続自由時間のクラシック〔688〕現代の名指揮者の Igor Markevitchを聴く
今日の続自由時間のクラシックはウクライナ出身でスイスに移住された名指揮者の「 Igor Markevitch」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。今日の指揮者をご存知の方は筋金入りのクラシックファンでしょう。知らないのは筆者だけでしょうか。
既に多くの大巨匠、巨匠、名指揮者を採りあげてきました、このブログも段々、道が狭くなってきました。新しい、レコ芸500が出るまえに、消え入る指揮者、演奏家をメモリーに残して置きたいという思い始めて、このシリーズを計画したのですが、ロシアの指揮者と演奏家の出場を控えると、天然ガスと同様、いささか、支障が出てきそうです。
戦争前にロシアの指揮者・演奏家を挙げていましたが、ウクライナ戦争で、多くの方は断念せざるを得ませんが。それでも、数人は登場してもらう、予定です。今日の「 Igor Markevitch」も旧ロシアの貴族出身ですが、早くから、スイスに移住した方です。
多くのロシアの演奏家は西側で公演できず、大変な状況でしょう。音楽・スポーツでは国境という、制約がないようですが、厳然と有るようです。チャイコフスキーコンクールさえ、ボイコットする時勢に驚いています。
前置きが長くなりましたが、今日の「Igor Markevitch」は指南書のレコ芸500(2017)では15点も推されており、巨匠の分類に入る指揮者です。手許はわずかですが、5点も保有していました。他の指南書も加味して、整理した結果を下に記します。Youtubeの検索では予想以上に数多くみつかりました。評価の高いチヤイコフスキーやムソルグスキーのアルバムはかなり揃いました。まだまだ、あるようですので、是非、追加検索ください。
「人となり」を簡単にピックアップしますと、「ウクライナのキエフ生まれだが、1914年に家族に連れられスイスに移る。楽才をアルフレッド・コルトーに注目され、1926年にコルトーに連れられパリに行き、ナディア・ブーランジェのもとで作曲家やピアニストとして薫陶を受ける。また、指揮者のヘルマン・シェルヘンに師事し、その現代音楽への取り組みに感銘を受けている。」
「さらに、シェルヘンと並んでアルトゥーロ・トスカニーニも模範としており、その独立した両手の使い方に影響を受けた。なお、マルケヴィチは自身の弟子にその独立を基本原則として教えていた」とありました。
また「バルトークはマルケヴィチのことを「現代音楽では最も驚異的な人物」であると評し、自身の創作に感化を受けたと言ったという。ストラヴィンスキーと名前が同じだったことから、『イーゴリ2世』の異名を取る。」 ともありました。時代の古さを感じさせる作曲家と交流のあった、指揮者の様です。詳細はウキペデアが詳しいので、ご一読ください。
今日は手許の「Tchaikovsky_ Symphony1,2」を聴きながら、ブログを纏め、Youtubeで検索できた、アルバムリストからクララ・ハスキルのピアノ演奏に注目しつつ、古いアルバムから、「Bizet: L'Arlésienne; Suite No. 1」、「Mussorgsky - Pictures at an Exhibition」、「Mozart: Piano Concerto No. 24」、と「Stravinsky - The Rite of Spring」の4点を選んで聴いてみることにします。紙面の関係で省いた★★★に加え、クララ・ハスキルのピアノ協奏曲はプロ評価が高く、ベートーヴェンもいくつか揃っています。是非、お試しください。
今日のお勧め曲
公開日 2022/8/1
演奏家名 Igor Markevitch
読み イーゴリ・マルケヴィチ
音源 Youtube
出生地: ウクライナ キーウ
生年 1912年7月
死亡: 1983年3月
分類 指揮者
知名度 名指揮者
レコ芸500(2017)&200CD指揮者とオーケストラの推薦アルバム
・ ストラヴィンスキー 兵士の物語 *
・ ロシア 音楽家集*
・ ブラームス、アルト・ラプソデイ*
・ サテイ バラード、*マーラー交響曲1番
・ ベルリオーズ 幻想交響曲、ファウストの号罰
・ ビゼー アルルの女、カルメン組曲
・ ショパン ピアノ協奏曲2番
・ ファリア 恋は魔術師、スペインの庭の夜
・ モーツアルト ピアノ協奏曲20、24番、ファゴット協奏曲
・ ストラヴィンスキー 春の祭典
・ チャイコフスキー 交響曲1、2、3番
・ チャイコフスキー 白鳥の湖
・ レコ芸500(2017)では15点推薦 *を除くすべて
人となりウキペデア他より イーゴリ・ボリソヴィチ・マルケヴィチは、ロシア帝国生まれ、スイス育ちの作曲家・ピアニスト・指揮者。マルケヴィッチとも表記。弟のドミートリ・マルケヴィチは音楽学者・チェリスト、息子のオレグ・カエターニは指揮者。作曲作品には「イカルスの堕落」がある。
推薦図書
・ レコ芸500 2017◎
・ クラシック不滅の巨匠100 2008
・ クラシック不滅の名盤2007
・ 名盤鑑定百科各篇 吉井
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
・ 200CD指揮者とオーケストラ ◎
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
手許CD(5) 詳細下記
Youtube検索結果より
視聴回数の多い短い曲抜粋
・ Berlioz: La damnation de Faust, Op. 24, H. 111 / Pt. I - Marche hongroise
・ Berlioz: Harold en Italie, Op. 16, H.68 - III. Sérénade (Allegro assai - Allegretto)
・ Ravel Daphnis et Chloè Suite n.2 - Igor Markevitch - Live in Japan 1965 (video)
・ Bizet: L'Arlésienne; Suite No. 1, Markevitch & Lamoureux (1959)
ビゼー「アルルの女」第1組曲 マルケヴィチ★★
・ Bizet: Carmen Suite No. 1, Markevitch & Lamoureux (1959)
ビゼー「カルメン」第1組曲 マルケヴィチ
・ Markevitch conducts Falla
・ Igor Markevitch: Concerto per pianoforte e orchestra (1929)
20分以上のアルバム抜粋
・ Beethoven Piano Concerto no. 3 -- Haskil/Markevitch/Orchestre Lamoureux
・ Beethoven: «Sinfonía n.º 7» | Igor Markevitch / ORTVE
・ Berlioz - La Damnation de Faust - Lamoureux / Markevitch
・ Brahms - Symphony No.4 (JPO - Markevitch)
・ Chopin - Piano Concerto No.2 in F minor Op.21
(reference recording: Clara Haskil, Igor Markevitch) ★★★
・ Igor Markevitch "Messa da Requiem" Verdi
・ Igor Markevitch conduct Choral Symphony of Beethoven
・ Igor Markevitch: Icarus (Music from the ballet)
・ J.S. Bach "Das musikalische Opfer/The Musical Offering" Igor Markevitch
・ Mahler - Symphony No.1 (Gewandhaus - Markevitch)
・ Modest Mussorgsky - Pictures at an Exhibition
/ Cuadros de una Exposición (Igor Markevitch) ★★
・ Mozart. Piano Concerto 20 - Haskil, Markevitch 1960
・ Mozart: Piano Concerto No. 24, Haskil & Markevitch (1960)
モーツァルト ピアノ協奏曲第24番 ハスキル★★
・ Obertura Egmont y Sinfonía Nº 9 - L. van Beethoven - Dir. Igor Markevitch
・ Past Master=Igor Markevitch & Schubert' Unfinished Symphony=exLP
・ Rimsky-Korsakov - Sheherazade (JPO - Markevitch) ★★★
・ Schubert - Igor Markevitch (1953) Sinfonie Nr.4 C-moll (D.417) ("Tragische Sinfonie")
・ Sinfonía n.º 1 en Do menor - Johannes Brahms - Dir. Igor Markevitch
・ Stravinsky - The Rite of Spring, Le Sacre du Printemps
(C.r.: Igor Markevitch 1959, 1951 Remastered) ★★
・ Stravinsky Apollon musagète Igor Markevitch
・ Stravinsky Le Sacre du Printemps - Igor Markevitch - Live in Japan 1968 (video)
・ Tchaikovsky - Manfred - LSO / Markevitch
・ Tchaikovsky Symphony Nr. 6 London Symphony Orchestra Igor Markevitch 2016★★★
・ Tchaikovsky-Symphonies 1-3, markevitch ★★★
・ ミックスリスト - イーゴリ・マルケヴィチ
指揮者追加情報 「指揮者としてのマルケヴィチは、世界的にフランス音楽やロシア音楽のレパートリーで非常に尊敬されており、とりわけチャイコフスキーやムソルグスキーの解釈は評価が高い。また、ストラヴィンスキーや新ウィーン楽派のような20世紀音楽の演奏でも知られている。ベートーヴェンの交響曲全曲も得意のレパートリーだった」とあります。
「Igor Markevitchの手許リスト」です。 わずかですが、保有していました。 |
「ビゼー「アルルの女」第1組曲」です。 非常に古いですがいかがでしょうか、カルメン組曲も聴けそうです。 |
「Mussorgsky - Pictures at an Exhibition」です。 古い録画が載っていました。こちらもいかがでしょうか。 |
「Mozart: Piano Concerto No. 24」です。 ハスキルのピアノ協奏曲は特に評判な演奏です。 モーツアルト以外数も多く聴けそうです。 |
「Stravinsky - The Rite of Spring」です。 この曲を含めStravinskyは今でも、評価の高い指揮作品です。 |
コメント
コメントを投稿