京都撮り歩き(10)京都の寺社・庭園の空間意匠ポイントを巡る(1)
今日の「京都撮り歩き」は京都の空間意匠について、少し、掘り下げてみることにします。京都の寺社や庭園は日本的な巧みな工夫が随所にあり、いつの間にか多くの人をひきつけています。今日は「京都の空間意匠」*という本より、抜粋して、3回に分けて、空間意匠のポイントと具体的な場所をご案内します。 「京都の空間意匠」は文庫本で、手軽に携行できますので、ぜひ、ポイントごとの詳細な説明をご覧になりながら、巡られることをお勧めします。全部で12の空間意匠のテーマを2-5点のサブテーマにわけ、それぞれ、1-5箇所程度の 寺社や庭園を 、具体的にわかりやすく説明されています。この本だけで、80箇所超える、寺社や庭園を巡ることができます。 今日はこの本の中から、4つの意匠ポイントと場所を整理してみました。著者の意図から外れないように、行く場所の順序は「まだ訪れていない所」を先に記しておきました。この本は最近、見つけたもので、写真を撮り始める前にあれば、良かったのにと思いました。これから、京都に行かれる方の一助となりますので、是非、購入をおすすめします。 *資料(京都の空間意匠 清水著 光文社新書)他 ①意匠ポイントと見所の場所 今回は特に、興味のある場所を( 赤字は行っていない場所 )を中心に資料を抜粋して、整理してみました。京都に何度も行っていても、肝心のところはまだまだ残っているようです、 なぜ、京都が人をひきつけるのか?,良く、わかります。 今日の意匠ポイントは次の通りとしました。詳細は本文をご覧ください。 a)間をとる 間の空間彫刻としての枯山水庭園 b)透ける 屋内外を一体化しようとする意図を見つける c)光と闇 空間の豊かさを味あう e)水を生かす 水の使われ方を知ろう キーワード 空間意匠のポイント 場所 間をとる 古い時代の枯山水 西芳寺 洪隠山 、竜安寺石組 大徳寺の庭 龍源院、芳春院 、大仙院 江戸期の枯山水 妙心寺 東海庵 、南禅寺本坊、金地院 近代の枯山水 東福寺 光明院、 芬陀院 透ける 建築と庭の関係 大覚寺 回廊、永観堂 回廊 詩仙堂の室内(廊下)と庭 大徳寺 孤縫庵、高桐院の庭