日曜日の落語(第44回)鰻の幇間、悋気の火の玉、小言幸兵衛

今週の落語は「鰻の幇間」、「悋気の火の玉」、「小言幸兵衛」の3題を選びました。季節はずれの演目もありますが、陽気な噺ですから、ご容赦下さい。手許にいくつか、CDがありました。各噺とも、Youtubeでも楽しめます。

「鰻の幇間」は昔は野だいこといわれるフリーのたいこ持ちという職業がありました、宴席で多芸を持つ男芸者といわれる人です。仕事にあぶれて、願わくはうまく、上客をつかめて、昼飯か、ご祝儀をせしめたいと街を歩く、ようやく、うまくつかめた、客にうなぎ屋に連れて行かれたが、「はばかり」に行くといって、客に逃げられ、主客転倒で勘定までを払わされた、上前をはねられた、かわいそうなたいこ持ちの噺。

「悋気の火の玉」は今の陰陽師を思わせる陽気な怪談噺です。旦那の本妻と、妾がやきもちをを焼きあい、藁人形で相手を呪いあい、どちらも、そのため、死んでしまう、冥土に行っても張り合い、火の玉が本宅と根岸の妾宅に行ったり来たり、空中戦、お寺の和尚が読経してもおさまらない、やむ終えず、旦那が中に入るという噺 悋気は女やきもちのこと。

「小言幸兵衛」は小言の多い、家主を訪ねて、色々な人が、家を借りに借家人を吟味する大家の噺。何癖をつけて、次々と断る、中でも借りにきた、仕立て屋とのやり取が芝居がかって面白い、想像がおおきすぎて、さすがのおとなしい仕立て屋も怒っててしまう。文楽の十八番といわれる

今週の落語

日時ニチジ 2016・12・17
ジャンル 落語ラクゴ
音源オンゲン CD
演者エンジャ 六代目三遊亭園生 三遊亭円楽 八代目 桂文楽
分類ブンルイ 幇間ホウカンバナシ 怪談ハナシ 長屋ナガヤバナシ
演題エンダイ ウナギ幇間ホウカン(たいこ) 悋気リンキタマ 小言コゴトサイワヘイエイ
出典シュッテン 圓生百席 怪談ばなし 01 決定版八代目桂文楽落語集
その他演者名 五代目古今亭志ん生 八代目 桂文楽 六代目三遊亭園生
落語 志ん朝 【鰻の幇間】 - YouTube 落語:悋気の火の玉 三遊亭小遊三 - YouTube
立川談志 小言幸兵衛* - YouTube
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演題エンダイコメント ただ、メシをあてに、マチるが、いの上客ジョウキャクにはずれ、うまくツカまえたキャクとうなぎハイるが、キャクげられ、挙句アゲク支払シハラいまでさせられる、・アタマにきて、散々サンザンミセ悪態アクタイをつく、幇間ホウカン、おまけに、下駄と土産までせしめられた・・調子チョウシのよさを商売ショウバイとする野だいこの上前をはねるというハナシ 陽気ヨウキ怪談カイダンバナシ、まじめな、旦那ダンナ吉原ヨシハラがよいがもったいなくてメカケカコう、本妻ホンサイ妾宅ショウタク逆転ギャクテンし、おタガい、やっかみあい、わら人形ニンギョウ始末シマツナガクギちすぎ,双方ソウホウともんでしまった。あちらの世界セカイでも悋気リンキい、さて、本妻ホンサイメカケどうなるか・・・ 麻布の古川に住む田中幸兵衛さんと言う人、朝、長屋を一回りして、小言を言って来ないと気が済まない気性で、親切心からつい小言が出るのだが、その度が過ぎるきらいがあり、中々店子が長続きしません。家主の芝居がかった噺に困る仕立て屋・・・



今年の落語を今週で正月休みに入ります。来年も続けます。 CDが手許になくても、何人かの演者の同じ演目がありますので、是非、Youtubeで動画検索して、お楽しみください。

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