名作をYoutubeで聴く(37) 北杜夫作品を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは随筆集ドクトルマンボウで有名な「北杜夫」の作品をいくつか選んで聴いてみることにします。作家・随筆家ですが、東北大学をでた、精神科の医者です。実父は「斉藤茂吉」であります。「人となり」詳細はウキペデアが詳しいので、是非一読ください。

 作者の名前も「ペンネームは文学活動を開始するにあたり、“親の七光り”と陰口を叩かれることを嫌い、茂吉の息子であることを隠す意図で用い始めた」とあり、「ペンネームを変更すると、出版社との契約等で支障があると判明し、そのままになった」とあります。

 ユニークな作家で「壮年期より躁うつ病(双極I型障害)を発症した。自らの病状をエッセイなどでユーモラスに記し、世間の躁うつ病に対するマイナスイメージを和らげるのに一役買うこととなった」とあり、又「1976年には躁状態で「チャップリンのような大喜劇映画を作りたい」と夢想し、映画の製作資金を作るために株の売買に入れ上げて巨額の損失を蒙り、穴埋めのために東京都世田谷区の自宅を抵当に入れて新潮社や銀行の他、佐藤愛子個人からも1000万円を借金し、自己破産と準禁治産宣告に追い込まれた」と有ります。

 娘さんは「家族は長年にわたり大変な心労と大迷惑を受けた。この時の体験から娘の斎藤由香は作家などと違う「安定している」サラリーマンを目指したと記している」とウキペデアに記されています。

 膨大な小説・随筆集ほか作品が残っていますが、おそらく、著作権の関係でしょうか、Youtubeで検索しても意外に投稿作品が少ない作家でした。それでも、いくつか愉しめる作品を見つけましたので、今日は充分満足できそうです。先ず「薄明るい場所・星のない街路」を手許のCDで聴きましたので、「マンボウ航海記」、「マンボウ青春期」と「「小さなレストラン」と「異形」の4点を聴いてみることにします。


①Youtbeで北杜生作品を聴く

公開日                         2021・10・09

作家名                           北杜夫

読み                              カ行

音源                           Youtube

出生地:                      出生地: 東京(赤坂区)

死亡:                           2011年10月

分類                             現代小説

主な賞暦

芥川龍之介賞(1960年)

毎日出版文化賞(1964年)

日本文学大賞(1986年)

大佛次郎賞(1998年)

旭日中綬章(2011年)

主な作品 1970年以降抜粋

『酔いどれ船』新潮社、1972、文庫

『さびしい乞食』新潮社、1974、文庫

『岩尾根にて』青娥書房、1975。限定本

『木精-或る青年期と追想の物語』新潮社、1975、文庫

『狂詩初稿』中央公論社、1975

『さびしい姫君』新潮社、1977、文庫

『むすめよ… どくとるマンボウのおくりもの』(童話)小学館、1977

『悪魔のくる家』新潮社、1978、文庫

『よわむしなおばけ』(絵本)旺文社、1978

『まっくらけのけ』新潮社、1979、文庫

『ローノとやしがに どくとるマンボウのとんちばなし』(童話)小学館、1979

『歌集 寂光』中央公論社、1981

『人工の星』潮出版社、1981、集英社文庫

『父っちゃんは大変人』文藝春秋、1981、文春文庫、新潮文庫

『輝ける碧き空の下で』新潮社(全2巻)、1982-1986、文庫(全4巻)

『地球さいごのオバケ』(童話)河出書房新社、1985

『優しい女房は殺人鬼』新潮社、1986、文庫

『大日本帝国スーパーマン』新潮社、1987、文庫

『大結婚詐欺師』角川書店、1987、文庫

『夢一夜・火星人記録』新潮社、1989、文庫

『怪盗ジバコの復活』新潮社、1989、文庫

『日米ワールド・シリーズ』実業之日本社、1991、改題・改訂

     「私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか」文庫 2012

『神々の消えた土地』新潮社、1992、文庫

『うすあおい岩かげ』(詩集)中央公論社、1993

『母の影』新潮社、1994、文庫

『消えさりゆく物語』新潮社、2000、文庫

『マンボウ最後の名推理』青春出版社、2003、実業之日本社文庫 2013

『巴里茫々』新潮社、2011、文庫

随筆集 どくとるマンボウシリーズ

他多数 作品集もでています。 追加検索ください。

ウキペデア  北 杜夫は、日本の小説家、エッセイスト、精神科医、医学博士。 祖父は医師で政治家の斎藤紀一。父は紀一の養子で、歌人で医師の斎藤茂吉。兄はエッセイストで精神科医の斎藤茂太。娘はエッセイストの斎藤由香。

手許CD(1) 薄明るい場所・星のない街路

Youtube検索朗読作品

【朗読】どくとるマンボウ航海記 (抜粋版)★★

【朗読】北杜夫「どくとるマンボウ青春期」幼かったから懐かしく、

      活気に満ちていたから物寂しい―青春の日々。★★

「どくとるマンボウ昆虫記」北杜夫先生の昆虫採集標本 

【朗読】買い物 ー 北 杜夫 <河村シゲルBun-Gei 朗読名作選>

【朗読】北杜夫「小さなレストラン」空想と幻影と郷愁にみちた世界を描く短編。★★

【朗読】異形 - 北 杜夫<ミステリー・サスペンス名作選>★★

<朗読>北杜夫 彼は新しい日記帳を抱いて泣く あくびノオト より

朗読】赤いオバケと白いオバケ - 北 杜夫<ミステリー・サスペンス名作選> ★★

<朗読>朝の光 北杜夫 あくびノートより

161103/9時間SP①阿川佐和子が語る北杜夫 抜粋

みつばち ぴい 文:北杜夫 絵:和田誠 発行:㈱フレーベル館 ★★

よわむしな おばけ ★★

作家補足事項 ペンネームは文学活動を開始するにあたり、“親の七光り”と陰口を叩かれることを嫌い、茂吉の息子であることを隠す意図で用い始めた。旧制松本高校時代は斎藤憂行と名乗っていた。杜夫の由来は仙台(杜の都)在住時、心酔するトーマス・マンの『トニオ・クレーゲル』に因んで、漢字で「杜仁夫」とつけようとした。本人の談では、まず北の都に住んだので、「北」とつけ、「杜仁夫」ではあまりに日本人離れしているので、「杜夫」にしたということである。その後順次「東」、「南」、「西」と、ペンネームを変更するつもりだったが、「北杜夫」で原稿が売れ始め、ペンネームを変更すると、出版社との契約等で支障があると判明し、そのままになった


どくとるマンボウ航海記」です。抜粋ですが、とにかく愉しい作品です。

「どくとるマンボウ青春期」」です。こちらもお勧めです。

北杜夫「小さなレストラン」です。是非、お試しください。

異形 - 北 杜夫」です。長編の朗読は大変でしょう。






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