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続自由時間のクラシック〔581〕名指揮者のDaniel Hardingを聴く

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  今日の続自由時間のクラシックは若手で実力ある、名指揮者の「 Daniel Harding 」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。筆者がリタイアに備えて、クラシックCDを図書館から、せっせと借り始めた頃(15-20年前)は、さすがに、今の「 Daniel Harding 」も余り、CDを出していない時期です。  指揮者は著名指揮者のアシスタント、(前座演奏)から初めて、順々にレパートリーを増やして、どこかのオーケストラの指揮の責任を持つ様になる世界です。この間、客演できる、有名オーケストラが増えれば、当然、知名度があがり、CD録音の機会が増える。今日の、「 Harding 」のクラスだと、既に、押しも押されぬ、一流の指揮者となっています。おそらく、10年後、20年後には巨匠、大巨匠となる方でしょうか。  手許の保有はベートーヴェンの序曲集だけでしたが、Youtubeで検索していて、度々、動画を見ていたので、この機会に採りあげて、整理してみました。レコ芸500(2017年版)では日本のプロ音楽評論家も評価の高い、将来性のある、指揮者として、11点も推しています。詳細は下の表を参照ください。  いつもの指南書*では彼の名前は見つかりませんでした。人となりをいくつかあげますと「音楽高校在学中の1993年から1994年にかけてサイモン・ラトルのアシスタントを務め、1994年にバーミンガム市交響楽団を指揮してデビューする。このデビュー演奏会がロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベスト・デビュー賞」を受賞、クラウディオ・アバドに認められ、1996年のベルリン芸術週間においてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮する。同年には、最年少指揮者としてBBCプロムスにもデビューした。」とありました。 また「現在はスウェーデン放送交響楽団の音楽監督、マーラー・チェンバー・オーケストラの首席指揮者、ロンドン交響楽団の首席客演指揮者のポストにある。レパートリーは古典から現代音楽までと幅広い。2007年よりドイツ・グラモフォンとの専属録音契約を結び、2008年2月にウィーン・フィルを指揮したマーラー:交響曲第10番を発売した。2008年11月にはウィーン・フィル定期演奏会に再登場し、ブラームス:交響曲第2番他を指揮する」ともあります。デビューから、既に25年は経っている様です

名作をYoutubeで聴く(72) 海外小説作品からE・ヘミングウエイを聴く

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  今日の名作をYoutubeで聴くはアメリカでノーベル文学賞を得ている、アメリカを代表する小説家の「 E・ヘミングウエイ 」の作品をいくつか選んで聴いてみることにします。「老人と海」は読まれた方も多いと思いますが、代表的な作品で思いつくのは「武器よさらば」と「誰がために鐘は鳴る」ぐらいでしょうか。CD文庫として、近くの図書館で借りたのは「老人と海」と「二心(心臓)ある大川」でした。  Youtubeで検索すると、「老人と海」が朗読作品として、数点採りあげており、他の作品は、短編小説を除いて、見つかりませんでした。4-20分の作品で検索すると、短編小説が数多く揃っています。さすがに、2時間を超える大作の朗読は難しい様です。映画化されている、長編の「 武器よさらば 」と「 誰がために鐘は鳴る 」は朗読化がおそらく無理な作品でしょうか。  いつもの通り、「人となり」をウキペデアで読み、いくつかピックアップしますと「ヘミングウェイによって創作された独特で、シンプルな文体は、冒険的な生活や一般的なイメージとともに、20世紀の文学界と人々のライフスタイルに多大な影響を与えた。ヘミングウェイは、ほとんどの作品を1920年代中期から1950年代中期に書き上げて、1954年にノーベル文学賞を受賞するに至った。彼は、6つの短編集を含めて7冊の小説と2冊のノンフィクションを出版した。死後、3冊の小説、4つの短編集、3冊のノンフィクションが発表された。これらは、アメリカ文学の古典として考えられている。」とあります。 又「ヘミングウェイは猫好きで、知己の船長から2匹の猫を貰い受けている。この猫は近親交配の結果か足の指が6本ある多指症で、ヘミングウェイは幸運を呼ぶ猫だと信じていた。キーウェストのヘミングウェイ博物館では、この猫の直系子孫が50匹ほど今も飼われており、6本指の遺伝子を受け継いでいる。」という猫好きの方に興味ある話題がありました。行政と個人の飼い猫の数の制限はどこでも、問題となるようです。 今日は ブログを纏めながら 「 二心(心臓)ある大川」を聴き、 検索した作品リストから短編をいくつか選んで「 異国にて 」、「 海流のなかの島々」、 「 雨のなかの猫 」と「 橋のたもとの老人 」の4点を聴いてみることにします。 「老人と海」は全編、朗読で聞くことができそうです。是非、お試しく

名作をYoutubeで聴く(71) 海外小説作品からをサマセット・モーム聴く

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 今日の名作をYoutubeで聴くは今週から、海外小説の朗読作品をYoutubeでいくつか選んで聴いてみることにします。どなたも若い時に読まれたことのある、「 サマセット・モーム 」の朗読作品を選んでみました。CD文庫として、海外小説が朗読作品で出版されています。ご存知のサマセット・モームはフランス生まれですが、イギリスで医師をしながら、数多く、作品を世に送り出した作家で、日本でも翻訳され、読者の多い作家のひとりです。  CD文庫として手許には「赤毛」1点しかありませんでしたので、不安を感じながらYoutubeを検索した結果、主な長編・短編作品が愉しめる様です。朗読ファンの方に、いくつか愉しんでいただければとおもいます。  いつもの様に人となりをウキペデアから、ピックアップしますと「幼少時に母を亡くしており、この母への思慕は相当なもので、『人間の絆』の冒頭部で描かれている。またモームは吃音に苦しみ、ますます孤独感を強めていった。こういった境遇の後に、医学生時代に暮らした貧民街に住む人々と交わったことは、モームに人間の奥底をのぞかせた。最初に日本に紹介し、来日したモームとも面談した中野好夫は、その作品について「通俗というラッキョウの皮をむいていくと、最後にはなにもなくなるのではなく、人間存在の不可解性、矛盾の塊という人間本質の問題にぶつかる」と評している。  その姿勢は、『人間の絆』において「ペルシャ絨毯の哲学」として提出される、人生は無意味で無目的という人生観に現れている。人生を客観的に描いてきたモームは、『要約すると』では「自分は批評家たちから、20代では冷酷(brutal)、30代では軽薄(flippant)、40代では冷笑的(cynical)、50代では達者(competent)と言われ、現在60代では浅薄(superficial)と評されている」と書いている。」とあります。  また、「モームの作品は平明な文体と巧妙な筋書きを本分としている。モームは面白い作品こそが自らの文学であるといい、ゆえに通俗作家と評されてきた。モームは小説の真髄は物語性にあると確信し、ストーリーテリングの妙をもって面白い作品を書き続けたが、作品の中にはシニカルな人間観がある」とあります。  書籍は翻訳され、文庫本で手軽に読めます。是非、興味有りましたら、お買い求めてはいかがでしょうか。

続自由時間のクラシック〔580〕名VnニストのGil Shahamを聴く

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 今日の続自由時間のクラシックは現在、若手のVnにストの第一人者である「 Gil Shaham 」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。このブログでは既に、古楽器のVn奏者、女性・日本人のVn奏者と巨匠のVn奏者を計70人ほどご紹介していますが、今回からは現在、活躍中の男性Vnニストを採りあげていきます。  一番バッターには、アメリカ生まれでイスラエルで活動する、Vn演奏家で、「イスラエル人の両親がアメリカ滞在中にイリノイ州で生まれる。父親は天体物理学者、母親は遺伝学者という非常に学究的な家庭であった。1973年にイスラエルに渡り、そこで育つ。」とVn学習の舞台をイスラエルを基点とし、アメリカを始め世界で活躍する、経歴の持ち主です。  指南書ではシャーハム・ギルで演奏者索引が書かれており、ギルで検索してもみつかりませんでした。短い曲と比較的まとまった、アルバムをYoutubeで検索した結果、指南書の推すアルバムはほぼ揃いました。手許の20枚のアルバムと加えると、充分満足できる、アルバムが揃いました。  人となりをウキペデアほかよりピックアップしますと「エルサレムのルービン音楽アカデミーのサムエル・バーンスタインのもとで7歳からヴァイオリンを学ぶ。1980年、9歳の時に参加したアメリカコロラド州の夏期音楽アカデミーで名教師ドロシー・ディレイに見いだされる。1981年、10歳でアレクサンダー・シュナイダー指揮エルサレム交響楽団との共演でデビューを果たす。翌年にはズービン・メータ指揮イスラエル・フィルとの共演を果たし、神童と評価されるようになる。その年にジュリアード音楽院の特別奨学生としてディレイのもとで学ぶ。1989年からはコロンビア大学でも学び音楽以外の分野にも教養を深める。」と有ります。  又、「ドイツ・グラモフォン社との契約では多くの録音を残し、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演によるブラームスの協奏曲では新鮮なブラームスを聴かせるほか、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団と共演したコルンゴルド(アメリカのユダヤ人作曲家)の協奏曲ではユダヤ人としての共感ある演奏を残している。」と有り、ユダヤ人の全面支援を受け、これから、益々、名演を期待できるVnニストでしょうか。  今日は数ある名演奏のリストから、聴く機会の少ないア

続自由時間のクラシック〔579〕名ピアニストのRadu Lupuを聴く

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 今日の続自由時間のクラシックはルーマニア出身の名ピアニストの「 Radu Lupu 」のアルバムをいくつか聴いてみることにします。昨日のキーシンと比べ、我々の世代のピアニストで、度々、来日され、日本にも多くのファンがおられるようですが、体調不良で引退を声明されています。  手許には15枚程、アルバムがあるようですが、何といってもシューベルトと、シューマン弾きの名人といわれています。非常に神経質で「 リリシスト 」という名前が通っています。ベストピアニスト30人の中で上位を占めるピアニストです。人となりを紹介します。  少ない情報ですが、ウキペデアよりピックアップしますと「「ヴァン・クライバーン国際コンクールの副賞であるコンサート契約を全部断って帰国した」ことである。これがソ連当局の要請なのかどうかは不明であるが、この行動はかなり話題となった。もちろん、これでアメリカへの演奏はしばらくは叶わなくなったものの、リーズ優勝後にデッカと契約し、そのディスクの名声によってアメリカにデビューするという二重の手間をかけた活動でも知られる。」とあります。随分遠回りしてデビユーしたそうです。  また、「日本にもファンの多いピアニストのラドゥ・ルプー(Radu Lupu)が事務所を通じ、引退を発表した。ルプーは1945年、ルーマニア生まれの73歳。ブカレスト音楽院でフロリカ・ムジチェスクに師事。その後、1960年から1968年にかけてモスクワ音楽院に留学してスタニスラフ・ネイガウスらの下で研鑽を積んだ。1966年の第2回ヴァン・クライバーン国際コンクール、1967年のエネスコ国際コンクール、1969年のリーズ国際ピアノ・コンクールで優勝。イギリスを本拠地に国際的な演奏活動を行ってきたが、この数年は体調不良によるキャンセルが増えていた」とあります。  主な作曲家別に彼のアルバムをYoutubeで検索した結果を下にしるします。まだまだありそうですが、このあたりでやめておきます。手許のアルバムも聴いた記憶がない様でした。指南書の推すアルバムを中心に「 Beethoven - Turkish March 」、「 Schubert - Fantasia for piano, 4 hand 」、「 Schubert 4 Impromptus D. 935 」と「 Schumann Kreisle

続自由時間のクラシック〔578〕名ピアニストのEvgeny Kissinを聴く

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  今日の続自由時間のクラシックはロシア出身で、イギリス、イスラエルにも国籍をもつ、世界的なピアニストの一人、「 Evgeny Kissin 」のアルバムを選んでいくつか聴いてみます。これまで、女性、日本人、巨匠のピアニストは凡そ100人ほどお勧めしてきましたが、男性の現役ピアニストを第1番に登場してもらうのは誰が良いか、悩んでいましたが、天才ピアニストである、今日の「 Evgeny Kissin 」にしました。  手許には25枚近く有りますが、多くのピアニストの中に埋もれてしまい。殆ど聴く機会がありませんでした。Youtubeで検索して、新めて、偉大なピアニストであることを知りました。一人の指導者に教わり、コンクールの入賞もすくないとの話しがありますが、モーツアルトのピアノ協奏曲20番を10歳で弾き、11歳でリサイタルを開いたそうです。詳細はウキペデアが詳しいので、一読ください。  いくつかピックアップしますと。「わずか2歳でピアノを学び始める。のちグネーシン音楽学校に進んで、アンナ・パヴロフナ=カントルに今日まで師事する。10歳でモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(K.466)を弾いてデビュー、11歳で初リサイタルを開くなど、幼い頃から神童ぶりを発揮する。12歳の時、ドミトリー・キタエンコの指揮するモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団で弾いたショパンのピアノ協奏曲が発売され、世界中の注目を浴びることとなる。」とあります。 「名教師に師事することもなく、コンクール入賞歴こそほとんどないが、国際的ピアニストとして世界各地で演奏、さらに録音活動を積極的に続けている。 1986年、初来日 し全国ツアーを行う。2003年再来日。いずれも好評である。1990年9月30日にカーネギー・ホールにおいて、アメリカ・デビューを果たす。当日の演奏は絶賛され、CD化されて、世界的名声をいっそう確かなものとした。」ともあります。  比較的早く、来日され、全国展開し演奏した様です。独特の髪型と演奏スタイルに多くのファンがおられるはずです。いくつかの指南書の推す、アルバムを読みながら、出来るだけ、アルバムを検索してみました。まだまだ、有ります。お好みの作曲家があれば、是非追加検索ください。画像も、音質もいいアルバムが数多く投稿されています。  今日も何を聴くべきか悩みますが、「 La Camp