続自由時間のクラシック(552)　不滅の巨匠１００から指揮者のHans Knappertsbuschを聴く

- 1月 18, 2022

　今日の続自由時間のクラシックはドイツの巨匠指揮者の｢Hans Knappertsbusch｣のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。筆者ももうすぐ、後期高齢者に入りますが、我々より、少し上の世代の方は、良くご存知の指揮者ではないでしょうか。ＣＤショップからアルバムが消え、彼も忘れ去られる指揮者の一人となるのは残念です。

　ワーグナーとブルックナーを得意とする指揮者で、特に有名です。練習嫌いで、逆に楽団員から好かれていたそうですが、綿密なスコア作りをして、事前に渡していたそうです。「一流の楽団員ならば、当然、練習無しで、演奏できるはずだ」というスタンスだったそうです。

　評論家(宇野功芳氏）によると、独自の芸風で神業を見せた異色の巨匠といわれています。面白い逸話が数多く、指南書とウキペデアに記載されていますので、一読ください。「クナ」ファンの方は、かなり、惚れ込んで、アルバムを集められている様ですが、手許には15枚ほど、ブルックナー中心に保有しているだけで、さすがに、ワーグーナーのオペラ作品はなく、いくつか序曲集があるだけでした。

　ウキペデアに記されていた、話を挙げてみますと「1955年に再建されたウィーン国立歌劇場の再開記念公演で、リヒャルト・シュトラウスの楽劇『薔薇の騎士』を上演することになった時には、練習場所のアン・デア・ウィーン劇場でメンバーに向かって「あなたがたはこの作品をよく知っています。私もよく知っています。それでは何のために練習しますか」と言って帰ってしまった」とあります。

　また、「1945年8月17日、ミュンヘンのプリンツレゲンテン劇場のバイエルン州立管弦楽団とのコンサートで活動を再開するも、1ヵ月後に連合軍から「反ユダヤ主義者」という誤った嫌疑で活動を禁止されてしまう（彼はユダヤ人とも交際が幅広かった。禁止解除後、連合軍は謝罪している）。2年後の1947年にバンベルク交響楽団を指揮し改めて活動を再開。ミュンヘンとウィーンを中心に指揮活動を継続した。1951年にはバイロイト音楽祭に初登場、『指環』、『パルジファル』を指揮した」ともあります。

　Ｙｏｕｔｕｂｅで検索しますと主力のワーグナーとブルックーナの作品はズラーと並んでいます。オペラの中には4時間を超えるアルバムもありますが、原語で聴きとおす。ことは無理ですので、抜粋の序曲集となりそうです。いくつか、英文字幕付もありますので、将来、自動翻訳版が出て来ることを期待します。

　短い曲、主な作曲家別に検索結果を下の通り、整理してみました。膨大なアルバム数です。クナファンには申し訳ありませんが、あえて、５点に絞ると｢Beethoven: Leonore Overture｣、「ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲」｢Beethoven "Symphony No 2｣、｢Bruckner "Symhony No 5｣と｢Brahms Symphony No.3｣と厳選しました。★★★は人気の高いアルバムです。時間が許せばトライください。

今日のお勧め曲

公開日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２２・１・１８

演奏家名　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Hans Knappertsbusch

読み　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ハンス・クナッパツブッシュ

音源　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｙｏｕｔｕｂｅ

出生地：　　　　　　　　　　　　　　　　　ドイツヴッパータールエルバーフェルト

死亡：　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1965年10月

分類　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　指揮者

知名度　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　巨匠

クラシック不滅の巨匠　１００　２００８の推薦曲

・ワグナー　ワルキューレ

・ワグナー　神々の黄昏

・ワグナー　トリスタンとイゾルデの前奏曲

・名演集、ブラームス大学祝典序曲、ウエーバー　舞踏への勧誘

・Ｊシュトラウス、ポルカ

・ブラームス　交響曲第3番

・ベートーヴェン　レオノーレ序曲3番、ピアノ協奏曲４番

人となりウキペデア他よりハンス・クナッパーツブッシュは、ドイツの指揮者。ミュンヘンやウィーンなどで活躍し、とくにリヒャルト・ワーグナーやアントン・ブルックナーの大家として知られる。1951年から1964年にかけて、ほぼ毎年出演したバイロイト音楽祭では主幹的指揮者を務めた。 193センチの長身で、ドイツや日本では「クナ」の愛称で親しまれた

推薦図書

クラシック不滅の巨匠１００　２００８　◎

レコ芸５００　２０１７

名盤鑑定百科各篇　吉井

２００ＣＤ　指揮者とオーケストラ

クラシック不滅の名盤２００７

私だけのクラシック１００１　宮城谷

手許ＣＤ（約１５）詳細は下記リスト

Youtube検索結果より　

視聴回数の多い短い曲抜粋

・ Hans Hotter "Wotan`s Farewell and Magic Fire Music" Die Walküre　★★★

・ Wagner: Wotan's Farewell - George London; Vienna

　　　　　 Philharmonic Orchestra/Knappertsbusch (1958)　★★★

・ Knappertsbusch conducts Beethoven's "Eroica" finale (1944)　★★★

・ Knappertsbusch conducts Strauss' Festliches Präludium

　　　　　 and Beethoven's 9th Symphony (1943)

・ Beethoven: Leonore Overture No. 3, Op. 72a - Knappertsbusch (2)　★★

・ Hans Knappertsbusch conducts Beethoven's Ninth Symphony (1943)

・ Hans Knappertsbusch "Siegfried`s Death and Funeral March" Götterdämmerung

・ Wagner: Die Meistersinger von Nürnberg, Act I: Prelude,

　　　　　Knappertsbusch (1962) ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲

・ Wagner / Hans Knappertsbusch, 1957: Tannhauser Overture and Venusberg Music

・ジークフリート牧歌（ワーグナー）

・ Knappertsbusch - Good Friday Music - Parsifal . (multi-subs)

・ J. Strauss II: Tritsch-Tratsch-Polka, Op. 214

Wagner

・ Wagner - Parsifal Opera + Presentation

　　　　　　(recording of the Century : Hans Knappertsbusch 1962)　★★★

・ Wagner - Götterdämmerung, Knappertsbusch, Bayreuth '51　★★★

・ Wagner "Die Walküre" -- Knappertsbusch -- Vickers --

　　　　　　Rysanek -- Varney -- Hotter 1958

・ Die Meistersinger Della Casa Hopf Edelmann Knappertsbusch 1952

・ Wagner, Siegfried / Hans Knappertsbusch ( 1957 )

・ Wagner "Das Rheingold -- Knappertsbusch -- Hotter -- Grümmer --

　　　　　Adam -- Greindl 1958

・ Tristan und Isolde Braun Treptow Klose Knappertsbusch Munich 1950 LIVE

・ Wagner “Lohengrin” (Hans Hopf & Hans Knappertsbusch •

　　　　　Bayerischen Staatsoper, 1963)

・ Wagner: The Flying Dutchman (Der fliegende Holländer) -

　　　　　 Knappertsbusch Bayreuth 1955

・ Wagner: Die Walküre: Act 1 - Hans Knappertsbusch (Colour, subtitles)　★★★

Beethoven

・ Beethoven "Symphony No 2" Hans Knappertsbusch　★★　

・ Beethoven - Piano Concerto No. 4 in G major Op. 58 - Backhaus Knappertsbusch VPO

　　　　　★★★

・ Beethoven Symphony No. 5 (rec1962)

・ KNAPPERTSBUSCH 1943 5TH BEETHOVEN　★★★

・ Beethoven "Symphony No 7" Hans Knappertsbusch

・ Beethoven "Symphony No 8" Knappertsbusch

・ Wilhelm Backhaus ＆ Hans Knappertsbusch　

　　　　　Beethoven Piano Concerto No.5, Op.73　"Emperor"

Bruckner

・ Hans Knappertsbusch Symphony No 3" Bruckner

・ Hans Knappertsbusch Bruckner - Symphony No.4 (1964) VPO

・ Bruckner "Symhony No 5" Hans Knappertsbusch　★★

・ Bruckner Symphony No.7 Hans Knappertsbusch 1963

・ブルックナー：交響曲第8番ハ短調クナッパーツブッシュ/ミュンヘンpo.

　　　　　　Anton Bruckner Symphony No. 8　★★★

・ Bruckner "Symphony No 9" Hans Knappertsbusch 1958　★★★

その他

・ Hans Knappertsbusch & Wiener Philharmoniker -

　　　　Sonderkonzert of 1962 Wiener Festwochen

Brahms "Symhony No 1" Hans Knappertsbusch

・ Brahms Symphony No.3 Hans Knappertsbusch 1955

・ミックスリスト

・ Knappertsbusch Beethoven Sympnony No.3,5,7,8　★★★

・ Anton Bruckner - Hans Knappertsbusch　★★★

・ Hans Knappertsbusch und Wiener Philarmoniker　★★★

・ Mix - Hans Knappertsbusch ★★★

　　　・　追加検索ください。

指揮者追加情報ワーグナー指揮者、ブルックナー指揮者のイメージが強すぎるため見過ごされがちだが、実際のレパートリーは幅広く、コンサートではバッハからモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、マーラー、リヒャルト・シュトラウス、シベリウス、バルトーク、フランツ・シュミット、ストラヴィンスキー、テオドール・ベルガーを、オペラではリヒャルト・シュトラウスの他、ヴェルディやプッチーニ、コルンゴルト、プフィッツナー、ヴォルフ=フェラーリなども指揮していた。また、ウェーバーやシューベルト、ヨハン・シュトラウスなどの小品を振った演奏も高く評価されている