奈良撮り歩き(24)葛城市の當麻寺を巡る。
今日の奈良撮り歩きは葛城市の古寺の當麻寺をご案内します。関西に移りすんだすぐの頃、山仲間の先輩に連れられて、金剛山から、岩橋山を経由するダイヤモンドトレイルを歩き、この當麻寺を通り過ぎた記憶があり、後日、気になっていた、二つの塔を見るために再度、写真を撮る目的で、車で訪れました。
ここ、當麻寺は現代の読みでは当麻寺ですが、現地では當麻が通じています。不思議なお寺で、2つの宗派(浄土・真言宗)が存在するようです。有名な塔頭もいくつか、あるのは京都と同じでしょうか。白鳳から天平時代に作られた堂宇も平家の南部攻略で、二塔を残して、多くの堂宇が消失し、頼朝の寄進により、講堂や金堂が再建されたそうです。やはり、見所は二つの塔でしょう。有名な奈良市内の薬師寺よりも、古い、東・西の二つの三重塔が現存していて、どちらも国宝に指定されています。
現地で2つの塔が移せるポイントを探しましたが、上手く、みつからず、帰って調べると、塔頭の一つ「護念院」がベストポイントであることを知りました。當麻寺本堂と塔頭群は個別の入場形態で、結局、塔頭群を全く見ないで、東西の塔、本堂といくつかの堂宇と金堂の仏様だけをみて、次の目的地に移動しました。やはり、落ち着いて、じっくり、塔頭も見るべき、寺でした。 このブログを書くにあたって、調べなおして、いくつかの参考書とHP他を基にまとめてみました。足らない写真はグーグル検索やHP他の資料を借用しました。
今日の当麻寺の見所は東西に並ぶ、①三重塔ですが、創建当時の二塔が揃っているのは日本でここだけです。いずれも国宝に指定され、本瓦葺の三重塔です。相輪は8層で、水煙も独特の構造です。二塔の形の違いも、ご覧ください。西塔は現在、補修中のようです。
次は②国宝の本堂ですが、内陣と外陣の建築時期が異なる様です。中将姫の像が建っています。本尊の「當麻曼荼羅」はこちらにあります。有名な中将姫説話の「當麻曼荼羅」*1は転写されたものです。③鎌倉時代に再建された、金堂にある、塑造製の弥勒如来座像(国宝・219.7cm)*2と2mを超える、乾漆造りの彫の深い目鼻立ちの四天王立像(重文)*3は必見に値します。木彫りとは別に素材を盛り付けて作る仏像の技法は日本最古の作り方の一つとされています。④もう一つは奥院にある鐘楼(国宝)も見所の一つです。
他にいくつかの有名な塔頭(中之院の庭園(国の名勝、香藕園)があります、紙面の関係で詳細については、省きます。各HPが詳しいので、是非、ご参照ください。
*1-3については下記資料及び、各HP,ウキペデアが詳しいので、事前の下調べにお勧めです。
イ、「日本の仏像 奈良編」講談社編
ロ、「原色 日本の美術 3 奈良の寺院と天平彫刻」小学館編
「当麻寺全景」です。本寺以外に多くの塔頭群が点在しています。 |
「近鉄当麻駅からのルート」です。徒歩15分ほどで境内に入ります。 |
「当麻寺境内案内図」です。見易い案内図が見つかりました。 |
今日の寺社データ
「當麻寺仁王門」です。仁王門の像はスライドをご覧ください。 |
「當麻寺本堂」です。金堂、と西塔, 塔頭の一部はスライドをご覧ください。 |
「當麻寺東塔」です。西塔と離れたところにあります。 相輪の数が8層、水煙のデザインも素敵です東西異なった水煙です。 |
「本尊の塑造製の弥勒如来座像(国宝)」です。 金堂内の四天王の仏像はスライドをご覧ください。 |
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