名作をYoutubeで聴く(11)梶井基次郎&樋口一葉を聴く
今日の名作をYoutubeで聴くは夭折の作家の「梶井基次郎」と「樋口一葉」の作品を選んで、いくつか聞いてみることにします。これまで、二人とも、名前だけは聞いた記憶がありますが、明治時代の女性の作品は一度も読んだ記憶がないようです。(手許の文学全集にはあるようです)今回は勇気を出して、女性作品も聴いてみます。尚、詳細な「人となり」はウキペデアやWebで詳しく紹介されていますので、是非参照ください。
簡単に作家の特徴的な「逸話」を選んでみました。「梶井基次郎」の場合を調べると、転居暦の多いひとで、わかいのに、31回も転居したとある、昔の第三高等学校理科から、東大へ進む、秀才で、肺結核に勝てず、惜しまれてこの世を去ったとある。無念の気持ちを作品に書き残している。生存中より、むしろ、死後に作品の評価をうけ、近代名作の作家に選ばれているそうです。
京都時代の武勇伝が、伝えられているが、病気と闘う、裏返しの行動だとも、言われています。「泥酔してラーメン屋の屋台を引っくり返したり、喧嘩してビール瓶で殴られたり、家賃が溜まった下宿から逃亡したり、料亭の池に飛び込んで鯉を追ったり、その無頼ぶりは、梶井が登校すると「あれが梶井基次郎だ」と学生達が囁くほどだった。あまりに風貌に無頓着なので、同級生が金を出しあって散髪をさせたこともあった。」こともあったそうです。
次は「樋口一葉」です。母親の指示で、成績が優秀でしたが、高等教育をうけることもなかったそうで、作家になりたく、歌人中島歌子の塾、「萩の舎」に入門し、小説家を目指した。「家庭が傾き、21歳の時には、荒物・駄菓子屋を始めましたがうまくいきませんでしたそうです。生活は依然苦しいながらも、後に「奇蹟の14カ月」といわれるようになる。
明治27年(1894年)12月から29年(1896年)1月までの1年余りの間に、「大つごもり」、「たけくらべ」、「ゆく雲」、「にごりえ」、「十三夜」等の作品を次々に発表し、日増しに名声が高まっていきました。」とあります。苦節して、多くの作品を世に出したが、残念にも、「梶井基次郎」と同じ「肺結核」で24歳で夭折したとある。 この時代は今のコロナ以上に肺結核が死因の大きな要因だったようです。
お二人とも、著作権の関係に心配がなく、現在では殆どの作品が青空文庫で読むことができそうです。Youtubeでも数多く作品が見つかりました。「梶井基次郎」の方は「檸檬」という小説を図書館で借りた、CD文庫で聞いていましたので、今日は「ある崖上の感情」と「城のある町にて(病気・勝子)」を「」については代表作の「おおつごもり」と「十三夜」を聞いてみようと思います。このブログの選定に適宜、名作をお選びください。
今日のお勧め朗読作品
①梶井基次郎の朗読作品
公開日 2021/6/5
作家名 21) 梶井基次郎
読み カ行
音源 Youtube
出生地: 大阪市 西区
死亡: 1932年3月
分類 近代名作
主な代表作 ウキペデアより抜粋
・ 『檸檬』(1925年)
・ 『城のある町にて』(1925年)
・ 『冬の日』(1927年)
・ 『冬の蠅』(1928年)
・ 『櫻の樹の下には』(1928年)
・ 『闇の絵巻』(1930年)
・ 『のんきな患者』(1932年)
ウキペデアより、 梶井 基次郎は、日本の小説家。感覚的なものと知的なものが融合した簡潔な描写と詩情豊かな澄明な文体で20篇余りの小品を残し、文壇に認められてまもなく、31歳の若さで肺結核で没した。 死後次第に評価が高まり、今日では近代日本文学の古典のような位置を占めている。その作品群は心境小説に近く、散策で目にした風景や自らの身辺を題材にした作品が主であるが、日本的自然主義や私小説の影響を受けながらも、感覚的詩人的な側面の強い独自の作品を創り出している
手許CD(3) 檸檬、交尾、 ある崖上の感情
・Youtube検索朗読作品
・ 朗読「蒼穹」梶井基次郎
・ 【朗読】 梶井基次郎 ある崖上の感情
・ 『檸檬』作・梶井基次郎 朗読:窪田等
・ 梶井基次郎「闇の絵巻」朗読カフェ西村俊彦朗読 青空文庫名作文学の朗読
・ 梶井基次郎「檸檬」(ラジオドラマ)
・ 「愛撫」梶井基次郎 朗読カフェ西村俊彦朗読 青空文庫名作文学の朗読
・ 【朗読】『檸檬』梶井基次郎 [Read Aloud] Japanese literature(SUB)
・ 冬の蠅 作/梶井基次郎
・ 【朗読】 過古 梶井基次郎
・ 梶井基次郎「城のある町にて(病気・勝子)」渡辺知明
・ 梶井基次郎「桜の樹の下には」 朗読カフェ西村俊彦朗読 青空文庫名作文学の朗読
「城のある町にて」です。「檸檬」を読まれたら、こちらもいかがですか 3部作でしょうかこれ以外に2点、聴くことができます。 |
「ある崖上の感情」です。殆ど聴く人もいないようですが |
②樋口一葉の朗読作品
公開日 2021/6/5
作家名 22)樋口一葉
読み ハ行
音源 Youtube
出生地: 東京都
死亡: 1896年(明治29年)11月
分類 近代名作
主な代表作 ウキペデアより抜粋
・ 闇桜(1892年3月『武蔵野』)
・ 別れ霜(1892年4月『改進新聞』)
・ たま欅(1892年4月『武さし野』)
・ 五月雨(1892年7月『武さし野』)
・ 経づくえ(1892年10月『甲陽新報』)
・ うもれ木(1892年11月『都之花』)
・ 暁月夜(1893年2月『都之花』)
・ 雪の日(1893年3月『文學界』)
・ 琴の音(1893年12月『文學界』)
・ 花ごもり(1894年2月『文學界』)
・ 暗(やみ)夜(1894年7月『文學界』)
・ 大つごもり(1894年12月『文學界』)
・ たけくらべ(1895年1月 - 1896年1月『文學界』)
・ 軒もる月(1895年4月『毎日新聞』[56])
・ ゆく雲(1895年5月『太陽』)
・ うつせみ(1895年8月『読売新聞』)
・ にごりえ(1895年9月『文藝倶楽部』)
十三夜(1895年12月『文藝倶楽部』)
他多数
ウキペデア 樋口 一葉は、日本の小説家。東京生まれ。戸籍名は「奈津」だが、本人は「夏子」と名乗ることが多かった。 中島歌子に和歌や古典文学を、半井桃水に小説を学ぶ。生活に苦しみながら、『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』といった秀作を発表。1891年(明治24年)、数え年20歳で『かれ尾花』などいくつか習作を執筆する。同年4月15日、妹のくにの知り合いの野々宮菊子の紹介で、東京朝日新聞専属作家の半井桃水を訪ね、師事することになる。1892年(明治25年)3月に半井は同人誌『武蔵野』を創刊し、一葉は『闇桜』を「一葉」の筆名で同誌創刊号に発表した。半井は一葉を東京朝日新聞主筆の小宮山桂介に紹介する。しかし一葉の小説は採用されず、新聞小説で原稿料を得ようとした一葉は落胆する明治28年同年3月の一葉宛書簡で小説の寄稿を依頼している。この年は1月から『たけくらべ』を7回にわたり発表し、その合間に乙羽の依頼で『ゆく雲』を執筆したほか、大橋ときの依頼で『経つくえ』を書き改めた上で『文藝倶楽部』に再掲載させた[37]。ほか、『にごりえ』『十三夜』などを発表している。『大つごもり』から『裏紫』にかけての期間を、一葉研究家の和田芳恵は「奇跡の14ヶ月」と呼んだ
手許CD(3) 一葉日記、たけくらべ、にごりえ
Youtubeで検索した朗読作品
・ 樋口一葉・たけくらべ ★★
・ おおつごもり(樋口一葉):朗読 ★★
・ 「十三夜」 樋口一葉作 朗読加賀佑治 ★
・ 【朗読】樋口一葉「わかれ道」 朗読・あべよしみ ★
・ 樋口一葉「にごりえ」(朗読:yukari)―名作名文ハイライト
・ 【朗読書】大つごもり 樋口一葉〈一気読み版〉
・ 青空文庫名作文学の朗読 朗読カフェ 樋口一葉「この子」海渡みなみ朗読 ★
・ 樋口一葉の足跡~短歌と史跡をたどる~
・ 朗読・安眠用~一葉日記~
「おおつごもり」です。代表作品の一つです。長編です。 |
「十三夜」です。こちらも人気作品です。いかがでしょうか |
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