名作をYoutubeで聴く(62) 現代小説の吉行淳之介を聴く

  今日の名作をYoutubeで聴くは女性を採りあげると、右にである人がいないといわれる女性にもてた小説家の「吉行淳之介」の作品をいくつか聴いてみることにします。ウキペデアで調べると、膨大な作品があり、驚きました。実家がTVドラマ化され、流行作家の一人です。

 ウキペデアのコメントからピックアップすると「結婚後約10年後に知り合った女優の宮城まり子は生涯に渡り同居した事実上の伴侶となったが、妻は終生離婚に応じなかった。その他にも愛人がおり、死去後に大塚英子と高山勝美が名乗り出ている。」とあります。

 「大層女性にモテたことで知られているが、奥本大三郎は吉行を「まぎれもなく女性嫌悪思想の系譜に連なる作家である」と指摘しており、また、「女性嫌悪思想の持ち主というのは、どうしても女に無関心でいられない」のが「弱点」であるとも記している。奥本はまた、吉行に女性読者が増加していることを称して「猟師の鉄砲に小鳥が止まったような具合」と形容している。フェミニストの上野千鶴子は、ミソジニー(女性嫌悪、女性蔑視)傾向の強い作家として吉行以外に永井荷風を挙げており、ミソジニーの男性には「女好き」が多いと指摘している。友人の遠藤周作は時おり随筆で「吉行世之介」と書いてからかっている(「世之介」は、井原西鶴著『好色一代男』の主人公)」とあります。

 戦争を上手く切り抜けた方で「淳之介と親しくしていた親友2名は、彼等の学年では許されていた「徴兵逃れのための理系大学への進学」で長崎医大に進み、長崎の原爆で死亡した。結果的に淳之介は「仮病による休学」で命びろいした。吉行『私の文学放浪』」ともあります。親友の死はその後の生き方を左右したようです。

 手許は名作といわれる「驟雨」だけでした。いくつか、Youtubeで検索した結果は下の通りで、朗読作品の投稿は数少ない作家でした。それでも、いくつか愉しむことはできそうです。著作権の関係で、仕方がないのでしょうか、勿論、青空文庫にも、見当たりませんので、追加して読むには、本を購入するか、図書館で借りるしかない作家さんです。今日は「あしたの夕刊 」、「あいびき」と「原色の街」を聴いてみることにします。

吉行淳之介をYoutubeで聴く

公開日                      2022・1・23

作家名                       吉行淳之介

読み                           ヤ行

音源                         Youtube

出生地:                       岡山県 岡山市

死亡:                       1994年7月

分類                          現代小説

受賞歴

文学界新人賞:1966年 - 1970年(第22 - 30回)

文藝賞:1966年 - 1967年(第4 - 5回)

太宰治賞:1970年 - 1977年(第6 - 13回)

芥川賞:1972年 - 1993年(第66 - 110回)

泉鏡花文学賞:1973年 - 1993年(第1 - 21回)

川端康成文学賞:1974年 - 1993年(第1 - 20回)

谷崎潤一郎賞:1977年 - 1993年(第13 - 29回、ただし第28回は病気欠席)

群像新人文学賞:1978年 - 1980年(第21 - 23回)

野間文芸賞:1980年 - 1993年(第33 - 46回)

代表作

『驟雨』(1954年)

『砂の上の植物群』(1963年)

『不意の出来事』(1965年)

『暗室』(1969年)

『鞄の中身』(1974年)

『夕暮まで』(1978年

作品の抜粋 1975年以降

『子供の領分』 番町書房、1975年、のち角川文庫、集英社文庫

『童謡』 出帆社、1975年、のち集英社文庫

『怖ろしい場所』 新潮社、1976年、のち新潮文庫

『牝ライオンと豹』 角川文庫、1976年

『吉行淳之介エンタテインメント全集』全11巻  角川書店、1976–77年

『寝台の舟』 旺文社文庫、1977年

『鬱の一年』 角川文庫、1978年

『夕暮まで』 新潮社、1978年、のち新潮文庫

「夕ぐれ族」の語源。社会現象となった。野間文芸賞受賞

『菓子祭』 潮出版社、1979年、のち角川文庫、講談社文芸文庫

『堀部安兵衛 黒鉄ヒロシえ』 集英社文庫、1980年

『百の唇』 掌篇小説選、講談社、1982年

『夢の車輪 パウル・クレーと十二の幻想』 掌篇小説集、文藝春秋、1983年

『吉行淳之介全集』全17巻 別巻3巻  講談社、1983–85年

『目玉』 新潮社、1989年、のち新潮文庫

『吉行淳之介全集』全15巻  新潮社、1997–98年

『悩ましき土地』 講談社文芸文庫、1999年

『吉行淳之介娼婦小説集成』中公文庫、2014年

その他、随筆、翻訳、対談集が数多くあります。

ウキペデアより抜粋 吉行 淳之介は、日本の小説家。父は吉行エイスケ、母は美容師吉行あぐり、女優吉行和子と作家吉行理恵は妹。 岡山県生まれ。東京大学英文科中退。『驟雨』で芥川賞受賞。「第三の新人」の一人で、『砂の上の植物群』『暗室』など、性を媒介として人間を探求した作品で高い評価を受けた。また、自身の少年期に材をとった小説でも知られる。

手許CD(1) 『驟雨』

Youtube検索朗読作品

       吉行淳之介『驟雨』読書会(2018 10 19)

【朗読】あしたの夕刊 - 吉行淳之介<朗読名作選>

吉行淳之介『原色の街』読書会 (2020.10.16)

【名作朗読】吉行淳之介「あいびき」【集え僕らの青空文庫】

【吉行淳之介『暗室』】

子供の領分 吉行淳之介 著 集英社文庫  (本の説明)

『砂の上の植物群』原作 吉行淳之介 (映画抜粋)

参考HP https://www.nemunoki.or.jp (吉行淳之介文学館)


「驟雨」です。この長編作品で芥川賞を得たそうです。

「あしたの夕刊」です。こちらは短編です。

「あいびき」です。こちらも短編です。

「原色の街」です。こちらは長編です。いかがでしょうか




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