日曜日の古典落語(第72回)蚊いくさ、宮戸川、紫檀楼古着、三遊亭園生落語の集約
今週の古典落語は「蚊いくさ」、「宮戸川」と「紫檀楼古着」の三題を選びました。
「蚊いくさ」は剣術稽古にはまって、商売を忘れた八百屋が師匠に教わった、蚊の駆除(煙でいぶす)をどうしたかという噺です。昔の長屋は大量の蚊の発生に苦慮した様です。この噺は演じられる機会が少なく、円生盤だけが見つかりました。そういえば、子供のころは蚊帳がありました。入る時気をつけないと落ち武者が入ります。「宮戸川」は「上下編」に分かれる長い噺ですが、最近は「上編」のみ、演じられます。半七とお若のなり染めと結ばれ方が主題になっています。後半は半七の夢噺で、お若が宮戸川に投げられ、殺される夢物語で、後半の落語は見当たらなかった。噺が途中で終わるようですが、「宮戸川」は今もあるようです。志ん生番は録音が少し古いようです。
「紫檀楼古着」は最近は紙巻煙草となり、きざみ煙草がなくなりましたが、煙管(きせる)と狂歌師を合わせた噺で、有名な狂歌師が落ちぶれて、「らおや』(煙管修理)になり、市中で商売するが、高名さを知る、新造(おめかけ)の修理依頼に合わせて狂歌でやりとりする噺。この噺は八代目正蔵の十八番です。落語のなかでは小道具で煙管(きせる)が良く登場いたします。
今回は手許のCDに加え、あえて、Youtubeで同じ演目を検索してみました。三題とも、公開されています。これまで、176演目を紹介しましたが、恐らく全て、Youtubeで視聴できます。
①今週の落語
|
②六代目三遊亭円生のリスト
手許にある、円生のリストを整理してみました。(全140点強)YOUtubeで検索すると恐らく、見つかるはずですので、園生落語に是非、はまってください。次回は五代目小さんを予定しています。
手許円生リスト |
コメント
コメントを投稿