続自由時間のクラシック〔655〕現代の名ピアニストのNikita Magaloffを聴く

 今日の続自由時間のクラシックはスイス出身の名ピアニストの「Nikita Magaloff」のアルバムをいくつか聴いてみることにします。このブログでは個人的収集リストにある、ピアニストから適宜、アルバム数の多い演奏者を選んでいますが、今日の「Nikita Magaloff」はリストにあっても、一度も聴いた事のない演奏家でした。

　指南書を読むと、偉大なピアニストであることを再認識しました。ロシア系の名前であるので、昨今の事情を考えて、載せるのは避けるべきかと思いましたが、サクトベルグ生まれですが、家族とともに、フインランドに移住、パリに移り、スイスに住んだとウキペデアにあり、ロシア系の名前を持つ方だと分かりました。

　レコ芸５００〔２０１７〕では４点推されています。ショパンが中心ですが、このショパンのアルバムは非常に競争の激しいジャンルで、古今、多くの著名なピアニストが、アルバムを出しています。その１５人の中に、この「Nikita Magaloff」が３点入っていました。既に他界（３０年前）されていますが、数人の評論家が彼の演奏を思いれを込めて推されている様で採りあげてみました。

　手許には６点ほど集めており、早速、Ｙｏｕｔｕｂｅで追加検索した結果が下のとおりです。ショパン以外も数多くみつかりましたが、ショパンを出来るだけ、揃えてみました。ピアノを弾く方には難易度の高い曲を簡単に弾きこなす、プロの演奏者に驚かされる世界です。指南書＊には「ショパン練習曲」の６度の難曲は「Magaloff」を聴けとありました。

「人となり」をいくつかピックアップしますと「サンクトペテルブルクでグルジア-ロシア系貴族の家に生まれる。1918年に家族とロシアを離れ、最初にフィンランドに移民し、後にパリへ移った。そのパリでイシドール・フィリップについて学ぶ。高名なヴァイオリニストのヨーゼフ・シゲティの伴奏者を務めたことが縁でその娘婿となり、ジュネーヴ湖畔に住まいを構えた。1949年に畏友ディヌ・リパッティが病に倒れると、その後任教授として1960年までジュネーヴ音楽院に勤めた」とありました。

　また、「彼の友人にはモーリス・ラヴェルやセルゲイ・プロコフィエフがいる。同世代が戦災によって次々と失われたおかげで1910年代の貴重な遺産と讃えられるようになり、彼のもとへプライベート門下生が次々と殺到した。1960年代以後も、教師や審査員として数々の俊才を世に送り出していた。」ともありました。

　今日は手許にあるアルバムから「Chopin  16 Polonaises 4Scherzos 」を聴きながら、ブログを纏め、検索出来た膨大なリストからショパン以外にも少し、範囲を広げて、「Debussy - Four Preludes & Arabesque no 1」、「Chopin: Etudes Op. 10 and 25」、「Ｓchumann - Symphonic Etudes op. 13」と「Nikita Magaloff in recital 4/4/1991 Tokyo」の４点を選んで聴いてみることにします。今は忘れ去られつつある演奏家ですが、是非、★★★も含めて、いくつかお試しください。出来れば大巨匠ポリーニの演奏と比べてはいかがでしょうか。

日本人の「反田、小林氏」２１年度ショパンコンクールＷ入賞の快挙もあり、今年はショパンブームの再来となりそうです。

今日のお勧め曲

公開日 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2022/6/14

演奏家名 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Nikita Magaloff

読み                                                                                  ニキタ・マガロフ

音源                                                                                   Ｙｏｕｔuｂｅ

出生地：                                                          ロシア サンクト・ペテルブルグ

生年 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1912年2月

死亡： 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1992年12月

分類 　　　　　　　                                                              鍵盤楽器奏者

知名度                                                                            名ピアニスト

レコ芸５００　２０１７　&200CDピアノ秘密　の推薦曲

・ ショパン　練習曲、即興曲、マズルカ

・ シューマン　謝肉祭

・ レコ芸５００　２０１７に４点推薦

人となりウキペデア他より ニキタ・ディミトリエヴィチ・マガロフは、スイスやフランスを拠点に活躍した世界的ピアニスト。出身地とロシア語風の氏名により、一般にロシア人と認知されているが、マガロフ家はロシア化したグルジア貴族の家系であり、元来はマガラシヴィリという姓であった。ニキータ・マガロフとも表記.ソリストとしては戦後になって有名になった大器晩成型の演奏家であり、とりわけショパンのピアノ曲全集の録音（1974-78、Philips）で名高い。

推薦図書

・ レコ芸５００　２０１７　音楽之友社　（最新版・名曲名盤）

・ ２００ＣＤピアノとピアニスト　立風書房

・ ２００ＣＤ　ピアノの秘密　立風書房

・ クラシック不滅の名盤２００７　音楽之友社

・ 名盤鑑定百科　各編　吉井著

・ ピアノの名曲・名盤１０５３　音楽之友社　◎＊

・ 私だけのクラシック、宮城谷

手許ＣＤ（６） 詳細は下記

Youtube検索結果より　

視聴回数の多い、短い曲抜粋★★★

・ Nikita Magaloff- Chopin,Barcarolle op.60

・ Nikita Magaloff plays Chopin Rondo in E flat Op. 16

・ Nikita Magaloff plays Chopin Polonaise in D minor Op. 71 No. 1

・ Nikita Magaloff plays Chopin Variations Sur un Air National Allemand

・ Nikita Magaloff plays Chopin Bolero Op. 19

・ (Magaloff)Schubert Impromptu in E-flat, Op. 90-2

・ Images: I. Reflets dans l'eau

・ Debussy - Four Preludes & Arabesque no 1 - Nikita Magaloff　★★

・ Händel Violin Sonata in D Major,Op.1-No.13,HWV371(Szigeti,Magaloff 1937)

・ Nikita Magaloff plays Scarlatti - 2 Sonatas

・ Nikita Magaloff plays Schumann: Papillons, Op. 2 (1960)

２０分以上のアルバム抜粋

Chopin　★★★

・ Frédéric Chopin: Etudes Op. 10 and 25, Nikita Magaloff, piano　★★

・ Nikita Magaloff - Chopin - Complete Nocturnes op. 48, 55, 62, 72 & posth

・ Chopin - 4 Impromptus - Nikita Magaloff

・ Nikita Magaloff plays Chopin Sonata No. 3 in B minor Op. 58

・ Chopin - 16 Mazurkas - Nikita Magaloff

その他

・ Rachmaninov: Piano Concerto n.1 - Nikita Magaloff　★★★

・ Brahms "Piano Concerto No 2" Nikita Magaloff/Willem van Otterloo

・ Schubert Sonata D959, Piano Nikita Magaloff　★★★

・ Schubert D960 Magaloff　★★★

・ Nikita Magaloff plays Brahms - Piano Concerto n. 2 op. 83　★★★

・ Modest Mussorgsky / Sergei Vasilyevich Rachmaninoff / Nikita Magaloff

・ Liszt Piano Concerto No 1 - Pianiste Nikita Magaloff - Direction Serge Baudo - HD

・ Liszt Piano Concerto No 2 - pianiste Nikita Magaloff - Direction Serge Baudo - HD

・ Beethoven - Piano Concerto No 2 , Op. 19 - Nikita Magaloff - 

　　　　　Direction Gianfranco Rivoli - HD　★★★

・ Beethoven - Piano Concerto No 4 en sol majeur, Op. 58 - Nikita Magaloff -

　　　　　 Direction G. Rivoli - HD　★★★

・ Nikita Magaloff plays Schumann - Symphonic Etudes op. 13　★★

・ Nikita Magaloff in recital 4/4/1991 Tokyo　★★

・ Nikita Magaloff in recital (Ettlingen, 1972) Mozart, Schubert, Scriabin, Liszt

・ Nikita Magaloff (Live Bellinzona 27 04 1991) Mendelssohn, 

　　　　　Mozart, Liszt, Scriabin, Glinka　★★★

・ Nikita Magaloff ~ Mendelssohn, Mozart, Beethoven, Rachmaninoff, 

　　　　　Chopin, Bach, Schubert ~ live 1985　★★★

・ Nikita Magaloff - Piano Recital

・ Nikita Magaloff - Padova

・ ミックスリスト - ニキタ・マガロフ　★★★

指揮者追加情報 「晩年になるにつれてマガロフの演奏様式に変化が見られ、表現に情熱と柔軟な生命力が漲るようになり、壮年期と同じ打鍵水準を保って演奏や録音に取り組むようになった。音色のきらびやかさは保たれたものの、1990年代の指廻りは年齢のせいかやや苦しかった。それでも生涯を通じて、高潔な表現と自然な情感、ゆっくりとしたテンポ設定、作品と作曲者に奉仕しようとする姿勢といった特徴は保たれており、自分の演奏について「叩くのではなく音をすくい上げる」と特徴づけた発言も有名である。」と有りました。

「Nikita Magaloffの手許リスト」です。
貴重なアルバムを集めていました。
４時間を超えるアルバムもある様です。

「Debussy - Four Preludes & Arabesque no 1 」です。
ショパン以外にこんなアルバムもみつかりました。

「Chopin: Etudes Op. 10 and 25」です。この曲以外に
ショパンのアルバムは出来るだけ、揃えてみました。

「Schumann - Symphonic Etudes op. 13」です。
こちらもいかがでしょうか

「Nikita Magaloff in recital 4/4/1991 Tokyo」です。
日本での公演です。もう１点ある様です。