続自由時間のクラシック〔707〕現代の名クラリネット奏者のPeter Schmidlを聴く

  今日の続自由時間のクラシックはオーストリア(チェコ)出身の日本でも人気の高いクラリネット奏者の「Peter Schmidl」のアルバムをいくつか選らんで、聴いてみることにします。年齢手的には筆者より少し上で、存命中ですが、さすが、演奏活動は控え、悠々自適の生活をされているのでしょうか。

 筆者は余り、聴いたことのない演奏家の様で手許には2点だけでした、日本での評判を整理すると、指南書レコ芸500では4点推され、その他の指南書を合わせると計5点ですから、管楽器奏者としては、知名度の比較的高い演奏家に入ります。祖父、父と3代に亘って、ウイーンフイルのクラリネット奏者を務めておられ、ウイーンフイルの、伝統の音を維持してきた、家族の一人です。身内の後継者はどうなのでしょうか。

 最近、TV放映された、有名な夏の演奏会には出演されたのでしょうか。少し、アルバム数がこころ細いので、Youtubeで追加検索した結果を下の表に示します。短い曲、20分以上のアルバムを合わせると20点も見つかりました。もう少しありそうです。残りは室内楽での録音が決めてとなります。指南書*ではクラリネットの名曲として、29点も推されており、まだまだ、あるはずですが、是非、追加検索ください。今日は充分クラリネットの音色を愉しめそうです。

 「人となり」をいくつかピックアップしますと、「チェコ・オルミュッツ生まれ。祖父、父、本人と3代に渡ってウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務めている。ウィーン国立音楽大学でルドルフ・イェッテルに師事し、その後ボスコフスキーにも師事している。」「1965年にウィーン国立歌劇場管弦楽団、1968年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に第1クラリネット奏者として入団、1982年より第1首席奏者となる。」とありました。

 また「ソリストとして、これまでウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、パリ管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、NHK交響楽団などのオーケストラや、ベーム、バーンスタイン、プレヴィン、レヴァイン、ムーティ、小澤征爾らの指揮者と共演。」ともありました。

 さらに「1967年よりウィーン国立音楽大学教授として、数多くの門下生を指導し、現在ではその生徒たちが世界各国のオーケストラで活躍している」ともありました。日本にも門下生がおられる様です。

 今日は数少ない手許のアルバムから「モーツァルト&ブラームス クラリネット五重奏曲」を聴きながら、ブログを纏め、検索できたアルバムから聴く機会が少ない曲を選び「Schubert Der Hirt auf dem Felsen」、「モーツァルト:12の二重奏曲 ハ長調 K.487」、「ブラームス:クラリネット三重奏曲」、「Brahms, Schumann, Berg 」と「R.シュトラウス:メタモルフォーゼン」の5点を選んで聴いてみることにします。

 紙面の関係で、指南書の推す★★★の定番の名曲・名盤は省いています。今日は少し、マニュアックな選定ですので、是非、選定にこだわらず、下表からいくつかお試しください。

今日のお勧め曲

公開日                        2022/8/25

演奏家名                        Peter Schmidl

読み                         ペーター・シュミードル

音源                          Youtube

出生地:                   チェコ オロモウツ(オーストリア)

生年                            1942年1月

死亡:                          ー

分類                            管楽器奏者 

知名度                        名クラリネット奏者

レコ芸500&200CD 管楽器、管楽器の名曲名演奏の推薦曲

シューベルト 八重奏曲D803

ブラームス クラリネット五重奏曲、クラリネットソナタ ◎

モーツアルト クラリネット協奏曲、クラリネット五重奏曲◎

レコ芸500 2017では4点推薦

人となりウキペデア他より オーストリアのオルミュッツ生まれの、クラリネット奏者。祖父の代から3代にわたってウィーン・フィルの首席奏者を務めている。ウィーン国立音楽大学でルドルフ・イェッテルに師事し、'68年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に入団、'82年より第1首席奏者となる。世界各地の主要なオーケストラとソリストとして共演するほか、母校で教鞭をとり、優秀な生徒たちを育てている。室内楽の分野においても、新ウィーン八重奏団、ウィーン木管ゾリステンのメンバーとして、活躍している。

推薦図書

レコ芸500 2017 音楽之友社 ◎

200CD 管楽器 立風書房◎

管楽器の名曲・名演奏 伊藤◎(*)

クラシック不滅の名盤2007 音楽之友社

名盤鑑定百科 各編 吉井著

私だけのクラシック、宮城谷

手許CD(2) 詳細は下記参照ください。

Youtube検索結果より 

視聴回数の多い、短い曲抜粋 ★★★

Werner Schmidl über den FoH-Sound bei Peter Maffays unplugged Tour 2018

ペーター・シュミードル氏 長崎へ ★★★

Mozart - Clarinet Concerto in A, K.622, Adagio - Cl: 

     Peter Schmidl, James A Gähres, cond., Ulm Phil.

Schubert Der Hirt auf dem Felsen ★★(岩の上の羊飼い)

Mozart: Clarinet Concerto In A, K.622

Akiko Nakajima: Der Hirt auf dem Felsen by Schubert★★★ 

Brahms: Clarinet Trio in A minor, Op. 114

Clarinet Sonata No. 2 in E-Flat Major, Op. 120 No. 2:

Fantasiestücke, Op. 73: I. Zart und mit Ausdruck

 20分以上のアルバムから抜粋★★★

mozart clarinet concerto in a major, K.622 ( p. schmidl, v. neumann ) ★★★

Mozart - Klarinettenkonzert - Wiener Philharmoniker - Bernstein - Schmidl (VHS)

モーツァルト:12の二重奏曲 ハ長調 K.487 プリンツ, シュミードル 1979 ★★

Variations on a Theme by Rossini for Clarinet and Piano 

ブラームス:クラリネット三重奏曲 イ短調 作品114 シュミドール 2004 ★★

モーツァルト:5つのディヴェルティメント 第3番 変ロ長調 K.Anh.229 プリンツ, 

     シュミードル 1978   ★★★

Mozart: Trio & Quintet ★★★

Brahms, Schumann, Berg ★★

R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作) TrV 290

      / アンドレ・プレヴィン指揮ウィーン・フィルハーモニー ★★

人気曲 - ペーター・シュミードル ★★★

ミックスリスト - ペーター・シュミードル ★★★

指揮者・演奏者追加情報  1984年、ザルツブルク功労金勲章を受章、1991年、オーストリア芸術名誉十字勲章を受章。バーンスタイン指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と協演したモーツァルトのクラリネット協奏曲のCD(ライヴ録音)は1991年度の日本管楽器部門のベスト盤に選ばれている。


「Peter Schmidlの手許リスト」です。
たった2点だけ保有していました。

Schubert Der Hirt auf dem Felsen(岩の上の羊飼い)」です。
ソプラノ、クラリネット、ピアノのためのリード曲です。
初めて聴くことになります。

「モーツァルト:12の二重奏曲 ハ長調 K.487」です。
静止画ですがいかがでしょうか。この曲は管楽器ですが、
モーツアルトの楽器指定のない曲だそうです。

「ブラームス:クラリネット三重奏曲」です。
この曲は始めて聴くことになります。


「Peter Schmidl Brahms, Schumann, Berg」です。
ソナタ曲がいくつか揃っています。お勧めのアルバムです。

「R.シュトラウス:メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための習作)」です。
Schmidlで検索すると3点みつかりました。ウイーンフイル演奏の
名曲ですが、彼がはいっているか定かでありません。




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