日曜日の古典落語(第110回) 鼻ねじ&つるつる
今週の古典落語は上方落語の「鼻ねじ」と東京落語から「つるつる」を選んでみました。前回は2席とも、上方でした。どちらも最近演じられる機会のない噺しのようです。今では漢学者となる寺子屋もなく、「たいこもち」という商売もなくなりました。
古きよき時代の名残をもっ、いい噺です。落語には必ず「おち」がありますが、この2席はなんとなく難しくて、すぐにわからないとところが面白いところです。「鼻ねじ」は解説本もなく、初めて聴いた噺です。桜の季節がいいでしょうが、次の春には、この落語ブログが終わりますので採りあげました。
「つるつる」の方は3名人の語りがあリました。珍しい「たいこもち」が主題の噺で、文楽のいなせさを感じさせる噺しぷりに「上手い語り」だと、つくずく思いました。談志とは一味違うようです。昔、桂文楽を呼び、落語を聴きながら、飲んだという、実業家がいたとのこと、こんな贅沢な「たいこもち」はいないでしょう。
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今週の古典落語
日時 | 2018・10・14 | ||||
ジャンル | 落語 | ||||
音源 | Youtube | ||||
演題 | 鼻ねじ(隣の桜) | つるつる | |||
演者 |
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その他演者名 |
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推薦本 | NA | 志ん生艶噺 99 | |||
禁演落語 152 | |||||
演題コメント | 隣に住む漢学者に商家の伸びた桜の枝で、もめる、間にはいった、丁稚と番頭、旦那の命で交渉と、作戦が上手く通じるか、一計で遂に庭にて花見の宴となるがさて塀越しに覗く、隣の学者はどうなるか。というお噺 | 心ゆくまで遊びたわむれることを生業としている「たいこもち」と旦那の駆け引きのお噺し。戦争中は禁演落語で自粛したようです。文楽も、たいこもちのように実業家に呼ばれ遊びの「プロ中のプロ」がともに損得勘定抜き、それこそ童心にかえって遊んだとのことです。 |
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