続自由時間のクラシック(539) 不滅の巨匠100からピアニストのAndrás Schif を聴く
今日の続自由時間のクラシックはいつもの指南書「 クラシック不滅の巨匠100 」に入らない巨匠として、個人的に選んだ、ハンガリー出身のピアニストの「 András Schif 」のアルバムをいくつか聴いてみます。彼は、バレンボイムと同じ、指揮をしながら、ピアノを演奏することでも知られています。 奥様が日本人のVn奏者の「 塩川悠子 」で、創設した「 Cappella Andrea Barca」の第1Vn奏者や「 András Schif 」のピアノ室内楽曲でVnを担当されています。手許には40枚を超えるアルバムがある様ですが、最近のアルバムを求め、いくつか追加すべく、Youtubeで検索した結果が下のとおりです。室内楽曲はまだまだ、ありますので、是非、追加検索ください。 経歴と人となりはウキぺデアが非常に詳しいので、御一読ください。いくつかピックアップしますと「1970年代に各コンクールでの活躍が始まると、ほぼ同年代のコチシュ・ゾルターン、ラーンキ・デジェーと並んでハンガリーの「若手三羽烏」として売り出された。当時ソ連型社会主義体制であったハンガリー人民共和国にコンクール出場を求められており、「このコンクール歴は必ずしも自分の本意ではありません」と当時を回想している。」とあります。 また、市民権はイギリスとオーストリアで得ておられ、「永らく、 故郷の「 リスト・フェレンツ音楽大学は彼によって率いられることが望まれてきたが、ハンガリーのオルバーン・ヴィクトル政権が右傾化を強め、政府がTV局や新聞紙などメディアをコントロールし、世論をコントロールしている状況を彼が2011年に厳しく批判したことでナショナリストから猛攻撃を受けたため、今後は母国ハンガリーでは演奏しないことを宣言した」とあります。 今日の彼も、政権に翻弄された、音楽家の一人となります。 今日はどのアルバムを優先して聴くか悩みましたが、「 J.S.Bach - French Suites 」、「 Beethoven Piano Sonata No.29 」、「 F. Schubert Piano Sonatas D 279, 625, 960 」と「 Schumann's Kreisleriana and Études Symphoniques 」のヴォリュームある4点を 選んでみました