日曜日の古典落語(第83回)鹿政談(205)、煙草の火(206)
今週の落語は「鹿政談」と「煙草の火」の2題を聴いてみることにしました。昔から、東西の巨匠の語りの噺が残っています。関西と関東は言葉のニュアンスが少し異なることがあります。筆者も東西で、仕事したので、強く思います。落語の方は、いずれも、上方から、上京し、関東風に変化したといわれています。「鹿政談」は鹿を大事にする、奈良の人のお噺です。「煙草の火」は遊郭(御茶屋)」で散財する、お大尽の噺で、慾にくらむ商人の対応を話題にしています。あらましを簡単に説明します。
「鹿政談」は早朝、豆腐屋の店前で、「おから」を食べる、鹿を誤って殺してしまった、店主が訴えられて、奉行の捌きを受けることになったが、奉行のいきなはからいで、殺したのは犬とされ、「きらず」に済んだというはなし。奈良では「おから」を「きらず」というそうだ。手許には米朝、Youtubeで園生と小三冶がありました
「煙草の火」は遊郭で散財する大店の主の噺で、店で世話をしてくれ、金子をばらまくが、最初はその店の帳場から、金を拝借して振る舞い、遂に、大金をかせなくなると、自分の金で倍返しするという遊び、慾にくらんだ店主は最初の断りを反省し、再度、まかないに挑戦するが、お大尽が立て替えてと頼んだのは「煙草の火」と
いうおはなし。手許には上方の文枝、関東の正蔵と談志の語りがありました。
今週の落語
日時 | 2018・3・25 | ||||
ジャンル | 落語 | ||||
音源 | |||||
演題 | 鹿政談 | たばこの火 | |||
演者 | 桂米朝 | 林家正蔵 八代目 | |||
分類 | |||||
出典 | |||||
その他演者名 | 柳家小三治「鹿政談」 - YouTube | 桂文枝 煙草の火 | |||
名作落語76 三遊亭圓生 鹿政談
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立川談志 煙草の火 | ||||
桂文枝「煙草の火」
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【ラジオ寄席】林家正蔵八代目『たばこの火』
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立川談志 煙草の火
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演題コメント | 関東では豆腐の搾りかすを「おから」というが上方は「きらず」というおからを食べにきた鹿を間違って殺してしまった豆腐屋、通常は死罪となるが、奉行の粋な計らいで、犬の死と扱い「きらず」に無罪となるいう噺。 | 旦那の派手な芸者遊び、御茶屋の祝儀をばらまくが奉公人から、立て替えさせて、最後は帳場に断われる、怒った旦那は手持ちの小判を倍返しで、ばらまき自宅に戻る、知らない、手代があとを付け、大店の主とわかる、再度、御茶屋に来た、だんな、立替を頼むのはなにだったのか? |
昨日、月1の愉しみしている「武士と武士道」の講義を聴きにいった、全12回の最後です。いつもは水曜日ですが、先生の都合で、土曜日となった。京都の四条は花見と観光客で混雑し、疲れて帰宅した。来年も別テーマで受講する予定。週末に来る、娘お花見場所をどうするか悩みます。
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