日曜日の落語(第51回)明烏(あけがらす)、石返し、火焔太鼓
今週の落語は「明烏(あけがらす)」、「石返し」と「火焔太鼓」の3題を選びました。
「明烏」は昔からある有名な古典落語で廓に初めて行く生真面目な若旦那とお供の織り成す、廓噺で、少し、色気のあるお噺、噺が上品に出来るかが、演者の力量、文楽・志ん朝の語りがうまい。志ん朝・談志はYoutubeで聴くことが出来ます。
「石返し」は番町付近の武家屋敷付近で、行商人から商品を巻き上げる、「たぬき」が出るという、本当は、悪い侍が2階からザルをおろして、品物をせしめて金を払わない、病気で頼んだ息子が案の定、ひっかった、親は仕返しにどうするかという噺、小さん盤が手許にあリました。面白い噺ですが、他に演じる人がすくないのが、不思議です。
「火焔太鼓」は古道具屋の亭主と女房との掛け合いが面白い噺です。古道具屋が仕入れた、雅楽の古い太鼓、いつも裏切られて、生活に困った女房の指示で太鼓の値段を安く(2分)して、売ることで計画、だが太鼓が高値(300両)で売れた。慾の出た亭主、次はもっと音の大きい、半鐘を仕入れようとするが・・・
個人的には亡くなった志ん朝・枝雀が演じる、すべての古典落語を、聴いて、残しておきたい演者で、はずれがありませんお勧めします。
今週の落語
日時 | 2017・2・18 | ||||
ジャンル | 落語 | ||||
音源 | CD | ||||
演者 | 桂文楽(八代目) | 五代目 柳家小さん | 五代目古今亭志ん生 | ||
分類 | お店噺 | 与太郎噺 | |||
演題 | 明烏 | 石返し | 火焔太鼓 | ||
出典 | |||||
その他演者名 | 古今亭志ん朝:明烏 - YouTube | 三笑亭可楽(八代目) 石返し* - YouTube | 古今亭志ん朝 (三代目) Shincho Kokintei 火焔太鼓 落語 Rakugo | ||
立川談志 明烏 - YouTube | 落語【火焔太鼓】春風亭柳好 - YouTube | ||||
推薦本 | 落語CD&DVD名盤案内 26 | 落語CD&DVD名盤案内 38 | 落語CD&DVD名盤案内76 | ||
古典落語CDの名盤 (京須偕光編)237 | |||||
演題コメント | 初めて、堅物の若旦那を吉原に大旦那の指示で、連れて行くことになった、うぶな若旦那はどうなるか、廓のきわどい色気を上品にさりげなく、やる文楽がうまい。大門で拘留されること | 番町なべ屋敷は蕎麦屋をだましてそばをただ食い逃げする場所で、親父の替わりに商売に出た息子、案の上、せしめられ、今度は親父が蕎麦の替わりに汁粉売りで敵討ち、2階から下げてきたザルに石を入れてし返す。 | 道具屋の商売は自分の好みでそろえると、利益が出ない、いつも貧乏な道具屋、ある時仕入れた古い太鼓に殿様が眼をつけ、大枚で売れる、慾に駆られ次は半鐘はどうだといいだす。 | ||
この落語のブログもやはり100話が境目で、演目はかなりありますが、段々、演者の数が減ってきます。今回も手許に1枚ずつしかありませんでした。現在、演じられる落語は全数でおおよそ300話ぐらいといわれています。参考にしている解説本も全数200話で成り立っていますが、同じ演題の噺がいくつか重なっていますので、恐らく170話ぐらいでしょうか。1演目を3人を目標で進めていましたが、限界を感じて、1人あれば充分と思うようになってきました。最近はYoutuneで、公開されていますので、検索して、お勧めいたします。
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