奈良撮り歩き(9)西の京の秋篠寺をめぐる

 今日の奈良撮り歩きは西の京の秋篠寺をご案内します。車で行きましたので、前週の薬師寺、唐招提寺と共に、一気に廻りました。近鉄西大寺駅から、バスの便がありますので、比較的アクセスに便利な、お寺でしょうか。徒歩でもいけないようですが、往来の道が狭いのでバスをお勧めします。

 苔の生える樹林の中の通路を通ると、門があり、こじんまりした本堂がみえてきます。この本堂に20体を超える仏像が、すぐ、近くでに見ることができます。これほど、身近に重文の仏像が拝見できるのは、奈良でもここだけでしょうか。ほの暗い中に浮かぶ技芸天や薬師三尊像はしばし、浮世のことを忘れさせてくれるのでしょう。

 大きな寺院でないですが、又、訪れてみたい、お勧めの寺一つです。境内の大元堂にある秘仏の大元帥像は開帳日が決まっていますので、この日(1回/年)を逃すと、ご覧になれません。唐招提寺の秘仏拝見日と上手く調整する必要があります。この寺は秋篠宮家のご成婚のときに、有名になり、多くの観光客が訪れるようになったそうです。また、春の木蓮や秋の萩でも有名です。

 技芸天の優しい微笑が紀子様に似ていると話題になりました。国宝の本堂は元は講堂(奈良時代の末)でありましたが、兵火で消失した、多くの堂宇(東西の塔もあった)の中で、かろうじて、焼け残った建物です。苔むす樹林の根元に、金堂の基礎の跡がみられます。

 技芸天や帝釈天など4点の仏像の作り方は唐招提寺の「鑑真和像」と同じ方法で頭部は脱乾湿造で、写実性の優れた仏像だそうです。なお、体部は木造で、鎌倉時代ですが、違和感を感じさせません。一部拡大写真はHPより、拝借しております。

 時間が許せば、通り過ぎてきた、「西大寺」の3つの堂宇と諸仏をご覧いただくのも、よろしいでしょうか。こちらも、見所の多い寺の一つです。筆者は時間の関係で、この時は通過しております。

「秋篠寺付近図」です。写真下が近鉄西大寺駅ですぐ近くに「西大寺」があります。

「秋篠寺全景」です。鬱蒼とした、木立の中にある、小さな寺院です。

今日の寺社データ



「本堂に行く途中の樹林」です。苔むす中に金堂のあった頃の
基礎がところどころに見えます。閑静なところにあります。

「秋篠寺本堂」です。この中に25体の仏像群があります。
境内詳細はスライドをご覧ください。


「仏像群」です。身近の仏像がご覧に慣れます。右が
中央が本尊です。右手に技芸天が有ります。
詳細はスライドをご覧ください。





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