名作をYoutubeで聴く(47) 古典作品の雨月物語を聴く
今日の名作をYoutubeで聴くは古典・中国作品の朗読シリーズの第1弾として、上田秋成が書いたとされる、「雨月物語」を採り上げ、聞いてみることにします。近代名作、近代小説、童話と有名な朗読作品をYoutubeでピックアップして、聴いてきました。今週から、古典・中国文学の中で、朗読作品として、語られている古典を選んで聴いてみることにします。怪異小説で9編から出来上がっています。
近くの図書館でCD文庫の中に、見つけ、シリーズを順次収集したのは15年ほど前で、聞くこともなく、HDDに格納されたままでした。著作権上、借りたCDを公開できませんので、Youtubedeで検索して、上手くみつかるかと思いながら、少し時間をかけて、検索した結果、長編作品ですがいくつか、9編共、公開されていました。
結果を下の表にしめします。ウキペデアの解説を一通り読み、手許のCDを聴きながら、ブログを書き始めました。もう少し、現代語訳を期待しましたが、何とか聴きとおすことができそうです。
ウキペデアの解説をピックアップすると、この小説「『雨月物語』は「剪枝畸人」名義で刊行され、作者は上田秋成であろう、とわかってきたのは彼の死後のことである。また、当時の売行きはごく普通のものであり、今日のように人気、評価に不動の地位を確立していた、というわけではないことが推測されている。」とあります。
また、「内容は中国の白話小説の翻案によるところが大きい。当時の古典を踏まえつつ和文調を交えた流麗な文を編み、日本の要素や独自の部分を混ぜた、著者の思想が加えられている。」とあります。映画化もされています。
各編の解説を抜き出すと、下の表のとおりです。さすがに、完璧な現代文とは言えない、語りの朗読作品ですが、是非一度お試しください。個人のHPに現代語訳対比がみつかりました。残念ながら、青空文庫には投稿されていませんでした。今日は判り易い、「蛇性の婬」佐藤春夫訳」他2点の現代語訳朗読を(字幕付に設定して)、いくつか聴いてみることにします。
Youtubeで古典の名作「雨月物語」を聴く
公開日 2021・11・13
作品名前 雨月物語
作家名 上田秋成
読み うえだあきなり
音源 Youtube
出生地: ー
死亡: ー
分類 古典・中国
各編解説
・ 白峯(しらみね) - 西行が讃岐国にある在俗時代の主崇徳院の陵墓、白峯陵に参拝したおり、
崇徳上皇の亡霊と対面し、論争する。巻之一収録。(→#白峯)
・ 菊花の約(きつかのちぎり) - 契りを交わした(衆道)義兄弟との再会の約束を守るため、
約束の日の夜、自刃した男が幽霊となって現れる。巻之二収録。(→#菊花の約)
・ 浅茅が宿(あさぢがやど) - 戦乱の世、一旗挙げるため妻と別れて故郷を立ち京に行った男が、
7年後に幽霊となった妻と再会する。巻之二収録。(→#浅茅が宿)
・ 夢応の鯉魚(むおうのりぎよ) - 昏睡状態にある僧侶が夢の中で鯉になって泳ぎまわる。
巻之三収録。(→#夢応の鯉魚)
・ 仏法僧(ぶつぽふそう) - 旅の親子が高野山で、怨霊となった豊臣秀次の一行の宴に遭い、
怖い思いをする。巻之三収録。(→#仏法僧)
・ 吉備津の釜(きびつのかま) - 色好みの夫に浮気され、裏切られた妻が、夫を祟り殺す。
巻之三収録。(→#吉備津の釜)
・ 蛇性の婬(じやせいのいん) - 男が蛇の化身である女につきまとわれるが、
最後は道成寺の僧侶に退治される。巻之四収録。(→#蛇性の婬)
・ 青頭巾(あをづきん) - 稚児に迷い鬼と化した僧侶を、旅の僧である快庵禅師が解脱へと導く。
巻之五収録。(→#青頭巾)
・ 貧福論(ひんぷくろん) - 金を大事にする武士、岡左内の寝床に金銭の精が小人の翁と
なって現れ、金とそれを使う主人との関係を説く。巻之五収録。(→#貧福論)
ウキペデアより抜粋 『雨月物語』は、上田秋成によって江戸時代後期に著わされた読本作品。 5巻5冊。明和5年序、安永5年刊。日本・中国の古典から脱化した怪異小説9篇から成る。近世日本文学の代表作で、現代でも引用されることが多い。
手許CD(1) 河合隼雄/談話解説、白石加代子/朗読
Youutbe検索結果
・ 雨月物語 全編 (9編全編視聴可能です。)
・ Ugetsu monogatari (AKA Ugetsu AKA 雨月物語) (1953) (English Subtitles) 映画版 ★★
・ 朗読『雨月物語』「蛇性の婬」佐藤春夫訳 ★★
・ 朗読『雨月物語』「青頭巾」佐藤春夫訳 ★★
・ 朗読 『雨月物語』「夢応の鯉魚」佐藤春夫訳 ★★
・ 雨月物語 蛇性の淫 : 朗読 現代語訳版 上下
・ 雨月物語 浅茅が宿 : 朗読 現代語訳版 上下
・ 雨月物語 怪談「菊花の約」 上下
・ 上田秋成「白峰」(ラジオドラマ) ★★
・ 朗読 雨月物語009 仏法僧
・ 朗読雨月物語011吉備津の釜
・ 朗読雨月物語019貧福論
・ 怪談風朗読 上田秋成『雨月物語』より「吉備津の釜」(翻訳者:漆山又四郎)★★
作品補足事項 文学史上の位置づけとしては、『雨月物語』は建部綾足の『西山物語』などと同じ、元禄期と化政期の間、安永・天明文化期の、流行が浮世草子から転換しつつあった初期読本にあたる。後世には、山東京伝や曲亭馬琴へ強い影響を与えた。内容は中国の白話小説の翻案によるところが大きい。当時の古典を踏まえつつ和文調を交えた流麗な文を編み、日本の要素や独自の部分を混ぜた、著者の思想が加えられている。
お勧めHP https://roudokus.com/Ugetsu/ (原文・現代語対訳)
手許の「雨月物語」です。全編聴ける様です。 聴きながらブログをまとめました。 |
「「蛇性の婬」佐藤春夫訳」です。こちらの方が聴きやすい、朗読です。 現代語訳が字幕で見ることができます。 |
「「青頭巾」佐藤春夫訳 」です。こちらもお勧めです。 |
「「夢応の鯉魚」佐藤春夫訳」です。こちらもいかがですか |
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