続自由時間のクラシック(556) 不滅の巨匠100から声楽家のKathleen Ferrierを聴く
今日の続自由時間のクラシックはイギリス出身で、41歳で夭折した、コントラルト(アルト)の歌手の「Kathleen Ferrier」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。乳がんで亡くなったのが1953年ですから、筆者の少し前の世代の方は、ご存知の方も多いでしょうが、個人的には全く、知らない歌手でした、それでも、いつの間にか、指南書を読みながら、いくつか、集めていたようです。
改めて、指南書の推薦に基ずき、主な録音作品を整理してみました。手許には、6枚しかありませんが、Youtubeで検索すると、かなり、投稿されているようです。次の世代には「Kathleen Ferrier Awards (Vocal Competition)」が有るようで彼女の名前は引き継がれているようです。時々、生誕何年で復活することも有りますが、CDショップではおそらく消えている歌手ではないでしょうか。
ブルーノ・ワルターに見出されて、一躍、世に知られることになった歌手です。ウキペデアが主な録音や経歴が詳しいので、一読いただくとして、エピソードをピックアップしてみると「フェリアは正式な音楽教育を受けてはいなかったものの、歌とピアノが得意で、地元のコンクールで受賞経験もあった。夫がカーライルの音楽祭ではフェリアが入賞できないほうに賭けるといったため、彼女はコンクールに出て歌唱とピアノの両方で優勝した。フェリア自身はピアノのほうで合格すると思っていた。この一件によってフェリアの歌の才能が公衆の関心を呼び、彼女が音楽でキャリアを積むことを決意する重要な要因となったといえる。しかし結婚は成功とはいえず、12年後離婚に至った。」とあります。
又、「フェリアはワルターやバルビローリ、マルコム・サージェント、クレメンス・クラウス、カラヤン、ベイヌムなど多くの著名な指揮者、そして特にブリテンの指揮のもとで歌った。また、フェリアはイソベル・ベイリーやピーター・ピアーズなどの著名な歌手と共演した。」とあり、短い歌手生活ながら、一世を風靡した、歌手といえます。
今日は苦手な声楽を、じっくり聴いてみるために、Youtubeで時間をかけて、検索してみました。結果は下の通りで、まだまだ、有るようです。指南書の推す、アルバムはほぼ揃っているようです。手許にはマーラーの歌曲がないので、短い曲、ワルター指揮作品を中心にいくつか聴いてみることにし、「What is life?」、「Sings 18 Songs & Folksongs 」、「The Song of the Earth」と「Schubert / Schumann / Brahms - Lieder」の4点を選んで見ます。ミックスリストや、イギリス民謡もいいアルバムですので、是非お試しください。
今日のお勧め曲
公開日 2022・1・24
演奏家名 Kathleen Ferrier
読み キャスリン・フェリアー
音源 Youtube
出生地: イングランド、ランカシャー州プレストン
死亡: 1953年10月
分類 声楽家
知名度 巨匠
クラシック不滅の巨匠 100 2008の推薦曲
・ キャスリン・フェリアーの芸術
・ フェリアー 名唱集
・ 1949年エジンバラ音楽祭ライヴ
・ マーラー 大地の歌+リュッケルトによる5つの詩より
・ キャスリン・フェリアー 愛唱集
人となりウキペデア他より 1912年4月22日、英国ランカシャー生まれのコントラルト歌手。1953年10月8日、ロンドンにて没。初めピアニストとして音楽活動を始め、20歳を過ぎてからJ.E.ハッチンソンにその声を認められ、声楽のレッスンを始めた。1942年、マルコム・サージェントの勧めでプロの歌手になる決心を固め、コンサート歌手として活躍を開始。1946年、グラインドボーン音楽祭で初演されたブリテンの「ルクリーシアの凌辱」のタイトル・ロールを歌い、オペラ・デビューを果たす。1947年、名指揮者ブルーノ・ワルターと出会い、マーラーの「大地の歌」や「亡き子をしのぶ歌」の名唱を残した。コントラルト特有の深い豊かな響きの中に、清冽で気品が漂う歌唱は絶賛されていたが、病気のため41歳という若さで世を去った。
推薦図書
・ クラシック不滅の巨匠100 2008 ◎
・ レコ芸500 2017
・ クラシック不滅の名盤2007
・ CD名曲・名盤 声楽曲 国土
・ オペラ鑑賞事典 多田
・ オペラガイド130選
・ オペラ・アリアの名曲名演奏 河合
・ オペラの魔力 砂川
手許CD(6) 詳細添付資料
Youtube検索結果より ・
視聴回数の多い短い曲抜粋
・ Kathleen Ferrier "Ombra mai fù" | George F. Handel, Serse, 1949 (オンマイライフ)
・ Bach - Erbarme dich - karajan- Kathleen Ferrier (マタイ受難曲より)
・ J.S. Bach: Mass in B minor, BWV 232 / Agnus Dei - Agnus Dei (神の子羊)
・ Kathleen Ferrier "Alto-Rhapsody" Brahms
・ Kathleen Ferrier - What is life? ★★
・ The World of Kathleen Ferrier ★★★
・ Kathleen Ferrier: An Ordinary Diva (BBC) (歌姫?)
・ Kathleen Ferrier "Abschied" Das Lied von der Erde 1948 (別れ)
その他の名曲
・ Kathleen Ferrier: the enduring musical legacy of the English
contralto (Documentary, 2012) (音楽遺産)★★★
・ Kathleen Ferrier Sings 18 Songs & Folksongs 2 sides of mono Lp ★★
・ Kathleen Ferrier & Herbert von Karajan Live: Bach:
St Matthew Passion (R. 09-06-1950)
・ Kathleen Ferrier, Bruno Walter: Frauenliebe und Leben (女の愛と生涯)
・ Mahler - The Song of the Earth (Ct.rc.: Kathleen Ferrier,
Bruno Walter, Wierner Philharmoniker) ★★
・ Mahler: Das Lied von der Erde - 6. Der Abschied (大地の歌)
・ Mahler - Kindertotenlieder - Ferrier / Amsterdam / Klemperer
・ Schubert / Schumann / Brahms - Lieder + Presentation
(Century's rec. : Kathleen Ferrier / Walter) ★★
・ Kathleen Ferrier Gluck ★★★
・ Kathleen Ferrier: Recital Recordings: Schubert, Brahms,
Wolf & Mahler with Walter & Stone ★★★
・ Kathleen Ferrier; "Volksliedschen"; Robert Schumann (子供のためのアルバム)
・ K.Ferrier and E.Schwarzkopf in duet.Live in
Vienna.Bach.Von Karajan.Mass in B Minor. Et in Dominum. ★★★
・ 人気曲 - キャスリーン・フェリア ★★★
・ ミックスリスト - キャスリーン・フェリア ★★★
・ ミックスリスト - Kathleen Ferrier - "Ich bin der Welt ★★★ (リュッケルトの詩)
指揮者追加情報 フェリアの最後の出演は1953年にコヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラ・ハウスで行われたグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』でオルフェウスを歌ったものであった。1947年にグラインドボーン音楽祭ですでにこの役を演じていたが、ロイヤル・オペラ・ハウスでの上演は英語で行われた。フェリアはこのとき2回の公演に出演しただけであった。
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