奈良撮り歩き(22)桜井市に在る長谷寺を巡る
今日の 奈良撮り歩きは桜井市に在る長谷寺をご案内します。ここは「花の御寺」といわれるぐらい、桜、牡丹と紅葉の頃は関西で人気のお寺です。電車ですと、近鉄長谷寺駅が便利でしょう。下車後、両側に古い土産物店が並ぶ参道を20分ほど歩くと、仁王門に到達します。牡丹の頃は車の大渋滞が起こることで有名です。
一般の方も朝の勤行に参加できますが、早朝に訪れることが必須となります。ここ、長谷寺の創建は727年頃ですが、その後の火災と復興を繰り返し、現在の堂宇になったのは江戸時代ですが、明治に入ってからも、三重塔、仁王門、講堂が消失しています。五重塔は昭和の時代に建てられたものです。
江戸時代に再建された本堂は国宝に指定されています。高さ10mもある、十一面観音立像と登廊は重文指定をうけています。この寺の見所を整理してみますと、先ず399段も続く、緩やかな登廊(上部は江戸時代、中、下部は明治再建)でしょうか、登廊に吊るされている、長谷型灯篭が素敵な独特のデザインで見所の一つです。
牡丹の花が登廊に沿って植えられており、7000株もあるそうです。4月中旬から、5月初旬がベストシーズンでしょう。登廊は二度折れ曲がりますが、本堂近くなると、タイミング良く、僧の吹くほら貝が迎えてくれ、本堂に入ります。
懸崖に作られた、舞台をもつ、立派な本堂です。双堂〔ならび堂〕といわれ、礼堂と正堂が直角に建っています。舞台からは深い緑の素晴らしい景色がご覧になれます。
本堂には巨大な木造(楠木)の十一面観音立像がおられます。ここ長谷寺は西国33箇所ある観音霊場(8番札所)の一つになっています。他にも仏像としては、重文指定の木造地蔵菩薩立像、木造不動明座像、銅像の十一面観音立像などもあります。火災を受けながら今でも多くの文化財がのこっており、寺宝には国宝指定のものも多数あります。詳細は公式HPを参照ください。
「近鉄から長谷寺までのルート図」です。 関西のも長谷寺は数多くあります。 |
「長谷寺全景」です。登廊をのぼり、本堂をご覧になって、 五重塔他いくつかの堂宇をみて、登廊を下ります。 |
今日の寺社データ
「登廊」です。緩やかな階段の登廊と吊るされている、 長谷型灯篭をご覧ください。両側に牡丹が植えられています。 |
「長谷寺本堂」内部詳細とその他堂宇 はスライドをご覧ください。 |
「本堂舞台」です。京都清水寺の舞台より小ぶりですが、 少し前傾斜があります。 |
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