奈良・和歌山撮り歩き(27)和歌山の根来寺を巡る
今日の 奈良・和歌山撮り歩きは高野山と、ゆかりのある、和歌山の根来寺をご案内します。筆者は車で廻りましたが、電車ですとJR岩出駅から、バスの便があり、根来寺まで、15分ほどです。バスの時間と停留所は事前の調べて於いてください。鉄砲を種子島から、持ち帰ったのが、この寺の僧だということはよく知られています。
前週の高野山との由縁についてはブログを書くにつけ、資料を読み、はじめて、知ったことになります。鉄砲を上手く活用したのは信長ですが、根来衆は秀吉側につかず、家康側についたため、秀吉の襲撃にあい、多くの堂宇が焼け、創建当時から、残っているのは「大塔」と「本堂」だといわれています。その後、天下を取った、家康の徳川家の庇護のもと、寺勢も盛り返し、往時は400万m2あったようです。現在も広大な寺領を持つ、和歌山でも有数の寺院といわれています。
古寺に興味を持つ、大事な要素に建築意匠があります。今日の根来寺の大塔もその一つで、是非、見たいとおもいつつ、アクセスの関係で二の足を踏んでいました。数年前、車で、大阪から、南下して、一気に根来寺と、長保寺を見ることにして、訪れてみました。
根来寺と長保寺とも、多宝塔があり、仏像や他の堂宇も愉しみですが、関西にある、塔は必ず、見ることを計画しており、和歌山では、高野山の2箇所とこの根来寺、長保寺の4箇所が存在します。このブログでは必ず、ご紹介することにしています。
多宝塔の構造を簡単に説明しますと、「二重の塔で、下層は普通の層塔と同じ方形で、上層は円形で、下層と上層の間に白い、漆喰塗りの饅頭型と呼ばれるところがあるのが、特徴です。頂上は層塔型と同じ、相輪が建っています。」と解説がありました。*1,2,3
この、根来寺の大塔は高野山の大塔に習って、作られ、方、五間も有る、巨大な塔で、国宝の指定されています。下層内部は12本の柱を円形に並べた、内陣で、仏様がおられます。多宝塔は中国や朝鮮になく、空海によって、創出された日本独特のものといわれています。古いものは滋賀県の三井寺にあり、こちらも国宝に指定されています。
*1,2,3塔のお勧め資料
*1「日本のかたち 塔 桑子著」*2「古建築入門講話 川勝著」*3「古建築の細部意匠 近藤著」
「根来寺全景」です。山間いの巨大な寺有地を持っています。 |
「根来寺へのアクセスルート」です。JR駅からバスの便があり、 15分ほど、停留所、時刻表はチェックください。 |
「根来寺境内図」です。見やすい境内案内図を見つけました。 |
今日の寺社データ
「根来寺大門」です。巨大な楼門です。仁王像がおられます。 その他、境内詳細はスライドをご覧ください。 |
「根来寺大塔」です。国宝で室町時代の大塔です。 高野山の金剛三昧院の方が、少し古い建立(鎌倉時代)となります。 |
「木造大日如来座像」です。内陣におられる、仏像群です。 |
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