続自由時間のクラシック(418) 日本人鍵盤楽器奏者(8)館野泉を聴く

 今日の続自由時間のクラシックは生活の舞台を北欧のフンランドに移して、55年になる、左手のピアニストで世界的に有名なピアニスト「舘野泉」のアルバムからいくつか聴いてみることにします。既に80歳を超えておられ、今でも、現役ピアニストとして、頑張っておられます。

 66歳ののとき、演奏を終えた直後、会場で倒れ、その後、多くのリハビリをしたが、右手に脳梗塞の後遺症が残っています。今日まで、「左手一本」のピアニストとして、世界中で名演奏をされておられます。筆者の年代になると、時々、散歩中などで、見かけることもありますが、身近な同世代の人が、脳梗塞で後遺症のため、リハビリをされている人をしっています。他界した、父親も後遺症で苦しんでいました。筆者が山登り、散策、スポーツジムで汗を流すのは、予防の一つです。

 北欧という、日本と異なる環境で、「左手だけ」で弾けるピアノ作品というジャンルを開発されたことでも優れた方です。「人となり」を読むと「世界各国の作曲家によって“舘野泉の左手”のために捧げられた作品は多数、もはや「左手」のことわりなど必要ない境地に至った巨匠といわれています。又、その美しく豊かな表現は、両手奏法に引けを取らないばかりか、新しい演奏法を編み出し、今なお、私たちに多くの感動と勇気をもたらしてくれます。」といわれています。

 ご家族も音楽一家(フィンランド人のソプラノ歌手。息子のヤンネ舘野はヴァイオリニスト。弟の舘野英司はチェリスト。妹の鍋島晶子はヴァイオリニスト。晶子の長女の鍋島真理は音楽学者。末妹の広瀬悠子はピアニスト)として活躍されておられます。

 筆者の手許アルバムでは、16枚も揃っていました。レコ芸500では1曲だけでしたが、Youtubeでは数多くのアルバムが投稿されており、充分、彼の演奏を愉しむ事ができます。彼のアルバムは公式HPとレコード芸術社の「左手」ための作品リストが詳しいので、是非、一読ください。

 やはり、北欧の音楽がお勧めでしょうか。昨日、彼のアルバムからいくつか聴きましたので、今日は「Ravel:Piano Concerto for the left hand」、「ピアノ・リサイタル ~悦楽の園」と「Grieg Piano Concerto 1&3 リハーサルから」の3点を選んでみることにします。手許にある、グリーグの小品曲ははずせない名曲とおもいます。是非、図書館などで、検索ください。

今日のお勧め曲

公開日                      2021・6・15

演奏家名                         舘野泉

読み                            タ行

音源                          Youtube

出生地:                         東京

死亡:                            -

分類                          ピアニスト

主な経歴 ウキペデア&公式HPより抜粋

・1936年 東京生まれ。

・1960年 東京藝術大学首席卒業。1964年よりヘルシンキ在住。1968年メシアン・

           コンクール第2位。世界各国で行った演奏会は3500回を超え、

           世界中の聴衆から熱い支持を得る。

・2002年 脳出血により右半身不随となるが、2004年「左手のピアニスト」として復帰。

・2002年 左手作品の充実を図るために「舘野泉左手の文庫(募金)」を設立。

・2010年 演奏生活50周年を迎える。

・2012年 ウィーン、ハンガリー、フランス、エストニア、ヘルシンキ、モンゴル、

           ベルリンで海外公演を行う。左手ピアノ音楽の集大成「舘野泉フェスティヴァル

           ~左手の 音楽祭2012-2013」は、全16回公演で独奏曲から室内楽作品の数々

           を紹介し、最終回は自身に奉げられた3つのピアノ協奏曲をプログラムにして

           全国ツアーで完結。

・2014年 ベルリン・フィルハーモニー・カンマザールでのリサイタルは

        全聴衆総立ちのスタンディング・オーベーションで讃えられた。  

ウキペデア他より 舘野 泉(たての いずみ、1936年11月10日 - )はピアニスト。東京生まれ・フィンランド在住。東京藝術大学音楽学部ピアノ科を首席で卒業した。ピアノはレオニード・コハンスキー、安川加寿子、豊増昇、イェルク・デームスに師事した。2002年1月9日、フィンランド・タンペレでの演奏が終わってピアノから3歩ほど歩いた所で脳溢血のため転倒し右半身に麻痺が遺る。リハビリを経ても右手が不自由のままであったが、2003年8月のオウルンサロ音楽祭で復帰を果たす。その中でスクリャービンやリパッティによる、左手のためのピアノ作品を演奏した。それをきっかけに、本格的にこの分野を開拓していこうと決意し、翌年には日本で左手のピアノ作品によるリサイタルを開き、マスコミにも大きくとりあげられた。演奏会、録音ならびに新作委嘱などを通して、左手ピアノ曲の普及に努めている。妻のマリア・ホロパイネンはフィンランド人のソプラノ歌手。息子のヤンネ舘野はヴァイオリニスト。弟の舘野英司はチェリスト。妹の鍋島晶子はヴァイオリニスト。晶子の長女の鍋島真理は音楽学者。末妹の広瀬悠子はピアニスト

手許CD(16) 添付リスト

Youtube検索結果より

     ・ 舘野泉 3つの聖歌~アヴェマリア/カッチーニ~

Jean SIBELIUS :The spruce, Izumi TATENO ★

Akio Yashiro [矢代秋雄]: Piano Concerto (1967) /

                        Izumi Tateno, Kotaro Sato & Tokyo Metropolitan Sym.

【ダイジェスト】演奏生活60周年 舘野泉 ピアノ・リサイタル ~悦楽の園~★★

舘野泉 Tateno Izumi / 日本、フィンランド、世界中のあなたと共に★★

シューベルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ロ長調 D.575 舘野 泉 1997

Izumi Tateno plays Tadashi KUBO and Nordgren - 

                       舘野泉 - 久保禎:左手の祈り(初演)、ノルドグレン「振袖火事」 4K-48k/24bit

平清盛 / Taira no Kiyomori - Soundtrack   

Izumi Tateno plays Kajitani: Along to the Star (premiere) 

                       舘野泉/梶谷修:星に寄せて(初演) ほか  4K 48k/24bit

シューベルト:ピアノ・ソナタ 第1番 ホ長調 D.157 舘野 泉 1997

舘野泉「悦楽の園」「海と沈黙」 Izumi Tateno Plays

                       "The Garden of Earthly Delights" and "Silence and the sea"

舘野泉&ヤンネ舘野/ 塚本一実&久保禎(初演) Izumi Tateno 

                      & Janne Tateno play Tsukamoto and Kubo (premiere) 4K 48k/24bit ★

Ravel:Piano Concerto for the left hand/Izumi Tateno,

                       H.Inoue&Mongolian State Philharmonic ★★

田中/札響:伊福部昭音楽祭1997 :協奏風交響曲

Izumi Tateno/Grieg Piano Concerto 1&3 Mov.(Rehearsal)★★

     ・ 他追加検索ください。

公式HP https://www.izumi-tateno.com/

https://www.ongakunotomo.co.jp/series/hidarite/index.html (左手専用曲リスト)







館野泉の保有リスト」です。手許のアルバム管理です。数が多いので、
HDDに格納しています。昨日はこの中から、いくつか聴いてみました。
主にフリーソフト「AIMP」で聴くことが多いです。


演奏生活60周年 舘野泉 ピアノ・リサイタル」です。
最近の演奏です。是非お試しください。

Ravel:Piano Concerto for the left hand」です。
珍しいモンゴル饗との共演です。

Izumi Tateno/Grieg Piano Concerto 1&3 」です。
倒れる前の演奏が見つかりました。

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