名作をYoutubeで聴く(51) 古典作品の枕草子を聴く
今日の名作をYoutubeで聴くは古文の定番に出て来る、「枕草子」を選んで、Youtube朗読で聴けるかトライしてみることにします。この随筆は鴨長明の『方丈記』、吉田兼好の『徒然草』と並んで日本三大随筆と称される作品で、実際、清少納言が書いたか、定かでないようです。
受験勉強も関係なく、この随筆を朗読で読めるとは便利な時代となりました。「枕草子」の内容、伝本の種類など、ウキペデアに非常に詳しく、書かれていますので、一読いただくとして、大きく分けると3つの章段(「類聚章段」、「随想章段」、「回想章段」)に分かれております。全編を読み通すのはかなりの体力が必要になります。このブログでは手軽に愉しむことが第一と考えて、Youtube で手軽に聴けるか検索した結果、3点が投稿されていました。
青空文庫では現在は作業中で公開されていません。手許には図書館で見つけたCD文庫があり、3時間を超える長編でこれまで、中身を通して、聴いたことがありません。坂本和子/朗読、田辺聖子/解説版で280段まで、49編を抽出して、分かり易く語らってくれています。後半は小説家田辺聖子の30分程の解説があります。先ず、田辺聖子の解説を聴きながら、このブログを書きまとめました。今回もCDを通して、聴く時間がなさそうなので、Youtubeの短い語りを愉しむことにしました。2点は30分足らずですので、是非、さわりだけでもお試しください。もしさらに興味をもたれた方は文庫本もいくつか出ている様ですお試しください。
Youtubeで聴く枕草子
公開日 2021・11・26
作品名前 枕草子
作家名 清少納言
読み まくらそうし
音源 Youtube
出生地: ー
死亡: ー
分類 古典・中国
① 伝本
・ 三巻本(雑纂形態)
・ 能因本(雑纂形態)
・ 堺本(類纂形態)
・ 前田本(類纂形態)
② 池田亀鑑による提唱章段の分類
・ 「類聚章段」
「虫は」「木の花は」「すさまじきもの」「うつくしきもの」に代表される「ものづくし」
・ 「随想章段」
日常生活や四季の自然を観察
・ 「回想章段」
作者が出仕した中宮定子周辺の宮廷社会を振り返った
③ 文庫で読む枕草子
・ 『枕草子』岩波文庫、池田亀鑑校訂
・ 『新版 枕草子(上・下)』角川ソフィア文庫、石田穣二訳注
・ 『枕草子(上・下)』講談社文庫、川瀬一馬訳注(能因本)
・ 『枕草子(上・中・下) 講談社学術文庫、上坂信男・神作光一ほか訳注
・ 『枕冊子(上・下)』旺文社、田中重太郎訳注
ウキペデアより抜粋 『枕草子』とは、平安時代中期に中宮定子に仕えた女房、清少納言により執筆されたと伝わる随筆。ただし本来は、助詞の「の」を入れずに「まくらそうし」と呼ばれたという。執筆時期は正確には判明していないが、長保3年(西暦1001年)にはほぼ完成したとされている。『源氏物語』に比肩する中古文学の双璧として、後世の連歌・俳諧・仮名草子に大きな影響を与えた。鴨長明の『方丈記』、吉田兼好の『徒然草』と並んで日本三大随筆と称される。
手許CD(1) 坂本和子/朗読、田辺聖子/解説
Youutbe検索結果
・【耐久版】枕草子朗読|春はあけぼの|清少納言|暗記・暗誦用 ★★
・ 眠くなる声】清少納言『枕草子』【眠れる絵本読み聞かせ】★★
・ 枕草子(清少納言)9編 約2時間(松本夕紀による文学朗読 ★★★
作品補足事項 平仮名を中心とした和文で綴られ、総じて軽妙な筆致の短編が多いが、中関白家の没落と清少納言の仕えた中宮定子の身にふりかかった不幸を反映して、時にかすかな感傷が交じった心情の吐露もある。作者の洗練されたセンスと、事物への鋭い観察眼が融合して、『源氏物語』の心情的な「もののあはれ」に対し、知性的な「をかし」の美世界を現出させた。総じて簡潔な文で書かれ、一段の長さも短く、現代日本人にとっても読みやすい内容である。『枕草子』の成立についてはその跋文に、長徳2年(996年)のころ、左中将だった源経房が作者の家から持ち出して世上に広めたと記しているが、その後も絶えず加筆され、寛弘末年ごろに執筆されたとみられる文もある。『源氏物語』の古註『紫明抄』に引かれる『枕草子』の本文には現存本にないものもあり、複雑な成立過程を思わせる。
「枕草子の手許CD」です。抜粋ですが 3時間を超えます。田辺聖子の解説が詳しい。 |
「【耐久版】枕草子朗読|」です。 30分弱の朗読作品です。現代語訳の字幕付です。 |
「『枕草子』【眠れる絵本読み聞かせ】」です。聴き易い、語りでお勧めです。 |
「枕草子(清少納言)9編」です。 全編2時間ほど美しい声で聴くことができます。 |
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