続自由時間のクラシック〔595〕名指揮者のJames Levineを聴く
今日の続自由時間のクラシックはアメリカ出身で、メトロポリタン歌劇場管弦楽団を一流のオーケストラに育て上げ、欧米の有名オーケストラに数多く客演した、指揮者の「James Levine」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。セクハラ疑惑が起こり、世の中を騒がした指揮者ですが、指揮者、ピアニストとして、病を抱えながら、数多い、演奏と録音を残した人で、昨年3月、77歳で死去されました。
レコ芸500でもモーツアルトの交響曲を始めてとして、39点も名演奏を推しています。手許にも27点も保有しておりました。Youtubeで指南書の推すアルバムを中心に検索した結果、ほぼ揃って聴けそうです。
いつものとおり、「人となり」をいくつかピックアップしますと、「METの管弦楽団を、まずまずの専属バンドからコンサートホールでも活躍できる一流アンサンブルに育て上げ、コーラスを磨き、ヤングアーティストのためのトレーニングプログラムを通して数多くの歌手やピアニスト/指揮者を送り出したとされるレヴァイン。バロックからワーグナー、現代オペラまで、幅広いレパートリーを自在にこなす今日のMETの優れた演奏は、彼の40年以上にわたる努力の賜物と考える人は少なくない」とありました。
又「2004年には小澤征爾の後任として、ボストン交響楽団の音楽監督にも就任した。この契約によって、アメリカ国内のオケへの客演は制限されるようになったものの、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、シュターツカペレ・ドレスデン等ヨーロッパの楽団には今も客演している。録音活動のペースは低下したが、2009年にボストン交響楽団の自主レーベルであるBSO Classicsから発売されたラヴェル『ダフニスとクロエ』の全曲ライブ録音がグラミー賞(最優秀オーケストラ・パフォーマンス)を受賞。」とも有ります。客演詳細はウキペデアが詳しいので、一読ください。
しかし「近年のレヴァインには(おそらく巨躯が故の)坐骨神経痛や腰痛などの健康不安をいくつも抱え、2008年には悪性腫瘍が見つかった右腎臓を摘出、2009年に最初の、2010年に二度目の椎間板手術を受けるなど、不調によるキャンセルも増えてきており、2011年3月にはボストン交響楽団の音楽監督を同年9月付で辞任すると発表、2011年6月に予定されていた訪日もキャンセルとなっている。(代役はファビオ・ルイージ)」
さらに、2018年3月、メトロポリタン歌劇場は、性的虐待疑惑の「信頼できる証拠」が出たとして、レヴァインを解雇したと報告」されている。輝く栄光と挫折を経験した指揮者だそうです。
Youtubeの検索結果はまだまだ、ありそうです。是非追加検索ください。今日は膨大なアルバムリストから、ブログを書きながら、「モーツァルト:交響曲 第35,36番」を聴きましたので、これまで聴く機会の少ない曲を選んで「デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」」、「Mahler - Symphony No. 5」、「ホルスト:組曲「惑星」Op32」と「レヴァイン ザ・グレート」の4点を選んでみます。意外とオペラの投稿が少ないのが残念です。
今日のお勧め曲
公開日 2022・3・21
演奏家名 James Levine
読み ジェイムズ・レヴァイン
音源 Youtube
出生地: オハイオ州 シンシナティ
生年 1943年6月
死亡: 2021年3月
分類 指揮者
知名度 名指揮者
レコ芸500(2017)&200CD指揮者とオーケストラ の推薦アルバム抜粋
・ モーツアルト 交響曲25,29,31番
・ マーラー交響曲 第5番
・ チャイコフスキー 歌劇 エフゲニー・オネーギン
・ シューベルト交響曲 第9番
・ ムソグルスキー組曲 展覧会の絵
・ ベートーヴェン 交響曲第3番
・ ワーグナー 楽劇、ニーベルングの指環
・ ヴェルデイ 歌劇アイーダ
・ レコ芸500 2017では計39点推薦
人となりウキペデア他より 1943年6月23日生まれ、米・オハイオ州シンシナティ出身の指揮者/ピアニスト。愛称は“ジミー”。本名はジェイムズ・ローレンス・レヴァイン。幼少からピアノを始め、10歳でデビュー。ジュリアード音楽院卒業で学び、70年に指揮者デビュー。以来、各地で活躍し、74年にデビューしたメトロポリタン歌劇場では、86年より芸術監督に就任。99年からミュンヘン・フィルの首席指揮者に、2004年にはボストン響の音楽監督にも就く。音楽監督としてメトロポリタン管を約40年間率いて、2016年からは名誉音楽監督となるも、2018年にセクハラ問題で解雇。2021年3月9日にカリフォルニア州パームスプリングスにて死去。77歳没。
推薦図書
・ レコ芸500 2017◎
・ クラシック不滅の巨匠100 2008
・ クラシック不滅の名盤2007
・ 名盤鑑定百科各篇 吉井
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
・ 200CD指揮者とオーケストラ ◎
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
手許CD(27) 詳細は下記
Youtube検索結果より
視聴回数の多い短い曲抜粋
・ Carmen - Ouverture ★★★
・ Itzhak Perlman Sarasate Zigeunerweisen ★★★
・ Fanfare for the Common Man, New York Philharmonic, James Levine
・ Metropolitan Opera Orchestra – Wagner: Ride of the Valkyries - Ring
(Official Video)★★★
・ Don Giovanni:Ouverture
・ Schubert - Fantasia in F minor (Kissin, Levine)
・ Manon Lescaut: Intermezzo - James Levine - Metropolitan 2008 ★★★
・ デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」:レヴァイン/ベルリンフィル ★★
・ Wagner: Parsifal - Prelude ★★★
・ ラヴェル:ツィガーヌ / ムター, レヴァイン 1992 ★★★
Mozart
・ MOZART SYMPHONIES VOO LEVINE ★★★ (全曲?)
・ James Levine Mozart - Symphonies VPO [Disc11]
・ [ Recorded ] Mozart Serenade Nr. 9 in D - major Posthorn
Wiener Philharmoniker ・ James Levine★★★
・ Mozart Piano Quartet in G Minor, KV 478, (1785): Ravinia Festival 1984
・ W. A. モーツァルト:魔笛 (レヴァイン, 1991年)【全曲・日本語字幕】 ★★★
・ モーツァルト:交響曲 第27番 ト長調 K.199 レヴァイン 1985
・ モーツァルト:交響曲 第28番 ハ長調 K.200 レヴァイン 1984
・ モーツァルト:交響曲 第31番 ニ長調 K.297《パリ》レヴァイン 1985
・ モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 K.543 レヴァイン 1986
・ モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551《ジュピター》レヴァイン 1989
ブラームス
・ ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45 レヴァイン 1983
・ ブラームス:交響曲 第1番 ハ短調 作品68 レヴァイン 1993
Mahler★★★
・ Mahler Symphony No. 1 | London Symphony/Levine 1974
・ Mahler Symphony No. 3 | Chicago Symphony/Levine 1975
・ Mahler - Symphony No. 5 ★★
・ Mahler Symphony No. 6 | London Symphony/Levine 1977
・ Mahler Symphony No. 7 | Chicago Symphony/Levine 1980
・ Mahler Symphony No. 9 | Philadelphia Orchestra/Levine 1979
Mahler: Das Lied von der Erde - 6. Der Abschied
・ In memoriam James Levine (1943 - 2021)
その他★★★
・ ホルスト:組曲「惑星」Op32:レヴァイン/シカゴSO ★★
・ シベリウス:交響曲 第2番 ニ長調 作品43 レヴァイン 1991
・ ベルリオーズ:幻想交響曲Op14a:レヴァイン/ベルリンフィル
・ ベルク:ヴァイオリン協奏曲《ある天使の思い出に》ムター, レヴァイン 1992
・ サンサーンス:交響曲第3番Op78:プレストン(Org):レヴァイン/ベルリンフィル
・ チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74「悲愴」レヴァイン 1984
・ レヴァイン指揮シューマン交響曲第2番
・ Schumann:Sym#3"Rheinische" シューマン:交響曲第3番「ライン」 レヴァイン
・ レヴァイン ザ・グレート★★
・ ミックスリスト - ジェームズ・レヴァイン ★★★
指揮者追加情報 メトロポリタン歌劇場管弦楽団およびそのメンバーで編成された室内オーケストラは、忙しいオペラ公演の合間を縫って定期公演にも力をいれている。また、国際的な演奏旅行も行なっており、2002年には還暦記念公演として、メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団とワールド・ツアーを行い、日本では東京文化会館で公演している。メトロポリタン歌劇場においてレヴァインが取り組んできたレパートリーは非常に広範かつ多彩な演目である。同歌劇場におけるデビュー25周年記念事業では、この機会のために特別に委嘱されたジョン・ハービソンのオペラ『華麗なるギャツビー』が上演された。
「James Levineの手許リスト」です。 人気の高いモーツアルトアルバムを聴きながら、 ブログを纏めました。 |
「デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」」です。 殆ど聴く機会のない曲です。 |
「Mahler - Symphony No. 5」です。 マーラー作品はオーケストラは異なりますが、ほぼ聴けそうです。 |
「ホルスト:組曲「惑星」Op32」です。 こんなアルバムもあります。 |
「レヴァイン ザ・グレー」です。 こちらもいかがでしょうか.シューマンもいくつか聞けます。 |
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