京都撮り歩き(56)洛西の竜安寺を巡る

 今日の京都撮り歩きは洛西の竜安寺を巡ります。昨日の仁和寺からきぬかけの路を10分ほど歩いていただくと、竜安寺に至ります。竜安寺の石庭は世界的に有名で、京都を訪ずれる観光客が必ず訪れます。
 日本の庭園史上最大の謎といわれ、誰が、何の目的でこの、石庭の15個の石の配置を決め作ったのか、不明です。エリザベス女王が訪れて、絶賛したことにより、世界中に知られたとある。この庭の作庭者は誰だろうか、石の配置の法則など、現代でも、興味が尽きない話です。
同型の手水鉢の形他、活躍できる年代の作庭家から「小堀遠州」という説があるが、史実として、証明出来ていない。方丈の縁側に腰をおろして、石の配置の妙、砂紋、築地土塀の形・高さをお愉しみください。
作庭詳細は多くの資料にありますが、興味のある方には下記資料*を参照ください。
 さらに、入り口の立派な庫裏の光と闇の空間、石庭と対照的に「鏡容池」の池泉式庭園、方丈の襖絵、「蔵六庵」というお茶室も見所のひとつです。是非、お忘れなく、ご覧ください。
次の金閣寺まで歩くのに約30分ほど掛かります。バス時刻表(金閣寺道)もチェックしておきましょう。夕日に照らされる、金閣寺をお勧めします。

 *竜安寺の石庭について参考資料(いずれも手軽な文庫本です。)
   ①京都格別な寺 宮元健次著 光文社文庫
   ②京都の空間意匠「見立てる」「くずす、ずらす」「間を取る」「光と闇」など、巧みな空間意匠がある。
            清水泰博著 光文社文庫

今日の寺社のデータ

ブログ公開日
                                  20202/6/06
登録番号
京都撮り歩き(56)
場所名
龍安寺
魅力メモ ウキペデア
龍安寺は、京都府京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の寺院。妙心寺との関係が深く、山内塔頭と同様の扱いを受けている。山号は大雲山と号し、石庭で知られる。本尊は釈迦如来、開基は細川勝元、開山は義天玄承である。「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている。
アクセス・連絡先
①京都市営バス 59系統、JRバス 高雄・京北線「龍安寺前」下車すぐ②京福電気鉄道北野線 龍安寺駅下車徒歩7分。
行き先分類
洛西の寺社
エリア⑦の1
金閣寺から龍安寺・仁和寺への道
足を伸ばして一緒にいかが
仁和寺、龍安寺、金閣寺、わら天神
追加エピソード
「石庭」として知られる枯山水の方丈庭園で有名な龍安寺は、室町幕府の管領、守護大名で、応仁の乱の東軍総帥でもあった細川勝元が宝徳2年(1450年)に創建した禅寺である。衣笠山山麓に位置する龍安寺一円は、永観元年(984年)に建立された円融天皇の御願寺である円融寺の境内地であった。円融寺は徐々に衰退し、平安時代末には藤原北家の流れを汲む徳大寺実能が同地に山荘を建立した。この山荘を細川勝元が譲り受け寺地とし、初代住職として妙心寺8世(5祖)住持の義天玄承(玄詔)を迎えた。義天玄承は師の日峰宗舜を開山に勧請し、自らは創建開山となった。創建当初の寺地は現在よりはるかに広く、京福電鉄の線路の辺りまでが境内であったという。
鑑賞ポイント
   鏡容池(きょうようち)、石庭、銭型手水鉢
行事・特別公開
お勧め建物
特殊建物
       庫裏、茶室「蔵六庵」
お勧め文化財
お勧め仏像
お勧め絵画
           方丈の襖絵
お勧め庭
        鏡容池(きょうようち)石庭
パワースポット
花暦 花・時期
早春の侘助椿 鏡容池の睡蓮(5月〜7月)
京都観光NAVI
臨済宗妙心寺派に属する。もと徳大寺家の別荘であったが、宝徳2年(1450)に細川勝元が譲り受け、義天玄承(ぎてんげんしょう)を請じて禅院とし、義天はその師日峰宗舜(にっぽうそうしゅん)を奉じて開山として、自らは2世となった。一時、応仁の乱により焼失したが、明応8年(1499)、細川政元が再興、その後名僧が相ついで住し、豊臣秀吉や徳川氏も寺領を寄付するなどして、最盛時には塔頭(たっちゅう)23を数えるほど寺運は栄えた。しかし、寛政9年(1797)に火災に遭い、その後次第に再建されたが、盛時の寺観は復興しなかった。
その他情報1
方丈庭園(特別名勝)は、室町時代末期の作と伝えられ、枯山水の名園として有名である。長方形の敷地の中に白砂を敷き、15個の石を配し、一木一草も用いず、象徴的に自然を映し出しており、枯山水庭園の極致を示したものといえる。あたかも渓流を虎が子を連れて渡っているようにも見えるため、「虎の子渡し」とも呼ばれる。その他、寺宝には、太平記12冊(重要文化財)などがある。
その他情報2
室町幕府の有力者であった細川勝元が1450年に創建した禅寺。今では枯山水の石庭で世界的に知られていますが、ここまで有名になったのは1975年にエリザベス2世が龍安寺を公式訪問した際に石庭を称賛したのがきっかけ。当時の禅ブームの後押しもあって世界的にブレイクしました。また石庭の正確な築造時期や作者、意図などが定かでないため、謎深き庭として様々な憶測をよんでいます。敷地内の鏡容池(きょうようち)も見どころの一つで、5月〜7月に見頃を迎える睡蓮は有名です。
公的案内資料

石庭に入る前に見ることができる「鏡容池(きょうようち」です。
こちらもゆっくりご覧ください。

この角度での石配置はいかがですか、気に入ったポイントです。
15個の石は全部同時に見ることは出来ません。
スライドに別アングルをいくつか追加しています。

方丈の襖絵です。こちらもご覧ください。
手水鉢や茶室はスライドをご覧ください。
        

コメント

このブログの人気の投稿

名作をYoutubeで聴く(29) 山本周五郎&松本清張の作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(30) 藤沢周平&乃南アサの作品を聴く

名作をYoutubeで聴く(36) 新田次郎作品を聴く