続自由時間のクラシック〔691〕現代の名サックス奏者のMarcel Mule を聴く
今日の続自由時間のクラシックは管楽器の中でも珍しい、サックス奏者の「Marcel Mule」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。フルート、クラリネット、トランペットの3種は多くの名曲が作られ、独奏演奏する方も多いですが、オーボエ、ファゴットと今日のサックスは単独曲が非常に少なく、指南書のレコ芸500(2017)でもオーボエ、ファゴットは、数点、推されるだけで、今日のサックスは皆無でした。
しかし、管楽器専門の指南書では10点近くも名曲として、推されており、このブログでも、2人だけ、採りあげることとします。日本人の演奏家では「須川展也」氏が有名ですが、世界を見渡しても、プロの独奏演奏家として、ほんの数人しかいない様で驚きました。今日はこのサックスの名曲を整理してみました。
今日お勧めの「Marcel Mule」は彼の為に作品を提供した作曲家が出るくらい、有名な方のようです。既に、他界されて、随分たち、お忘れの方も多くいるようですが、ブログ登場をご容赦ください。手許には1点、専門の指南書では3点推されている、古い演奏家です。Youtubeで検索し結果を下にしるします。予想以上に演奏作品のアルバムが少ないため、サックスの名曲を参考までに付記することにしました。
「人となり」をウキペデア(訳文)からピックアップしますと「ノルマンディー地方のオーブ(Aube)に生まれ、「Le Patron」(父)の通称で知られた。彼は偉大なクラシック・サクソフォーン奏者として世界的に知られ、彼のために多くの曲が作曲され、また彼によって初演・編曲された。これらの曲の多くが今日のクラシック・サクソフォーンのレパートリーの中心をなしている。また、サクソフォーンに初めてビブラート奏法を導入した人物でもある。」とありました。
又「休止状態にあったパリ音楽院のサクソフォーン科を1942年に復活させた。当時すでにサクソフォーン奏者および教師として評価されていたミュールは、同科の指導者に選ばれた。パリ音楽院の教授として、ミュールは300人以上の熱心な学生を教え、その多くが自らの力で有名なサクソフォーン奏者や教師となっていった。」
「またミュールは、当時第一級のサクソフォーン・アンサンブルといわれた「パリ・サクソフォーン四重奏団」を結成し、自らもそこでソプラノ・サクソフォーンを演奏した。」ともありました。知る人ぞ知る、クラシックサックス界の重鎮だそうです。
今日は手許にあった1枚のアルバム「The Art Of Musique」を聴きながら、ブログを纏め、何とか揃ったサックスの名曲から「A.Glazunov Saxophone Concerto」、「Ibert: Concertino da camera」、「Debussy: Rhapsodie pour Orchestre et Saxophone」、「THE SAXOPHONE - RARE RECORDINGS」と「A. Glazunov - Quartett für vier Saxophone 」の5点を選んで聴いてみることにします。紙面の関係で省いたアルバムも多く、全てのサクソフォンの名曲を揃えませんが、もう一人、若い演奏家を予定しています。次回をお愉しみください。
今日のお勧め曲
公開日 2022/8/4
演奏家名 Marcel Mule
読み マルセル・ミュール
音源 Youtube
出生地: 出生地: フランス オーブ
生年 1901年6月
死亡: 2001年12月
分類 管楽器奏者
知名度 名サックス奏者
レコ芸500&200CD 管楽器、管楽器の名曲名演奏の推薦曲
・ イベール アルトサックスと11の楽器のための室内小協奏曲
・ ヴィラ・ロボス 神秘的六重奏曲、ソプラノサックスと室内管弦楽のための幻想曲
・ グラズノフ サクソフォーン四重奏曲、アルトサックスと弦楽のための協奏曲
レコ芸500 2017では推薦 無し
人となりウキペデア他より サクソフォン演奏における伝説的人物の一人、マルセル・ミュール(1901-2001)。ノルマンディーに生まれたミュールは、サクソフォンの魅力を伝えるために生涯奔走しました。演奏家として活躍する彼のために、彼と同時代の作曲家たちが多くの曲を作曲、または編曲し、これらは現代でもサクソフォンの大切なレパートリーとして重用されています。
推薦図書
・ レコ芸500 2017 音楽之友社 (最新版・名曲名盤)無し
・ 200CD 管楽器 立風書房◎
・ 管楽器の名曲・名演奏 伊藤◎
・ クラシック不滅の名盤2007 音楽之友社
・ 名盤鑑定百科 各編 吉井著
・ 私だけのクラシック、宮城谷
手許CD(1) 詳細は下記参照ください。
Youtube検索結果より
視聴回数の多い、短い曲&20分以上の曲抜粋 ★★★
・ A.Glazunov Saxophone Concerto by Marcel MULE ★★
・ Henri Tomasi: Ballade for sax and orchestra - Mule / Munch / BSO (1958)
・ Ibert: Concertino da camera, Mule & Rosenthal (1953)
イベール 室内小協奏曲 ミュール&ロザンタル ★★
・ Marcel Mule plays Rapsodie by Claude Debussy ★★
・ Tableaux de Provence - Marcel Mule
・ Debussy: Rhapsodie pour Orchestre et Saxophone, Mule & Rosenthal
(1953) ドビュッシー 狂詩曲 ミュール&ロザンタル
・ Marcel Mule 1957 No.1 マルセル・ミュール 1957年 その①
・ THE SAXOPHONE - RARE RECORDINGS - MARCEL MULE & CO ★★
・ BIZET L'ARLESIENNE Andre Cluytens
・ Panel 4- De Marcel Mule a una sistematización de la enseñanza del saxofón en Cuba
・ Histoires ( Saxophone alto et Piano) - Jacques Ibert
・ J.S.Bach Cello Suite No.2 BWV1008 Ryota Ogishima Saxophone
参 A. Glazunov - Quartett für vier Saxophone (1932) - Slapsus Quartet ★★
参 J.S. BACH FLUTE SONATA №6 (tr. Marcel Mule) Sergey Kolesov -
saxophone, Andrey Shibko - piano ★★★
参 Chanson d'autrefois - G. Pierné (Arr. Marcel Mule) ★★★
参 アルトサックスポピュラー&クラシック名曲集 全曲演奏 ★★★
指揮者・演奏者追加情報 ミュールがパリ音楽院で教鞭を執った時期は、現在ではクラシック・サクソフォーンの開花期であったとも見なされており、そのような意味でミュールはサクソフォーンの歴史に大きな影響を与えた人物である
「Marcel Muleの手許リスト」です。
1枚だけ保有していました。「A.Glazunov Saxophone Concerto」です。
古いアルバムですが、いかがでしょうか「イベール 室内小協奏曲 」です。こちらもお勧めの名曲です。 「THE SAXOPHONE - RARE RECORDINGS」です。
非常に古い録音ですが、いくつか名曲が入っています。「A. Glazunov - Quartett für vier Saxophone」です。
参考までにこの名曲を若い演奏家でいいかがでしょうか
追記 サクソフォーンの名曲
その他、クラシックサクソホンの名曲 指南書&Webよりお勧め曲を抜粋した結果を下にしるします。
・ ムソルグスキー(ラヴェル編曲):「展覧会の絵」より”古城”
・ ビゼー:組曲「アルルの女」より”前奏曲”、”間奏曲”
・ ラヴェル:ボレロ
・ 吉松隆:サイバーバード協奏曲
・ デザンクロ:サクソフォン四重奏曲
・ リヴィエ:グラーヴェとプレスト
・ ベネット:サクソフォン・シンフォネット
・ ヒンデミット ソナタ
・ ミヨー スカラ・ムーシュ
・ A・GLAZOUNOV アルト・サクソフォーンと弦楽オーケストラのための協奏曲 変ホ長調
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