京都撮り歩き(40)洛北の詩仙堂を巡る
今日の京都撮り歩きは洛北の詩仙堂ををご案内いたします。この寺院は不思議に人気度の高いお寺で、金閣寺、銀閣寺、清水寺などの世界遺産の知名度の高い大寺院の次に人気があります。特に、珍しい建物、大きな庭、文化財もないのに、なぜでしょうか、おそらく、ネーミングの「詩仙堂」から来るのだろうといわれています。縁側に座り、庭を眺めて佇む人が多くおられます。
凸凹の土地に「凸凹窠」と呼ばれて石川丈山が隠棲に立てた山荘です。家康の側近として武人から文人に転向したのはなぜでしょうか、家康の命で、修学院離宮を監視する目的だともいわれています。入り口(小有洞)から建物にいたる石段のアプローチの空間美と連続性をもって、老梅関と続きます。奥行きを感じさせる、空間設計の意図が見えてきます。そして、適度な、広さの唐様の庭と「添水」(ししおどし)の音色が静けさを破る風情が好まれています。丈山は59から90歳まで、この自分の設計した地で過ごしたようです。京都でも珍しく、古い建物と庭が現存しています。混雑の少ない季節を選んで、訪れるのが、良いといわれています。丈山の風雅に是非、触れてみてはいかがでしょうか。ここの帰りの一乗寺駅までの途中に宮本武蔵の名残がある、一乗寺下り松もお立ち寄りください。次回からは嵯峨野のお寺をいくつかめぐってみます。
今日の寺社データ
ブログ公開日
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2020/4/19
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登録番号
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京都撮り歩き(40)
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場所名
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詩仙堂
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魅力メモ ウキペデア
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詩仙堂(しせんどう)は、京都市左京区にある、江戸時代初期の文人石川丈山の山荘跡。国の史跡に指定されている。現在は曹洞宗の寺院でもあり丈山寺という。詩仙堂は徳川家の家臣であった石川丈山が隠居のため造営した山荘である。名前の由来は、中国の詩家36人の肖像を掲げた詩仙の間による。 凹凸窠 (おうとつか) という。凹凸窠とはでこぼこの土地に建てられた住居の意味であり、建物や庭園は山の斜面に沿って作られている。 丈山は詩仙の間を含め建物や庭の10個の要素を凹凸窠十境
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アクセス・連絡先
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車 門前や途中にいくつかの民間の有料駐車場・コイン駐車場があるので、それらを使用する。バス 京都市営バス5・北8系統、京都バス18・56系統 「一乗寺下り松町」下車 東へ約300m叡山電鉄叡山本線一乗寺駅下車 東へ約600m。今回は曼殊院から徒歩10分ほど
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行き先分類
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洛北
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エリア分類2-1
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詩仙堂、曼殊院、修学院離宮へ赴く
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足を伸ばして一緒にいかが
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修学院離宮、(赤山禅院)曼殊院、詩仙堂
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追加エピソード
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詩仙は日本の三十六歌仙にならい林羅山の意見をもとめながら漢・晋・唐・宋の各時代から選ばれた。肖像は狩野探幽によって描かれ詩仙の間の四方の壁に掲げられている。
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鑑賞ポイント
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庭園造りの名手でもある丈山自身により設計された庭は四季折々に楽しむことができ、特に春 (5月下旬) のサツキと秋 (11月下旬) の紅葉が有名で観光客で賑わう。縁の前に大きく枝を広げた白い山茶花も見所のひとつ。一般にししおどしとして知られる、添水 (そうず) と呼ばれる仕掛けにより時折り響く音は、鹿や猪の進入を防ぐという実用性とともに静寂な庭のアクセントになっており丈山も好んだという。
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行事・特別公開
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5月23日の丈山忌。25日~27日の3日間遺愛品などを展示
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お勧め建物
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詩仙の間(詩仙とは漢・晋・唐・宋の詩人をさす)
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特殊建物
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表門(小有洞)、老梅関、詩仙の間、ししおどしとして知られる、添水 (そうず)
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お勧め文化財
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お勧め仏像
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お勧め絵画
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狩野探幽筆の中国の詩家36人の肖像
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お勧め庭
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凹凸窠 (おうとつか) という。凹凸窠とはでこぼこの土地に建てられた住居の意味であり、建物や庭園は山の斜面に沿って作られている。 丈山は詩仙の間を含め建物や庭の10個の要素を凹凸窠十境と見立てた
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パワースポット
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花暦 花・時期
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春 (5月下旬) のサツキと秋 (11月下旬) の紅葉 白い山茶花
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京都観光NAVI
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左京区一乗寺門口町。江戸初期の石川丈山が1641年(寛永18)に造営、隠棲した山荘跡で、曹洞宗。狩野探幽筆の中国の詩家36人の肖像を掲げる詩仙の間を中心に、白砂の唐様庭園には小川が流れる。5月23日の丈山忌。25日~27日の3日間遺愛品などを展示。
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その他情報1
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石川丈山が、31年間隠棲した山荘です。狩野探幽筆の「中国三六詩仙像」を掲げる詩仙の間があることから詩仙堂と呼ばれるようになりました。ここの唐様庭園も代表的な名園で、雨の日に訪れても趣があり人気の高いお寺です。
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その他情報2
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凹凸窠の詩仙の間から眺める初夏の庭は、白砂が敷きつめられた周囲の丸く刈り込まれたサツキと、遠景の楓の緑が独特の雰囲気を醸し出しています。この庭の魅力のひとつに、サツキの花が咲く季節と紅葉の季節では全く異なる姿(コントラスト)が楽しめることが挙げられます。さらに、廊下を含めて広間のどの場所から眺めるかによって庭の印象が変わります。四季を通じて参詣者の心を落ち着かせてくれるこの庭で、時の流れを忘れてみられてはいかがでしょう
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公的案内
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