京都撮り歩き(96)東山山麓の御寺「泉湧寺」を巡る

 今日の京都撮り歩きは東福寺の手前にある、歴代天皇家の陵墓をもつ、「御寺泉湧寺」をご案内します。山門を抜けると緩やかな傾斜の先に山間の緑の空間にいくつかの堂宇が直線状に並び、独特の素晴らしい空間意匠に驚きます。東福寺の訪問者と異なり、静かな環境でご覧になれる見所の多いお寺です。

 ここ、泉湧寺には明治維新前の暦代天皇の菩提所があり、皇族方も時々、訪れるようです。堂宇は仏殿、舎利殿、旧御所から移設された、御座所、そのほか、浴室、楊貴妃観音堂等からなります。陵墓(月輪陵と後月輪陵)は宮内庁の許可がないと入れません。また、御座所内と庭の見学は別途料金がかかります。舎利殿内部は12年に一度の特別公開日だけと、制約の多い、寺院でした。

 最近ではこれまで秘仏だった、楊貴妃観音座像が一般公開され、こちらを、ご覧になるため訪れる方が多いようです。筆者は一番の見所である、御座所の内部の仏壇・仏像、天井、庭を拝見しないで、失念しましたので、これから行かれる方は是非、時間を割いて、御座所内部をご覧ください。

 機会があれば、再度、訪れようと考えています。御座所内部については下のデータを参照ください。見所は3つの仏像。襖絵。天井の絵ですが、さすが、御所から移設した天皇・皇后の調度品が素晴らしいようです。寺の名前の由来となった、泉は今も湧いているようです。

今日の寺社データ

ブログ公開日         2020/10/18

登録番号           京都撮り歩き(96)

場所名             泉湧寺

魅力メモ ウキペデア 泉涌寺 は、京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派総本山の寺院。山号は東山または泉山。本尊は釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三世仏。 平安時代の草創と伝わるが、実質的な開基は鎌倉時代の月輪大師俊芿である。

アクセス・連絡先 JR奈良線、京阪本線「東福寺駅」から総門まで徒歩約15分、大門まで約20分。

行き先分類        東山山麓の寺社、

           エリア③-5

        泉湧寺と東福寺の山内散歩

足を伸ばして一緒にいかが 泉湧寺、東福寺、東福寺塔頭

追加エピソード 東山三十六峰の一峰である月輪山の山麓に広がる寺域内には、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以降幕末の孝明天皇に至る歴代天皇・皇族の陵墓があり、皇室の菩提寺として御寺(みてら)と呼ばれている。

行事・特別公開 毎年1月の第2月曜日(成人の日)には、泉涌寺の塔頭を巡り、福笹に縁起物を付けていく「泉山七福神巡り」の行事が行なわれている

お勧め建物     仏殿、泉涌水屋形、開山堂、浴室、大門、総門、舎利殿

特殊建物      楊貴妃観音堂、開山塔(石造無縫塔)

お勧め文化財 仏殿(重文)は運慶派作と伝える釈迦、弥陀、弥勒の三尊を安置。天井の竜は狩野探幽筆。

お勧め仏像   重要文化財。楊貴妃の風貌をモデルに作られた観音菩薩坐像という伝承1955年(昭和30年)から一般公開されている。作風、材質など、明らかに日本の仏像とは異質で、寺伝どおり中国・南宋時代の作。舎利殿に安置される木造韋駄天立像と木造伝・月蓋長者(がつがいちょうじゃ)立像

お勧め絵画        国内最大の涅槃図

花暦 花・時期      さつき、紅葉の時期、梅もどき

京都観光NAVI 真言宗泉涌寺派の総本山。皇室との関連が深く御寺(みてら)とも呼ばれる。寺伝によれば、空海が天長年間(824-34)ここに草庵を結び、法輪寺としたのが起こり。1218年(建保6)月輪大師が造営するにあたり、清泉が涌き泉涌寺と改められた。四条天皇以来14代の天皇陵をはじめ、皇妃、親王陵墓など39の陵墓がある。仏殿(重文)は、徳川家綱の再建で、運慶派作と伝える真言宗泉涌寺派の総本山仏殿(重文)は、徳川家綱の再建で、運慶派作と伝える釈迦、弥陀、弥勒の三尊を安置。天井の竜は狩野探幽筆。霊明殿に歴代天皇、皇后、親王の尊牌を奉安。泉涌寺勧縁疏(国宝)などの文化財を所蔵。国内最大の涅槃図がある。洛陽三十三観音霊場20番札所の楊貴妃観音(重文)、1月の成人の日に行われる七福神巡りは有名。天井の竜は狩野探幽筆。霊明殿に歴代天皇、皇后、親王の尊牌を奉安。泉涌寺勧縁疏(国宝)などの文化財を所蔵。

その他情報1 普段は非公開となっている「舎利殿(しゃりでん)」舎利殿の公開は12年に1度!辰年のみに見られます。次回は2024年

その他情報2  御座所の東南から御殿の南側にかけて、小さな御庭が築かれている。霊明殿・御座所・海会堂そして御陵拝所に取囲まれた御庭は、小さいながらも無比の環境の中に自然と人工の巧の業を織りまぜている。低い築山の裾に曲折する池の汀、ひかえめに咲くさつき、真紅の紅葉、薄すらと雪化粧した雪見灯篭に映える梅もどき等々、四季折々に楽しませてくれる。

公的案内資料 https://www.mitera.org/


「泉湧寺大門」です。山門に御寺と書かれ、
由来を説明する、看板があります。格式高い5本線の築地塀


「仏殿」です。緩やかな傾斜の先に堂宇が直線状にならびます。
詳細はスライドをご覧ください。花頭窓が特に見所

「舎利殿」内部公開は2024年です。

「月輪陵」です。別途HPより拝借しました。

「楊貴妃観音堂」です。大門を抜けると、すぐ左側にあります。
内部に聖観音(楊貴妃座像)がおられます。
     
          



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