日曜日の落語(第50回)不動坊火焔、高田の馬場、ちきり伊勢屋
今週の落語は「不動坊火焔」、「高田の馬場」と「ちきり伊勢屋」の3題を選びました。いずれの演題も古典落語の有名な噺で、名演が多く残っています。このうち、「ちきり伊勢屋」は落語中、最も長い落語(全編2時間半)一つで知られています。今週の演目はこの「ちきり伊勢屋」を最後に聞かれることをお勧めします。
「不動坊火焔」は講釈師不動坊の嫁さんの「お滝」が後家さんになり、長屋の一人が後釜に座る、亭主になる男と、やっかむ他の住人のいやがらせのための、準備・仕掛けが面白い噺です。小さんと小三冶が抜群に面白い。上方は文珍盤があった。
「高田の馬場」は仇を探す、大道芸の「がまの油売り」が古傷を見せた老人が仇の相手と判る、「がまの油売り」と老人がと果し合いとなるが、観音様の面前をさけ、翌日となった、大勢の見物が集まるが、当事者は現れない、老人は茶屋で、飲みほうけている。客が老人に訪ねると、御茶屋の客集めのための、体の良い「語り」というお噺。高田の馬場は果し合いの場所でした。志ん朝盤がベストです。
ちきり伊勢屋」はこのブログを書き終えるまでに終わらない、とにかく長い噺でです。落語に登場する、人物、背景がすべて揃っているような噺で、お店、廓、長屋、人情、職人噺が盛り込まれています。易者に見てもらった大店のだんなが前世の因果で死相が出ているといわれ、身代をつぶして、遊び始める、しかし、死相が消えて、駕籠かきまで、身を落とすが、昔たすけた、質屋のおかみに助けられ、伊勢やを再興できたというお噺、スタジオ録音の円生盤がありました。正蔵盤は流れを知るのに、丁度良い長さでした。
今週の落語
日時 | 2017・2・11 | ||||
ジャンル | 落語 | ||||
音源 | CD | ||||
演者 | 柳家 小三冶 十代目 | 古今亭志ん朝 三代目 | 六代目三遊亭園生 | ||
分類 | |||||
演題 | 不動坊火焔 | 高田馬場 | ちきり伊勢屋 | ||
出典 | |||||
その他演者名 | 「不動坊火焔」 柳家権太楼 - YouTube | 三遊亭 金馬 三代目 | 林家正蔵 八代目 | ||
桂文珍 上方 | |||||
不動坊火焔 - YouTube 小さん | 落語 「高田馬場」 三笑亭夢楽 - YouTube | 三遊亭金馬 ちきり伊勢屋 - YouTube | |||
推薦本 | 落語CD&DVD名盤案内 340 | 落語CD&DVD名盤案内 230 | 落語CD&DVD名盤案内246 | ||
古典落語CDの名盤 (京須偕光編)82 | 古典落語これが名演だ (京須偕光編)267 | 古典落語CDの名盤 (京須偕光編) | |||
演題コメント | 講釈師の不動坊が死に、未亡人となったお滝さんを紹介した、大家、長屋の連中はやっかみで、不動坊の幽霊で化けて出て脅かすことを考えるが、吊り下げれた、落語家、屋根からぶら下がり、脅すが、10円で我慢してくれと金を渡され。脅す仕掛けが面白い | 大道芸のがまのあぶら売りを見学の老人の傷が仇とわかり、油売りと、仇の老人が果たしあいとなった。、大勢の見学人が今かと待ち受けるが、当の老人は茶屋で、のんびりと酒を飲む、果し合いはどうなったのだろうか、客集めのうまい詐欺という噺 | この噺は恐らく、古典落語で最も長い噺で、円生がスタジオで録音したCDがある。正蔵盤は部分の噺で噺の流れは読める。占いに見てもらった大店の亭主、死相がみえて、信じた亭主、店じまいして、葬式までする。店は没落し、路頭に迷う、死相が消えて、旦那は助かるが・・・ | ||
この落語ブログをお勧めし始めて、100演目を超えました。予定では200演目を目標としています。志ん生、円生、小さん、正蔵、金馬、米朝の巨匠は30分近い、演目を100以上話せたといわれています。古典落語はこの6人を第一に選ぶことをお勧めします。
次に続く演者は、談志、小さん冶、志ん朝、枝雀・権太楼が良いかと思います。若い人も、柳家、古今亭、三遊亭、林家・春風亭・桂などの一門に入り、東西の落語界で頑張っていますので、いい演者もいます。TV全盛時代でも、おおよそ、20人程の演じる落語家の巨匠が古典落語を寄席で支えているようです。
落語家は年をとって、記憶力が減ってくる中で、仕事とはいえ、並外れた、記憶力の持ち主といえます。古典落語は、奥深い、日本の芸術と思うのは筆者だけでしょうか。最近は、Youtubeで沢山公開されていますので、CDがなくても簡単に古典落語楽しめます。毎週お勧めする、ブログを参考に是非、お試しください・
次に続く演者は、談志、小さん冶、志ん朝、枝雀・権太楼が良いかと思います。若い人も、柳家、古今亭、三遊亭、林家・春風亭・桂などの一門に入り、東西の落語界で頑張っていますので、いい演者もいます。TV全盛時代でも、おおよそ、20人程の演じる落語家の巨匠が古典落語を寄席で支えているようです。
落語家は年をとって、記憶力が減ってくる中で、仕事とはいえ、並外れた、記憶力の持ち主といえます。古典落語は、奥深い、日本の芸術と思うのは筆者だけでしょうか。最近は、Youtubeで沢山公開されていますので、CDがなくても簡単に古典落語楽しめます。毎週お勧めする、ブログを参考に是非、お試しください・
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