名作をYoutubeで聴く(80) 日本の詩歌から斉藤茂吉、萩原朔太郎を聴く(シリーズ最終回)
今日の名作をYoutubeで聴くはこの朗読シリーズの最後の作品として、「斉藤茂吉」と「萩原朔太郎」の2作家の作品からいくつか選んで聴いてみることにします。今日は、有名な詩集を残している、二人を最後の作家に選びました。
斉藤茂吉はYoutubeに公開されている、詩集作品が少なく、少し、がっかりしました、それでも、数点、聴けそうな作品を探すことができました。もう少し時間を掛ければより多くみつかりそうです、是非お試しください。一方、「萩原朔太郎」の方はかなり纏まって投稿されており、詩集以外の朗読作品も見つかりました。二人の作品の検索結果を下に記します。
「人となり」をピックアップしますと、医者で、作詩家の斉藤茂吉は奇人の方のようで、息子の北杜夫の話やウキペデアは面白い話がいくつか記載されており、「東京・浅草で医院を開業するも跡継ぎの無かった同郷の精神科医、斎藤紀一の家に養子候補として厄介になることとなった。上京したのは15歳の時で、途中の仙台の旅館では菓子、もなかを生まれて初めて食べ、「こんなうまいものがあるのか」と思い、夜に到着した東京・上野駅では、「こんなに明るい夜があるものだろうか」と驚いたという。 1905年斎藤家に婿養子として入籍。当時、妻となる輝子は19歳であった。」とありました。
又「医師となった後、31歳のときに紀一の次女・輝子と結婚して斎藤家の婿養子となった。しかしながら東京のお嬢さん育ちであった輝子は派手好きで活発な女性で、律儀な茂吉とは価値観や性格があわず、輝子の男性問題もあって、別居していたこともある。」とも有ります。詳細はウキペデアを一読ください。
次に萩原朔太郎の人となりでは「三好達治がよく家を訪ねてきており、仕事中だと家の者がちょっとでも入ると嫌がる書斎に通してよく話をしていた。気が弱くて喧嘩の嫌いな朔太郎は危険の感じられるような会合の時には三好によく用心棒を頼んでおり、何か困ったことがあると「三好君に相談してみよう」と言って頼りにしていた。
病気で寝込んでいる際にも三好が来ると家族のものに「寝室に通してくれ」と頼んでいたという。家に苦手な人が訪ねてきたときには三好の下宿に「原稿を書かせてくれ」と言いながら訪れ、2~3時間後に三好を引き連れて家に戻り「三好君と会ったので一緒に散歩していた」と言ったというエピソードがあったと後日三好が語っている。
「萩原朔太郎」は茂吉とは対象的な性格の人物で有ったようで、「1917年2月刊行の処女詩集『月に吠える』で全国に名を知られるようになった。続いて1923年1月に『青猫』を刊行。これは『月に吠える』と並ぶ朔太郎の代表作とされている。白秋に次いで文化学院で教鞭をとる。」とあります。
「実生活上では医師の長男でありながら、生涯定職に就かなかった負い目の意識や、2度の離婚。最初の離婚にまつわる家庭内のいざこざが原因で次女に知的障害が残るなど、過失の意識を強めていった。1934年6月に刊行された『氷島』では、全篇漢文調の文語体を用いて、寂寥と懐疑の情を訴えている。」とありました。
今日は二人の作品から茂吉は「【青空文庫朗読】念珠集 斎藤茂吉」、「北杜夫が父・斎藤茂吉について語る」、そして、朔太郎からは「萩原朔太郎 詩集」、「【朗読】萩原朔太郎「芥川龍之介の死」」の計4点を聴くことにします。
早いものでこのシリーズも100人の作家の朗読作品を聴いてきました。年をとってくると、眼鏡がはずせなくなり、どうしても、読書することが億劫になります。病院などに入院した折、静かな病室で、イアホンでCD朗読を聴くことを覚え、退院したら、このブログを立ち上げることを思いつきました。
手許のCD文庫に加え、Youtubeで検索した結果を作者ごとに整理し、週末に朗読特集で公開し、近代名作、現代小説、童話・絵本、古典作品、海外小説、詩歌集などを80回かけて、聴いてきました。
まだまだ、各作家も深堀でき、作家もほんの限られた人しか紹介できませんでしたが、目途としたいました、100人に到達しましたので、今日の二人でこのシリーズ終えることにします。②項にこれまでお勧めした作家をリストアップしました。上手く活用いただければ幸いです。
①Youtubeで聴く、斉藤茂吉と萩原朔太郎
「斉藤茂吉の手許リスト」です。斉藤茂吉の作品集は1点ありました。 |
「念珠集 斎藤茂吉」です。青空文庫のAI朗読作品です。 |
「北杜夫が父・斎藤茂吉について語る」です。 こちらもみつかりました。最上川、茂吉と大石田もお勧めです。 |
「手許の萩原朔太郎作品集」です。 萩原朔太郎を風間杜夫が語っています。 |
「萩原朔太郎詩集」です。こちらは岸田今日子の語りです |
「芥川龍之介の死」です。 いくつか小説の朗読も見つかります。 |
これまで、昨年5月より、週末のテーマとして、お勧めしてきました、「Youtubeで聴く朗読作品」を終えるに当たって、最終集約しました。Youtubeに投稿された作品は、著作権上の制約で突然、削除されることもあります。各回お勧めした作品が削除されている場合はご容赦ください。
もう少し、続けるべき作家さんもおられますが、手許にあっても、Youtubeで投稿がなく、視聴できないい、作家もいくつか出てき、そろそろ、区切りをつける100人に達した頃になりましたので、終えることにします。
長い間、ご視聴いただき、ありがとうございました。好きな作家がおられたら、本屋に行く前に、先ず、Youtube,青空文庫で視聴できるかお試しください。
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