続自由時間のクラシック(488) 不滅の巨匠100から大巨匠Martha Argerichを聴く
今日の続自由時間のクラシックは80歳を過ぎて、現在も活躍されている、天才ピアニストの「Martha Argerich」を採り上げてアルバムをいくつか聴いてみることにします。筆者の大好きなピアニストの一人で、大御所に再登場していただきました。1回目は女性ピアニスト特集で出ていただきました。確かYoutubeの選曲は27曲ですが、今回はさらに、10曲ほど追加して、37曲も選んでみました。
最近でこそ、スコア(楽譜)をご覧になり、演奏されていますが、昔は難曲もいとも簡単に弾きこなすことで、類をみない、演奏家です。小学校で先生の弾くピアノ演奏を1度聴くだけで、再現したとされる、神童の一人です。最近、NHKのピアノ特集で彼女と「バレンボイム」が4手の演奏を弾いているのをみて、再登場をきめました。
「人となり」についてはウキペデア他が詳しいですので、是非一読ください。前回は余り、詳しく、書かなかったので、今日はいくつか逸話を示します。「1949年(8歳)、公開の場でベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15を演奏した。翌1950年(9歳)にはモーツァルトのピアノ協奏曲ニ短調K466とバッハのフランス組曲ト長調BWV816を演奏した。とあり、ブエノスアイレス知事がマルタの熱烈なファンだったため、1954年8月13日、サベテの仲立ちにより大統領府でアルゲリッチ親子と会ったフアン・ペロン大統領は、マルタに留学希望の有無を尋ね、「フリードリヒ・グルダに習いたい」との申し出に従って、アルゲリッチの父を外交官に、母を大使館職員にそれぞれ任命し、1955年初頭から一家でウィーンに赴任させた。」とあります、
彼女の受賞歴には、「フランス政府芸術文化勲章オフィシェ(1996年)、ローマ・サンタ・チェチーリア協会員(1997年)、グラミー賞(1999年、2004年、2005年)、ミュージカル・アメリカ誌・Musician of the Year(2001年)、第17回高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門、2005年)、旭日小綬章(若手音楽家の育成等に寄与したとして、2005年)、旭日中綬章(2016年)などがある」とあります。日本の文化勲章はまだのようです。
最近は「ソロやピアノ協奏曲の演奏を数多くこなすが、1983年頃からソロ・リサイタルを行わないようになり、室内楽に傾倒していく。ヴァイオリニストのギドン・クレーメル、イヴリー・ギトリス、ルッジェーロ・リッチ、チェリストのロストロポーヴィチ、マイスキーなど世界第一級の弦楽奏者との演奏も歴史的価値を認められている」とあります。Youtubeで検索する際は、室内楽に注目ということだそうです。
手許には満遍なく、古い演奏が約70枚ぐらいありそうです、Youtubeで追加検索した結果を下に示します。今日は数ある中から、最近の演奏に厳選して「2019 Beethoven Piano Concerto No. 1」、「Mozart Sonata for Two Pianos, K.448」、「Bartok, Piano Concerto No 3」、「Rachmaninoff Piano Concerto No. 3」と「 Beethoven Sonata for Violin & Piano No.9」の5点を聴いてみることにします。
なお、日本の音楽評論家「本間ひろむ」氏の著作「ピアニストの名盤」にから50人のピアニストの得意とするジャンルが紹介されていましたので、その②に参考までにお示しします。
今日のお勧め曲
公開日 2021・10・21
演奏家名 Martha Argerich
読み マルタ・アルゲリッチ
音源 Youtube
出生地: アルゼンチン
死亡: ー
分類 ピアニスト
知名度 大巨匠
クラシック不滅の巨匠 100 2008の推薦曲
・ ショパン ピアノソナタ3番他
・ ショパン ピアノ協奏曲1番
・ リスト ピアノ協奏曲1番
・ リスト ピアノソナタ
・ シューマン ピアノソナタ2番
・ シューマン クライスレリアーナ、子供の情景
・ ベートヴェン ピアノ協奏曲1,2番
・ ラフマニノフ 2台のピアノのための協奏曲1,2番 交響的舞曲
・ ベートヴェン Vnソナタ全集(クレーメル)
・ ルガーノ フエステヴァル2003,2004
人となりウキペデア他より マリア・マルタ・アルゲリッチは、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のピアニスト。現在、世界のクラシック音楽界で高い評価を受けているピアニストの一人である。1957年、ブゾーニピアノコンクールに優勝し、第一線のピアニストとして認められるものの、更にその後も研鑽を続ける。1959年には、ブルーノ・ザイドルフォーファーのマスタークラスを数回受講している。グラモフォンデビューは1960年。別府アルゲリッチ音楽祭の総監督として、1998年以降毎年来日。
推薦図書
・私だけのクラシック1001 宮城谷
・レコ芸500 2017
・名盤鑑定百科各篇 吉井
・200CD ピアノとピアニスト ピアノの秘密
・クラシック不滅の名盤2007
・クラシック不滅の巨匠100 2008 ◎
・ピアノの名曲・名盤1053曲 (20人+195人)
手許CD(約70) 詳細は下記リスト
Youtube検索結果より 視聴回数1万回数以上
・ アルゲリッチ Argerich/ショパンコンクール Chopin Competition 1965
/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Piano Concerto No. 1 Op. 11/レコード/高音質 ★
・ 1967_1975 - Prokofiev and Ravel piano concertos (Martha Argerich, Claudio Abbado)
・ 2019 | Martha Argerich plays Beethoven Piano Concerto No. 1
+ Bach Gavottes / Scarlatti K141 encores ★★
・ Barenboim & Argerich : Mozart Sonata for Two Pianos, K.448 ★★
・ Bartok, Piano Concerto No 3 Argerich, Bashmet, Toho Gakuen
Orchestra April 14, 2007 ★★
・ Beethoven. Piano Concerto No. 1 in C, Op. 15 - Martha Argerich
・ Beethoven: Piano Concerto No.1 / Martha Argerich & Kazuyoshi Akiyama (2015) ★
・ Chopin, Scherzo No. 2, Martha Argerich 1966
・ Chopin: Piano Concerto No. 1, Op. 11 | Martha Argerich,
Sinfonia Varsovia Orchestra & Jacek Kaspszyk ★
・ Martha Argerich - Frédéric Chopin: 3 Ballades
・ Martha Argerich - Liszt: Piano concerto No.1 in E flat major
with Daniel Barenboim / London 2017
・ Martha Argerich (2019) – Liszt: Piano Concerto No. 1
・ Martha Argerich (2021) - Saint Saens Carnival of the Animals with Akane Sakai
・ Martha Argerich / London Sinfonietta : Haydn concerto in D-major - Milan 1980 live
・ Martha Argerich / Sergei Nakariakov / Alexander vedernikov
/ RSI Orchestra Shostakovitch concerto
・ Martha Argerich | Carnegie Hall Solo Recital: Bach, Chopin, Prokofiev (2000) ★
・ Martha Argerich and Gidon Kremer play Weinberg sonata n°5 ★
・ Martha Argerich Chopin Sonata No 3 op 58
・ Martha Argerich in Paris (1983): Scarlatti, Debussy & Ravel
・ Martha Argerich plays Beethoven Piano Concerto No. 2 + Encore
・ Martha Argerich plays Debussy: piano concerto ★
・ Martha Argerich plays Schumann's Piano Concerto in A minor
(cond. Pappano) - Rome, 19 Nov 2012
・ Martha Argerich Renaud Capuçon Cesar Franck Sonata
・ Martha Argerich: Bach – English Suite in A minor BWV 807 ( (LIVE, 1967)
・ Martha Argerich: Chopin - Piano Concerto No. 1 in E minor, Op. 11
(Sinfonia Varsovia Orchestra)
・ Martha Argerich: Ravel - Piano Concerto in G Major | Nobel Prize Concert 2009 ★
・ Martha Argerich|Béla Bartók
・ Mischa Maisky and Martha Argerich play Beethoven -
Cello sonata No. 2 in G minor Op. 5 ★
・ Mozart "Piano Concerto No 21" Martha Argerich
・ Mozart. Piano Concerto No. 20 in D minor, K466 - Martha Argerich (1998)
・ Rachmaninoff Piano Concerto No. 3, Argerich HQ COMPLETE ★★
・ Ravel. Gaspard de la Nuit - Martha Argerich (Live Saarbrücken 1972)
・ RICHARD STRAUSS Burlesque - Argerich, Abbado & Berliner
Philharmoniker (1992, 720p)
・ Schumann Piano Concerto, in A minor, OP. 54 Martha Argerich & Riccardo Chailly
・ Tchaikovsky Piano Concerto No 1 FULL / Martha Argerich,
piano - Charles Dutoit, conductor ★★
・ Vadim Repin, Martha Argerich - Beethoven Sonata for Violin & Piano
No.9 in A, Op.47 - "Kreutzer" ★★
指揮者追加情報 ブエノスアイレス知事のサベテという人物がマルタの熱烈なファンだったため、1954年8月13日、サベテの仲立ちにより大統領府でアルゲリッチ親子と会ったフアン・ペロン大統領は、マルタに留学希望の有無を尋ね、「フリードリヒ・グルダに習いたい」との申し出に従って、アルゲリッチの父を外交官に、母を大使館職員にそれぞれ任命し、1955年初頭から一家でウィーンに赴任させた。
「Argerichの手許リスト」です。最近のアルバムは余りないようです。 |
「2019 Beethoven Piano Concerto No. 1」です。 一昨年の演奏会のアルバムです。 |
「Barenboim & Argerich : Mozart Sonata for Two Piano」です。 珍しい2台のピアノソナタ曲です。 |
「Bartok, Piano Concerto No 3」です。初めて聴きます。 |
「Rachmaninoff Piano Concerto No. 3」です。 難曲を暗譜で弾きこなします。やはり、天才です。 |
「Vadim Repin, Martha Argerich - Beethoven Sonata for Violin & Piano
No.9」です。クレーメルのVn演奏版も有ります。
その②主なピアニストの得意とする、ジャンル
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