京都撮り歩き(55)洛西の仁和寺を巡る

 今日の京都撮り歩きは筆者の大好きな仁和寺をご案内します。京都の最高位の門跡寺院で庶民とかけ離れた、やんごとなき人の寺院と言えます。洛西屈指の名刹でこちらも世界遺産として、選ばれています。きぬかけの路はこちら仁和寺から、順次、竜安寺、金閣寺と巡ってみられたらいかがでしょうか。駅から近い、妙心寺も見所が多い寺社ですが、別の機会にしました。
この寺は多くの伽藍のほか、素敵な門と塔があり、ゆっくり、時間を掛けて、見る必要があります。門と塔及び古建築の細部意匠に関する資料は*に記しておきます。
 武家政治と違う世界にあり、禅宗の勃興と応仁の乱により、衰退した典型的な寺院の一つですが、徳川家光の寄進により、伽藍を復興し、明治維新まで、皇族が代々、入寺した、由緒ある寺です。
 今では京都の人の二度目の花見となる「御室桜」で有名ですが、金堂、御影堂、白書院、黒書院、五重塔など、14棟があります。火災より、明治以降に建てられた建物もありますが、伽藍配置と古式な建物の素晴らしさと寺域の広さに目を奪われます。急いで、次の竜安寺に移動したため、見過ごした建物・庭・文化財もあり(御室御所エリア)、もう1度、訪れるべき寺院と考えています。季節はやはり、4月下旬の「御室桜」の季節がベストでしょうか、年2回の名宝展もこの頃です。

  *門と塔の意匠詳細について
    ①「京都の門」京都新聞社編 仁和寺 a-dはいずれも重要文化財
     a.二王門 b,本坊表門、c,中門、d、御影堂中門 e,勅使門(陽明門、指定無し)
       (それぞれの門の構造はスライドをごらんください。)
    ②日本のかたち「塔」桑子著
    ③古建築の細部意匠 近藤著 
 

今日の寺社データ

ブログ公開日
                                    2020/6/05
登録番号
京都撮り歩き(55)
場所名
仁和寺
魅力メモ ウキペデア
仁和寺は、京都府京都市右京区御室にある真言宗御室派総本山の寺院。山号は大内山。本尊は阿弥陀如来、開基は宇多天皇。「古都京都の文化財」の構成資産として、世界遺産に登録されている。
アクセス・連絡先
①京都市営バス、JRバス「御室仁和寺」下車すぐ②京福北野線 御室仁和寺駅下車徒歩2分JR嵯峨野線 花園駅下車徒歩15分
行き先分類
洛西の寺社
エリア⑦の1
金閣寺から龍安寺・仁和寺への道
足を伸ばして一緒にいかが
仁和寺、龍安寺、金閣寺、わら天神
追加エピソード
皇室とゆかりの深い寺(門跡寺院)で、出家後の宇多法皇が住んでいたことから、「御室御所」(おむろごしょ)と称された。明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」と称するようになった。御室は桜の名所としても知られ、春の桜と秋の紅葉の時期は多くの参拝者でにぎわう。『徒然草』に登場する「仁和寺にある法師」の話は著名である。当寺はまた、宇多天皇を流祖とする華道「御室流」の家元でもある。普段は境内への入場は無料であり、御殿・霊宝館の拝観のみ有料となる。ただし、御室桜の開花時(4月)に「さくらまつり」が行われ、その期間は、境内への入場にも拝観料が必要となる。
鑑賞ポイント
五重塔、金堂、仁王門、御影堂、他各伽藍、庭園、御室桜
行事・特別公開
年2回の名宝展
お勧め建物
金堂、仁王門、御影堂、五重塔、各門
特殊建物
霊宝館、茶室(飛涛亭、遼廓亭)
お勧め文化財
震殿内部の螺鈿細工
お勧め仏像
阿弥陀三尊像(国宝)、御室相承記(国宝)、吉祥天立像(重文)など
お勧め絵画
震殿内部の原在泉の襖絵
お勧め庭
南庭、白砂、北庭池泉庭園
パワースポット
花暦 花・時期
4月下旬、御室桜
京都観光NAVI
真言宗御室派総本山。886年(仁和2)、光孝天皇の勅願により創建、888年(仁和4)に完成。年号を寺名とした。宇多天皇が落髪入寺し寺内に御室(御座所)を設け、御室御所とも呼ばれた。以後、明治維新まで代々皇子皇孫が門跡となり門跡寺院の筆頭にあった。堂塔伽藍は応仁の乱(1467-77)で多くを焼失、寛永・正保年間(1624-48)に再興した。金堂(国宝)は御所紫宸殿を移築。御影堂(重文)も旧清涼殿の材を用いて建立した。霊宝館には、阿弥陀三尊像(国宝)、御室相承記(国宝)、吉祥天立像(重文)など多くの寺宝を所蔵。遅咲きの‘御室桜’は有名で名勝。旧御室御所御殿の御所風たたずまい、豪華な襖絵が見事。1994年(平成6)12月「古都京都の文化財」として、「世界遺産条約」に基づく世界文化遺産に登録された。
その他情報1
朱塗りの中門(重要文化財)をくぐると、御所の紫宸殿を移築した金堂(国宝)の他、五重塔(重要文化財)や観音堂(重要文化財)等が見えてくる。門跡寺院として格式が高く、また、「徒然草」「方丈記」など古典にも数多く登場する。境内(史跡)の背丈の低い桜は「御室桜」(名勝)として有名である 
その他情報2
昨年修復が完了し落慶法要が営まれた観音堂において、令和2年度より毎月18日を観音縁日と定め、特別祈願と定例法話を執り行います。千手観音は人々の声(音)を見極め(観)、千の御手を自在に差し伸べ、衆生を救済くださる慈悲深い仏様であり、親しみやすい仏様であります。観音堂を信仰の道場として毎月の特別祈願の場として開帳いたします
公的案内資料



仁和寺二王門です。金剛力士がお迎えします。
築地塀の白線は5本となります。京福電鉄側からが撮影ポイントでしょうか

二王門を過ぎ参道の端にある中門です。中の木像はスライドをご覧ください。
この門以外に、いくつか良い形の門があります。
詳細はスライドをごらんください。特に勅使門の細工は非常に美しい

金堂です。御所より移設されたもの。阿弥陀三尊が安置
瓦の一対の像が素敵。スライドをごらんください。

五重塔です、各層の屋根が同じ大きさで高さ36mあります。
相輪が素敵です。重文の建物です。

御影堂です。御所の清涼殿を移築した方形の建物
重文です。宝珠はスライドでご覧ください。



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