続自由時間のクラシック(456) 日本人管楽器奏者(6) 有田正広のフルートを聴く
今日の続自由時間のクラシックは日本を代表するフラウト・トラヴェルソ奏者の有田正広のアルバムからいくつか選んでみます。現在のフルートは金属で作られたものが多いですが、古楽の分野で使われるは硬質木材製で、つげや黒檀で作られる、洋銀、銀で作られるフルートに比べ、ずっと柔らかい音が出る、といわれています。
今日の有田は日本の大学を卒業後、ベルギーの王立音楽院で学んだ人で、日本が生んだ世界的なトラヴェルソ奏者として、知られています。歴史的なフルート曲としては、やはり、後期バロック時代に花がさいたようで、多くの名曲が作られています。詳細は指南書*が詳しいので、是非、一読いただければとおもいます。古楽と管楽器にお勧めの資料です。
今日の有田正広の「人となり」を簡単にHPなどで調べた結果を記しますと、「ベルギーのブリュッセル王立音楽院に留学。1974年からはコレギウム・アウレウムのメンバーとして、ヨーロッパ、日本などで活動。75年、ブリュッセル王立音楽院をプルミエ・プリで卒業。同年、ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門で第1位となる。77年、オランダのデン・ハーグ王立音楽院に入学、半年で最高栄誉賞つきソリスト・ディプロマを得て、卒業。帰国後も、フランス・ブリュッヘン指揮「18世紀オーケストラ」、クイケン兄弟、トレヴァー・ピノック指揮「イングリッシュ・コンサート」など、内外の名手たちとも盛んに共演。ルネサンスから現代に至る400年間に変遷を遂げたさまざまなフルートを駆使する演奏は、有田ならではのもので、さまざまな時代の作品に輝かしい光を与え、人々を魅了しつづけるアーティストとして高い評価を得ている。」とあります。
また、「1989年には「東京バッハ・モーツアルト・オーケストラ」を結成。指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。2006年にはモーツァルト生誕250年を記念し、モーツァルトのフルートとオーケストラのための作品全5曲を自身の指揮と演奏により一晩で演奏するという快挙を成し遂げ、話題を呼んだ。09年には同オーケストラを更に発展させ、ロマン派をレパートリーとする日本初のオリジナル楽器によるオーケストラ「クラシカル・プレイヤーズ東京」を結成。古楽器と現代楽器の枠を超えた新たな音楽的創造の領域へとさらに活動の場を広げている。」と有ります。
次のブログテーマはイ・ムジチ等の世界の有名室内楽団のアルバムを聴くことを考えていますので、彼の室内楽団も採りあげらればと思います。さて、個人的に、有田正広は大好きな演奏家で、図書館巡りして、数多く集めた記憶があり、時々、いくつか、聴いていますが、今回はYoutubeで検索した結果、予想以上にハードルが高く、余り、公開されていません。おそらく著作権上の制約を受けているようです。
やはり、CDショップで購入するか、図書館やレンタルで借りるしかないようです。出来るだけ時間をかけて、集めた結果が下の表のとおりです。まず、満足できる曲が聴けそうです。このブログを書きながら、手許のリストから「ヴィヴァルディ フルート協奏曲集」を聴き終えましたので、Youtubeリストから名曲を選んで聴いてみます。「J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番」、「バッハ フルートとチェンバロのためのソナタ1番」と「 Telemann: Grillen-Symphonie」の3点はいかがでしょうか。[無伴奏フルートの世界 〜パンの笛 400年の旅]も忘れずにお試しください。
*指南書「200CD 古楽への招待」「管楽器の名曲・名盤」いずれも立風書房
今日のお勧め曲
公開日 2021・8・09
演奏家名 有田正広
読み ア行
音源 Youtube
出生地: 東京都
死亡: ー
分類 フルート
主な賞暦とデスコグラフイー ウキペデア&公式HP他より抜粋
1)主な賞暦
・ 1972年第40回NHK・毎日音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)の
管弦楽(フルート)部門で第1位と特賞を獲得
・ 1975年ブルージュ国際音楽コンクールのフラウト・トラヴェルソ部門で第1位。
・ 芸術祭作品賞とレコード・アカデミー賞(音楽史部門・特別部門/日本人演奏家)を獲得
1990年にはサントリー音楽賞受賞
・ 2018年、第30回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(特別賞)を受賞
2)主なデスコグラフイー
・ 18世紀フランスの室内楽』オトテール・アンサンブル、1978年録音、アルヒーフ(、1979年)
・ 『ドイツ・バロックのフルート音楽』/鈴木秀美(チェロ)、
有田千代子(チェンバロ)、アルヒーフ、1984年録音、1985年)
・ 『ヘンデル、木管楽器のためのソナタ全集』花岡和生(リコーダー)、本間正史(オーボエ)、
有田千代子(チェンバロ)、鈴木秀美(チェロ)、堂阪清高(ファゴット)、
1988年録音(、1989年)
・ 『バッハ、フルート・ソナタ全集』 有田千代子(チェンバロ) 、
鈴木秀美(バロック・チェロ)、1989年録音、デンオン・アリアーレ(、1989年)
・ 『モーツァルト、フルート四重奏曲全集』 ボッケリ-ニ・クアルテット、1989年録音、
デンオン・アリアーレ(、1990年)
・ 『テレマン、無伴奏フルートのための12のファンタジー』1989年録音、
デンオン・アリアーレ(1990年)
・ 『ヴィヴァルディ、フルート協奏曲集(原曲版)』 東京バッハ・モーツァルト
・アンサンブル、1990年録音、デンオン・アリアーレ(1991年)
・ 『ヴィヴァルディ、木管楽器のための協奏曲集』本間正史(オーボエ)堂阪清高(バスーン)
若松夏 美(ヴァイオリン、リーダー)、東京バッハ・モーツァルト・アンサンブル、
1991年録音、デンオン・アリアーレ(1992年)
・ 『ラモ、コンセールによるクラヴサン曲集』有田千代子(チェンバロ)、
若松直美(ヴァイオリン)、ヴィーラント・クイケン(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
1991年録音、デンオン・アリアーレ(、1992年)
・ 『テレマン、パリ四重協奏曲』寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)、
上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、クリストフ・ルセ(チェンバロ)1992年録音、
デンオン・アリアーレ(1993年)*第41回芸術祭優秀賞(レコード部門)
・ 『テレマン、様々な楽器のための協奏曲集』アンドルー・マンゼ(ヴァイオリン、リーダー)
、ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン、1994年録音、デンオン・アリアーレ(、1995年)
・ 『テレマン、6つの四重協奏曲(1730年ハンブルク版)』寺神戸亮(バロック・ヴァイオリン)
、上村かおり(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、クリストフ・ルセ(チェンバロ)
1995年録音、デンオン・アリアーレ(日本コロムビア、1996年)
・ 『トランス・センチュリー、世紀を超えるフルート』有田千代子(ピアノ/ハープシコード)
2003年録音、エイベックス・クラシックス(エイベックス・エンタテインメント、2004年)
・ 『モーツァルト、フルートと管弦楽のための作品集』長澤真澄(ハープ)、
東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ、2006年録音、デンオン・アリアーレ(、2006年)
・ 他多数
ウキペデア他より 有田 正広 (ありた まさひろ、1949年7月22日、東京 - ) は日本の音楽家、フルート(フラウト・トラヴェルソ)奏者、指揮者、音楽教育者。バロック時代のフルート曲を中心に幅広いレパートリーを持ち、ルネサンスから近代までのフルートを、曲目によって使い分ける。録音媒体への収録も多く、解説文の多くは自身の執筆による。現在桐朋学園大学特任教授、昭和音楽大学客員教授、昭和音楽大学ピリオド楽器研究所所長。妻の有田千代子はチェンバロ奏者。89年には「東京バッハ・モーツアルト・オーケストラ」を結成。指揮者として結成記念公演を行い、絶賛された。2006年にはモーツァルト生誕250年を記念し、モーツァルトのフルートとオーケストラのための作品全5曲を自身の指揮と演奏により一晩で演奏するという快挙を成し遂げ、話題を呼んだ
手許CD(30) Bach 7 Sonatas & Partitas For Flute 他29点 詳細下記
Youtube検索結果より
・ ♪J.S.バッハ:管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066 / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン 1994年
・ ♪J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調BWV1067 / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン
,有田正広(ft) 1994年 ★★
・ バッハ フルートとチェンバロのためのソナタ1番 ロ短調 BWV1030 ★★
・ テレマン パリ四重奏曲第3番ト長調 有田正広(Fl)&トウキョウ・バロック・トリオ★★
・ "La Follia" No. 12 in E Minor, Op. 5★★
・ J.S.バッハ:G線上のアリア(東日本大震災被災者の方々のために)
・ Play the Violin sheet music with Masahiro Arita/ Telemann:
Grillen-Symphonie, TWV 50:1 ★★
・ Play the Violin sheet music with Masahiro Arita/ Telemann:
Flute Concerto in D major, TWV51:D1
・ Concerto in G Major, D 105 Gimo 294: III. Allegro
・ *♪J.S.バッハ:カンタータ第146番「われらは多くの艱難を経て」★
BWV146~シンフォニア / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン,クリストフ・レーマン(og) 1994年
・ **♪J.S.バッハ:カンタータ第29番「神よ、我ら汝に感謝す」BWV29~
シンフォニア / ラ・ストラヴァガンツァ・ケルン,クリストフ・レーマン(og) 1994年★
・ Flute Sonata in G Major, Op. 3, No. 1: Cantabile
・ 人気の曲 - 有田正広 35点 ★★
・ 無伴奏フルートの世界 〜パンの笛 400年の旅〜 (トピックス内)★★
公式HP https://columbia.jp/artist-info/arita/prof.html
「有田正広の手許リスト」です。30点ほどあるようです。 15年ほど前、いくつかの図書館他で借りたようです。 |
「J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番」です。 手許にもある曲ですがYoutubeで聴くことが出来そうです。 1-4番はありそうです。 |
「バッハ フルートとチェンバロのためのソナタ1番」です。 チェンバロ演奏は奥様だそうです。お勧めの名曲です。 |
「Telemann: Grillen-Symphonie, TWV 50:1 」です。 初めて聴く曲のようです。 トピックス内の「無伴奏フルートの世界 〜パンの笛 400年の旅」もお試しください。 |
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