名作をYoutubeで聴く(58) 古典作品の源氏物語を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは「時は平安時代。女の子たちの心をわしづかみにした物語がありました。『源氏物語』。千年前に書かれた小説です。日本文学の最高傑作(さいこうけっさく)といわれています。」作者は、紫式部(むらさきしきぶ)という貴族の女性です。全54巻(帖)からなる、長編の恋愛小説です。

 今では、現代語訳で読むことができます。現代語訳として有名な作家は与謝野晶子、谷崎潤一郎、円地文子、瀬戸内寂聴といわれています。朗読作品も、これらの作家の現代語訳が読まれています。講演集として、魅力を語るCDも出ているようです。田辺聖子、瀬戸内寂聴の講演集もある様です。

 青空文庫では与謝野晶子訳が無料で読めそうです。谷崎潤一郎訳は現在、作業中で、完成がまたれます。手許はCD文庫として、近くの図書館でかりた、円地文子、瀬戸内寂聴訳と京言葉で語る源氏物語の3点を収集しています。Youtubeで検索した結果は下の表の通りとなりました。講演集も手軽で要約が聴けるので、お勧めです。

 全54巻を聴き通すには膨大な時間がかかります。今日は円地文子訳、竹下景子朗読を、ブログのBGMとして聴きながらまとめました。素人がコメントするのは避けたいので、いつものようにウキペデア他から、拝借します。

「54巻が、どの時点でどのあたりまで書かれたのかは明らかにしがたい。全部が完成したのちに発表されたのではなく、1巻ないし数巻ずつ世に問われたらしいが、まず最初の数巻が流布することによって文才を評価された式部は、そのために彰子付女房として起用されたのであろう。宮仕えののちも、しばしば里邸に下がって書き継いだとおぼしいが、また、すでに書かれた巻々の加筆改修も行われたらしいことが『紫式部日記』の記事によって知られる。なお、現行の巻序の順に書かれたのかどうか、現行の54巻の形態が当初のものであったのかどうかなど、論議が重ねられているが、決着をみない。その擱筆(かくひつ)の時期は、紫式部の没年について定説のないこととあわせて、明確にしがたい。」とあります。

 また、各部の構成は「主人公光源氏は藤壺宮との過ちにおののきながら、愛の遍歴ののち、準太上天皇となる(第一部。藤裏葉巻まで)。しかし託された女三の宮と柏木との密通事件によって過去の罪の報いを知り、苦悩のうちに生涯を終える(第二部。幻巻まで)。つなぎの三帖を置いて、いわゆる宇治十帖は、柏木と女三の宮との罪の子薫(かおる)を主人公に、競争者匂宮と宇治の姫君たちを配し、暗い愛の世界を描く(第三部)。仏教的宿世観を基底にし、平安貴族の理想像と光明が、当時の貴族社会の矛盾と行きづまりを反映して、次第に苦悶と憂愁に満ちたものになっていく過程が描かれ、「もののあわれ」の世界を展開する。登場人物の個性、心の陰影など写実的な描写にすぐれ、あらゆる物語的要素を含んで、日本古典の最高峰とされる。」ともあります。

 詳細はウキペデアや他の文献を参照してください。今日は膨大な朗読集から、お勧め盤として、「朗読『源氏物語』「桐壺」与謝野晶子訳 全54回」と「朗読『源氏物語』「桐壺」谷崎潤一郎訳 全33回」の次の2点を選んでみました。個人的にはもし、お近くの図書館で、易しい語りの円地文子訳・竹下恵子盤」が見つかりましたら、お勧めします。

 今年最後の週末の朗読作品となります。これまで、お勧めしてきました、朗読作品を中間集計した結果をその②に示します。個々の作品詳細は省いておりますので、ぜひ、中身を追加検索ください。

源氏物語をYoutubeで聴く

公開日                         2021・12・19

作品名                            源氏物語

作家名                            紫式部

読み                            げんじものがたり

音源                              Youtube

出生地:                               

死亡:                                

分類                               古典・中国

概要 母系制が色濃い平安朝中期(おおむね10世紀ごろ)を舞台に、天皇の親王として出生し、才能・容姿ともにめぐまれながら臣籍降下して源氏姓となった光源氏の栄華と苦悩の人生、およびその子孫らの人生を描く。通説とされる三部構成説に基づくと、各部のメインテーマは以下とされ、長篇恋愛小説としてすきのない首尾を整えている。

1) 第一部:光源氏が数多の恋愛遍歴を繰り広げつつ、王朝人として最高の栄誉を極める前半生

2) 第二部:愛情生活の破綻による無常を覚り、やがて出家を志すその後半生と、

     源氏をとりまく子女の恋愛模様

3) 第三部:源氏没後の子孫たちの恋と人生

巻名の由来 (全54巻)

1) その巻の中で使用されている言葉に由来するもの

「桐壺」「関屋」「野分」「梅枝」「藤裏葉」「匂宮」「紅梅」「手習」など。

2) その巻の中の和歌の文句に由来するもの

「帚木」「空蝉」「若紫」「葵」「花散里」「澪標」「松風」「薄雲」「玉鬘」「行幸」

              「横笛」「夕霧」「御法」「幻」「橋姫」「椎本」「宿木」「浮舟」など。

3) その巻の中に使用され、和歌の題材にもなっているもの

「夕顔」「末摘花」「賢木」「須磨」「明石」「蓬生」「松風」「朝顔」「少女」

               「初音」「胡蝶」「蛍」「常夏」「篝火」「藤袴」「若菜」「柏木」「鈴虫」「竹河」

              「総角」「早蕨」「東屋」「蜻蛉」

4) 他の巻に見える言葉に由来するもの

「紅葉賀」

5) 巻の中の語句を転用したもの

「花宴」

6) 巻の中で描かれている出来事に由来するもの

「絵合」

7) 巻の主題とおぼしき語句を用いたもの

「夢浮橋」

8) 本文そのものが存在しないもの

「雲隠」

ウキペデアより抜粋 『源氏物語』は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説。文献初出は1008年。作者の紫式部にとって生涯で唯一の物語作品である。主人公の光源氏を通して、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会を描いた。紫式部が『源氏物語』の執筆に着手したのは、夫の藤原宣孝(のぶたか)に死別した1001年(長保3)から、一条(いちじょう)天皇中宮彰子(しょうし)のもとに出仕した1005、1006年(寛弘2、3)までの間と推定されるが、54巻が、どの時点でどのあたりまで書かれたのかは明らかにしがたい

手許CD(3)

1)源氏物語 円地文子訳、竹下恵子朗読

2)源氏物語 瀬戸内寂聴訳 a,講演、源氏物語の魅力b,

       声にして読む現時物語c,上原まり、篠井英輔 語り

3〕京言葉で語る源氏物語 北山たかこ

Youutbe検索結果

朗読『源氏物語』巻㈠「桐壺」与謝野晶子訳 54巻揃って聴けます。★★

朗読『源氏物語』⑴「桐壺」谷崎潤一郎訳 ★★

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作品補足事項 平安時代中期の11世紀初め、紫式部によって創作された長編の虚構物語。正しい呼称は「源氏の物語」で、「光源氏(ひかるげんじ)の物語」「紫の物語」「紫のゆかり」などの呼び方もある。後世は「源氏」「源語」「紫文」「紫史」などの略称も用いられた。主人公光源氏の一生とその一族たちのさまざまの人生を70年余にわたって構成し、王朝文化の最盛期の宮廷貴族の生活の内実を優艶(ゆうえん)に、かつ克明に描き尽くしている。これ以前の物語作品とはまったく異質の卓越した文学的達成は、まさに文学史上の奇跡ともいうべき観がある。以後の物語文学史に限らず、日本文化史の展開に規範的意義をもち続けた古典として仰がれるが、日本人にとっての遺産であるのみならず、世界的にも最高の文学としての評価をかちえている。

「源氏物語 円地文子訳、竹下恵子朗読」です。
お勧めの聴き易い語りです。

「青空文庫の源氏物語」です。与謝野晶子版は揃っています。
谷崎版は作業中でした。
「与謝野晶子訳源氏物語、全54巻」です。大変、貴重な朗読作品です。

「谷崎訳源氏物語」です。こちらは33巻です。

その②Youtubeで聴ける朗読作品の中間集約

 これまでお勧めしましたYoutubeで聴ける主な朗読作品を中間集計(58回まで)しました。各作家毎、代表作を数点選んでおります。ブログ表題と公開日を検索して、お愉しみください。童話・絵本は愛孫のために、別途、追加したものです。お孫さんやお子様にいかがでしょうか。100回を目標で、来年も、さらに、掘り下げてみます。

    *今年はブレークスルーコロナの影響で、少し、お休みしました。

 


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