京都撮り歩き(100)洛中の相国寺を巡る
今日の京都撮り歩きは、臨済宗の京都五山の第二位になる「相国寺」をご案内します。臨済宗相国寺派の大本山で12箇所の山内塔頭をもつ、由緒ある寺院です。境内は京都御所の真北に位置し、同志社大学に隣接している。最盛期には東は寺町通り、西は大宮通り、南は一条通り、北は上御霊神社との境までが相国寺の寺域であった。応仁の乱による焼失後、三門と仏殿は再建されることなく、近世以降は法堂が仏殿(本尊を安置する堂)を兼ねている。 1392年に足利義満により、建立されたが、御所近くの平坦な土地であったことにより、度々の戦火で殆どの堂宇が焼失し、後に、豊臣家と徳川家の寄進により、再建され、現在は法堂、総門、他いくつかの建物がのこっています。この相国寺は山外塔頭として、金閣寺と銀閣寺があることで、知られています。 また、水上勉の小説で知られる「雁の寺(瑞春院)」も山内塔頭のひとつです。臨済宗の寺院は通常非公開の場所が多く、事前に、特別公開日を良く調べて、訪れる必要があります。本山と塔頭も別途費用が重なります。ここ、相国寺も法堂は春・秋の特別公開、宝物殿である、承天閣美術館は通常開催されていますので、普段はここ承天閣美術館となります。 筆者は承天閣美術館で行われた、「浮世絵展」に出向き、この、相国寺の周りのみ巡りました。非常に閑静で、空間がゆったり採られた建物配置で、京都の市中にいることを忘れてしまいます。往事には7重の塔(高さ109m)もあったそうですが、落雷で焼失し、その後、再建されていない。なお、法堂は仏堂を兼ね、最古の遺功で、重要文化財に指定されており、天井の鳴き龍が見事とある。詳細は公式Hpが充実しています。参照ください。 コロナの影響で、特別公開も中止されたようで、来年以降に再度、訪れたい寺院のひとつです。尚、スライド写真には一部公式HPの写真を利用させていただいた。 今日の寺社データ 相国寺「法堂」です。最古の法堂で内部に本尊、天井に「鳴き龍」が描かれています。 内部は特別公開時のみ見学可能。詳細はスライドをご覧ください。 総門はいって、左の「天界橋」付近の池です。 ちょうど、蓮の季節でした。閑散として、落ち着いた雰囲気が味わえます。 「庫裏(宗務本所)です、右手が承閣天美術館の入り口です。 「浮世絵展」の時、訪れたました。常設展示品もご覧になれます。