日曜日の古典落語(第130回)しわいや&浜野矩随 桂米朝名演集
今週の古典落語は「しわい屋」と「浜野矩随(はまののりゆき」の2席を選んでみました。今週の2席は、どちらも名人の語りが残っていましたので、選んでみました。
「しわい屋」は上方の米朝(始末の極意)、東京では園生、馬生他の名演が聴けます。もともと、時間調整のような噺ですが、演者がいくつかのけちの例の噺を語ります。どんなけちのやり方があるか、演者により、少し異なります。演者の「けちの手法(しわい比べ)」をお愉しみください。「浜野矩随」は初めて聴く噺で、職人噺の一つです。彫り師「甚五郎」などが落語で知られていますが、元々は講談の噺が落語に作り替えられた噺です。名工浜野矩安(のりやす)の息子「矩随」はだめで不器用な職人で、親の力に遠くおよばず、生活にことかく状況です。自殺を図ろうとする息子を止めた、母親の頼みで作る観音様が高く売れるだろうか。身替わりの母親の死を機に、一念発起し、初代浜野矩安(のりやす)を超える名工に育つという、お噺。
この落語ブログもおかげさまで、3月末で目標の300席を終えます。これまで、5年ほど掛けて、京都の仏閣寺社を訪れてきました、お勧めの「京都」を新編集して、4月以降、毎日曜日に「京都ご案内ブログ」開演する予定です。
①今週の古典落語
日時 | 2019・3・10 | ||
ジャンル | 落語 | ||
音源 | Youtube | ||
演題 | しわいや | 浜野矩随(はまののりゆき) | |
演者 | 金原亭馬生(十代目) | 三代目古今亭志ん朝 | |
分類 | |||
出典 | |||
その他演者名 |
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推薦本 | 落語CD&DVD名盤案内 NA | 落語CD&DVD名盤案内NA | |
落語読本125 | 落語読本NA | ||
演題コメント ウキペデアほかより | 一席の独立した噺としては「味噌蔵」「位牌屋」「片棒」などがありますが、「しわいや」は、どちらかというと、ケチの小ばなしのオムニバスとも呼べる軽い噺。梅干、鰻蒲焼、火事の火など、けちのやり方が、演者により、いくつかある。 | 父は有名な名工だが、息子はさっぱリ、だめで,自殺まで考えるが、母親に諭され一念発起して観音様を彫る。さて上手く50両で売れるか、水杯した老母の死があってこそ、矩随の悲壮な奮起が説得力を持つお噺 |
「始末の極意」は上方名人米朝でいかがですか。枝雀盤もあります。 |
「浜野矩随」は志ん朝で聴いてみました。円楽、談志盤もあります。 |
これまで、お勧めしてきました古典落語から、桂米朝(上方)の名演を集約しました。まだまだあると、お叱りを承知で、古典落語300席を区切りとして、集約してみました。Youtubeで簡単にお愉しみになれますので、是非お試し下さい。適宜追加検索して、御自分のライブラリーにお加えください。
桂米朝 (上方) | ||||||
No. | 行 | 演目 | 公開日 | 主な演者 | ||
1 | ア行 | 一文笛 | 2018・10・07 | 桂米朝・ざこば | ||
2 | ア行 | 親子茶屋 | 2018・2・17 | 桂米朝、枝雀、春団冶 | ||
3 | ア行 | 馬のす | 2017・9・04 | 米朝 | ||
4 | カ行 | 掛取万歳 | 2019・3・24 | ②、米朝 | ||
5 | カ行 | 菊江仏壇 | 2017・9・04 | ④米朝 | ||
6 | カ行 | 故郷へ錦 | 2018・1・27 | 桂米朝、露の五郎 | ||
7 | サ行 | 始末の極意 | 2018・2・03 | 桂米朝、 | ||
8 | サ行 | しわいや | 2019・3・10 | ②、④,⑥、米朝 | ||
9 | サ行 | 算段の兵衛 | 2017・8・20 | 米朝 | ||
10 | サ行 | 鹿政談 | 2018・3・25 | 米朝・⑨・② | ||
11 | サ行 | 質屋蔵 | 2018・4・29 | ② 米朝。枝雀 | ||
12 | サ行 | 洒落小町 | 2018・9・9 | 桂米朝・月亭八方 | ||
13 | タ行 | 高津の富(宿屋の富) | 2018・12・23 | 桂米朝、松鶴 | ||
14 | ナ行 | 泣き塩 | 2018・4・8 | ③ 米朝 | ||
15 | ハ行 | ふだんの袴 | 2018・1・13 | 桂米朝 | ||
16 | マ行 | 饅頭こわい | 2018・11・25 | 桂枝雀・⑤米朝・① | ||
17 | ヤ行 | 寄り合い酒 | 2018・7・08 | 桂米朝 |
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