続自由時間のクラシック(492) 不滅の巨匠100から大巨匠Pablo Casals を聴く
今日の続自由時間のクラシックはバッハのチェロの楽譜を見つけ、長年かけて、演奏法を確立した、大巨匠の「Pablo Casals」のアルバムからいくつか選んで聞いてみます。さすがに、録音が古いですが、復刻、最復刻されて、アルバムがでています。1973年亡くなって、50年近くたちますが、今でも多くの人に聴かれている、偉大なチェリストと言えます。
手許のアルバムは30枚ほどで、さすがに、昨日の「Rostropovich」とアルバム量がことなりますが、「パブロ・カザルスの音楽を聴いたことのない人は、この弦楽器をどうやって鳴らすかを知らない人である」という時代にチェロの演奏法を長年かけて、確立したことで知られる。
人となりをウキペデアで調べてみると「カザルスは12歳でバルセロナの市立音楽院でチェロを学ぶことになるが、ホセ・ガルシアから教授されたチェロ奏法に当初から違和感を抱き、独自の奏法の追究を始めた。当時のチェロ奏法は、両ひじを両脇につけるという窮屈なものであった。この状態で、右手は手首を持ち上げ加減にして前腕だけで弓を扱い、左手は指の間隔を広げずにすべらせて音程移動させていた。このような奏法は、ヨーゼフ・ヨアヒム一門によるヴァイオリン奏法を機械的に模倣したものと考えられている。」とあります。
又、彼は平和主義者でもあります。「カザルスがカタルーニャ民謡『鳥の歌』(El Cant dels Ocells)を演奏し始めたのは、第二次世界大戦が終結した1945年といわれる。この曲には、故郷への思慕と、平和の願いが結びついており、以後カザルスの愛奏曲となった。1971年10月24日、カザルス94歳のときにニューヨーク国連本部において「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は、ピース、ピース(英語の平和)と鳴くのです」と語り、『鳥の歌』をチェロ演奏したエピソードは伝説的で、録音が残され、多くのチェリストが演奏してる曲といわれています。」
今日は古さ、時間と視聴回数を気にせず、出来るだけ、Youtubeで彼の演奏作品を検索してみました。手許のホアイトハウスでの「鳥の歌」を聴きながらブログをまとめましたので、下のリストから「Best of Boccherini」、「Brahms - Concerto pour violon et violoncelle」、「 Schumann : Cello Concerto」と「Bach Gamba Sonata No. 2」の4点を選んで聴いてみることにします。昨日のチェロの名曲集を参考に、彼の演奏を追加検索して、お楽しみください。
今日のお勧め曲
公開日 2021・10・27
演奏家名 Pablo Casals
読み パブロ・カザルス
音源 Youtube
出生地: スペイン アル・バンドレイ
死亡: 1973年10月
分類 チェリスト
知名度 大巨匠
クラシック不滅の巨匠 100 2008の推薦曲
・ JSバッハ無伴奏チェロ組曲
・ ベートーヴェン チェロソナタ全集
・ ドヴォルザーク チェロ協奏曲
・ エルガー チェロ協奏曲
・ 鳥の歌 ホアイトハウスコンサート
・ シューベルトピアノ三重奏曲
・ ハイドン、ボッケリーニチェロ協奏曲
・ モーツアルト 後期交響曲集 35,36、38-41番
人となりウキペデア他より パブロ・カザルスは、スペインのカタルーニャ地方に生まれたチェロ奏者、指揮者、作曲家。カタルーニャ語によるフルネームはパウ・カルラス・サルバドー・カザルス・イ・ダフィリョー。 チェロの近代的奏法を確立し、深い精神性を感じさせる演奏において20世紀最大のチェリストとされる。早くから世界的名声を築き、ヨーロッパ、南北アメリカ、ロシアなどを演奏旅行して回った。
推薦図書
・ 私だけのクラシック1001 宮城谷
・ レコ芸500 2017
・ 名盤鑑定百科各篇 吉井
・ 200CD ヴァイオリン
・ クラシック不滅の名盤2007
・ クラシック不滅の巨匠100 2008 ◎
・ ヴァイオリン/チェロの名曲名演奏 渡辺
手許CD(約20) 詳細は下記リスト
Youtube検索結果より
・ J S Bach The six cello suites Pablo Casals, 1936 39 ★★
・ Best of Boccherini ★★
・ Beethoven Cello Sonata No.3 in A major Op.69(Pablo Casals - Otto Schulhof)
・ Dvorak Cello Concerto in B minor, op.104(Pablo Casals,Georg
Szell Czech Philharmonic Orchestra 1937)★★
・ Brahms - Concerto pour violon et violoncelle - opus 102 - Heifetz - Piatigorsky ★★
・ Pablo Casals - Schumann : Cello Concerto in A minor, Op.129 (1953)★★
・ Brahms-Piano Trio in B Major Op 8 (Complete)★
・ Pau (Pablo) Casals Master Class: Haydn D Major Concerto 1st movement
・ Cortot, Thibaud, Casals - Beethoven Archduke, Trio Op.97 in B flat Major★★
・ Pau Casals: Song of the Birds★
・ Pablo Casals: Bach Gamba Sonata No. 2 - 1st & 2nd mvts.★★
・ Brahms Cello Sonata No.2 in F major Op.99(Pablo Casals - Mieczyslaw Horszowski)
・ Pablo Casals - KOL NIDREI (Bruch ; Op.47) - 1936
・ The Art of Pablo Casals, Side 1 ★
・ Pablo Casals - 3 Cello Pieces (Bach, Haydn, Falla) ★
・ Pablo Casals recital
・ 人気の曲 - Orchestre du Festival de Prades, Pablo Casals
・ 追加検索ください。
演奏家追加情報 カザルスは、右手を脇から自由にして弓による表現性を広げ、左手も脇から離し、指の間隔を拡張させて同じポジションで半音広く弾くことができるように改良した。このとき、カザルスは、アンリ・ヴュータンやウジェーヌ・イザイなどフランコ・ベルギー派のヴァイオリン奏法を参考にしたともいわれる。これらの奏法の確立には11年から12年を要した。カザルスは、自身では奏法革命とか改革という表現は使っていない。名技性ではなく、あくまで音楽的な完全性をめざすために必要だったと述べている
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