今日の 京都撮り歩きは京都の南端、奈良との県境に近い、加茂町の「浄瑠璃寺」をご案内します。この寺のほか、海住山寺、岩船寺、蟹満寺なども、見学コースに組まれて、鄙びた京都の風情が静かに佇んでいる、これらの寺院を是非、京都観光の計画に加えてください。
脚の便が悪い場所ですので、車で行かれることをお勧めしますが、バスの便もあります。今日、お勧めの「浄瑠璃寺」は、浄土式庭園と九品仏が特に有名です*。ご存知の方もおられますが、仏様の「印(手の組み方)」の形に位があるようです。ここ「浄瑠璃寺」に並ぶ一列の九体の仏様のうち、中央の大きい中尊だけが、下位の「上品下位」を結び、残りの八体は上位の「上品上位」を結んでおられます。一般的なスタイルと異なる理由があるようです。
このクラスの京都お寺は貴族や、武士の寄進によることが多いですが、地元の豪族と民衆によって建立された「浄瑠璃寺」では、人間には、本来、品格の違いがなく、貴族も、民衆も同格であることを意味し、大きい仏を持ちたいのは品格が低いということを表わしているようです。
京都市内は、度重なる、戦火で焼け落ち、再建された寺社が多い中で、ここも多くの堂宇はなくなったようですが、「浄瑠璃寺」は平安時代に建てられた、貴重な阿弥陀堂が遺功として、残っています。京都でも、35箇所の阿弥陀堂が作られたが、現存している、唯一の寺院です。
潅漑用に作られた池が池泉庭園となり、三重塔と横長の本堂(どちらも国宝)の間にあります。夕日を浴びた、九品の阿弥陀様が池面に映る、姿が見られるようですが、あいにく、時間の関係で、見られなかった。古くなった阿弥陀様は1体ずつ、修理に出されて、おられるようで、八体だけでした。三重塔にある薬師如来像は特別公開日にご覧になれるようです。
*資料 京都格別な寺 宮本著が詳しい
浄瑠璃寺の位置の地図です。JR加茂駅の時刻表は事前調査が必須 |
JR加茂駅からのバスルート、バスの時刻表は十分調査必須 近鉄奈良駅からも急行バスの便があります。 |
浄瑠璃寺全景です。所要時間は30-45分程度。 境内無料、本堂のみ、有料 |
今日の寺社データ
ブログ公開日 2020・12・19
登録番号 京都撮り歩き(112)
場所名 浄瑠璃寺
魅力メモ
ウキペデア 浄瑠璃寺(じょうるりじ)は、京都府木津川市加茂町西小(字)札場(にしお ふたば)にある真言律宗の寺院。山号は小田原山、本尊は阿弥陀如来と薬師如来、開基は義明上人である。寺名は薬師如来の居所たる東方浄土「東方浄瑠璃世界」に由来する
アクセス・連絡先
JR加茂駅、コミュニティバス当尾線「浄瑠璃寺前」下車すぐJR・近鉄奈良駅からは急行バス 「浄瑠璃寺」下車すぐ。JR「加茂駅」より徒歩約1時間9分。
行き先分類 京都郊外の寺社を訪ねる
エリア⑫-4
京都郊外の寺社を訪ねる
足を伸ばして一緒にいかが 浄瑠璃寺、岩船寺、海住山寺、蟹満寺、峯定寺,一休寺
追加エピソード
緑深い境内には、池を中心とした浄土式庭園と、平安末期の本堂および三重塔が残り、平安朝寺院の雰囲気を今に伝える。本堂は当時京都を中心に多数建立された九体阿弥陀堂の唯一の遺構として貴重である。
鑑賞ポイント 国宝本堂(阿弥陀堂)、三重塔、九体阿弥陀如来像、四天王像
行事・特別公開
お勧め建物 本堂および三重塔
特殊建物
お勧め文化財
お勧め仏像 九体阿弥陀堂の唯一の遺構
お勧め絵画
お勧め庭 史跡・特別名勝 浄瑠璃寺庭園
パワースポット
花暦 花・時期
観光NAVI
寺号は、三重塔の内陣に安置されている薬師如来の浄土「浄瑠璃世界」からきています。梵字の阿字をかたどったと言われる池を中心にして、東に薬師仏、西に阿弥陀仏を配した庭園は極楽世界をこの世に表わしたもので、本堂は横に長く九体の阿弥陀如来を安置しています。平安時代には京都を中心にこのような堂も 30 以上あったと云われますがすべて失われ、当時のまま現存するのはここ浄瑠璃寺だけです。※九体阿弥陀如来坐像は2018年7月から5ヵ年計画で二体ずつ修理中です。
その他情報1 重要文化財 薬師如来坐像、地蔵菩薩立像(子安地蔵、延命地蔵)、吉祥天女像 本堂前の石灯篭
その他情報2
京都府木津川市加茂町の「浄瑠璃寺」は平安時代に盛んに信仰された阿弥陀浄土信仰の形式を残す貴重なお寺。ここには数体の秘仏や現存する唯一の九体阿弥陀如来像などがお祀りされており、国宝や重文に指定された貴重な仏様の宝庫でもあります。九体揃った国宝阿弥陀如来様(九品仏)のお姿はまさに圧巻
公的案内資料
本堂の対面に美しい三重塔(国宝)があります。 |
コメント
コメントを投稿