日曜日の古典落語(第98回)胴乱幸助&祇園祭り
今週の古典落語は「胴乱幸助」と「祇園祭り」の2席を選んでみました。今週は珍しい組み合わせで、どちらも初めて聴く演題で手許に無い噺でしたがす。すべて、Youtubeに公開されていましたので、聴くことが出来ました。どちらも上方を題材にする、古典落語の2席です。
「胴乱幸助」は上方の米朝一門の名演があり、枝雀の語りでお愉しみください。東京でも演じら得るようですが、検索してもありませんでした。この話は大阪弁の間合いが愉しい噺です。文我(手許はこの1枚だけ)のほうは少し、大阪弁がきついですが、この辺りが、真の浪速語りでしょうか。スマートな文珍もお勧めです。喧嘩の仲裁を趣味にする旦那からタダ酒をねだる、二人の喧嘩にはそれなりの苦労がある噺です。「祇園祭り」は宝くじを当てた、江戸っ子3人が京都で豪遊する噺ですが、京都の「祇園祭」の時期に一人で滞在するはめになり、親戚の男の京自慢に癖へきするはなしです。調度、祇園祭りの時期でしたので、この噺を聴いてみました。あまり、いいアルバムがなく、志ん生盤1枚だけが、いい語りでした。十八番にしている、文冶盤は見つからなかった。日本のような小さい国でもお国自慢が尽きない噺で、余り過ぎると嫌みになります。
2席のあらましは、下の表に簡単に記しておきました。まず、お聴きいただいて、説明を参考程度に読まれるのがいいかと思います。
今週の落語
日時 | 2018・7・22 | ||||
ジャンル | 落語 | ||||
音源 | |||||
演題 | 胴乱幸助 | 祇園祭り | |||
演者 |
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分類 | |||||
出典 | |||||
その他演者名 |
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桂文枝 (手許あり) | |||||
推薦本 | 落語読本 矢野誠一 133 | 落語読本 矢野誠一 196 | |||
古典落語CDの名盤241 | |||||
演題コメント | 町の若者ふたりが主人・幸助の噂をしている。幸助は丹波(阿波とも)から上阪以来、仕事一筋に打ち込んで財を成した苦労人のため娯楽を一切知らず、唯一の趣味として、街で人の喧嘩を見つけては仲裁に走り、腰に下げた財布代わりの胴乱から金を取り出して見せ、食事や酒をふるまう、「胴乱の幸助」とあだ名されていた。この人を狙って、二人が策をねる。 | 京者の暴言に激怒し、怒り心頭で怒鳴りまくる江戸ッ子と、原因を作っておきながらいけしゃあしゃあと京の自慢を続ける京者の対比が特徴の噺。我慢をして聞いている八五郎。それに気をよくしたのか、源兵衛とうとうが言ってはいけない言葉を口に壮絶なお国自慢が勃発にしてしまった。江戸っ子の最後のオチを京都人は理解できたかな |
米朝の語りをお愉しみください |
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