続自由時間のクラシック(411) 日本人鍵盤楽器奏者(1)フジ子・ヘミングを聴く

 今日の続自由時間のクラシックは今回から、日本人の鍵盤楽器奏者(ピアノ、チェンバロ、オルガン、フォルテピアノ)で、日本を代表する演奏家を順次聴いていくことにします。これまで、ピアノについては内田光子氏をはじめ、数人の女性の方を女性ピアニストシリーズで、ご紹介しましたが、ヴェテランの女性・男性の鍵盤楽器奏者は殆ど聴いていませんでした。このシリーズでどうしても、聴いておきたい人をリストアップして、名演奏を聴いてみることにします。

 CDを発行している、プロの日本人の鍵盤楽器奏者はおよそどのくらいでしょうか、筆者の手許のリストだけでも120人を超える方はおられるようです。CD発行を10枚以上と限定すると、1割程度となります。このシリーズでは5枚以上を目安に凡そ15人(前回と合わせて20人)ほどの日本人の鍵盤楽器奏者に絞り、聞いてみることにします。 現役の演奏家は著作権の関係でYoutubeに公開されている、名盤は少ないことは想定されます。

前置きが長くなりました。今日は、お年が不明ですが、現在も頑張っておられる、「フジ子・ヘミング」のアルバムをいくつか聴いてみることにします。ご存知のように、お父さんが、ロシア系スウエーデン人で、お母さんが日本人、幼い頃からピアノを猛練習し、実力は充分でしたが、御両親の離婚、無国籍問題、難聴、貧困など、様々な苦節を乗り越え、名ピアニストの地位を築かれたかたです。

 TV特集で話題になったひとです。詳細はウキペデアやWebなどに細かく紹介されていますので、ご興味のある方は、参照ください。今は、かわいい「おばあちゃん」ピアニストです。逸話の一つに「小学3年生の時、フジコ・ヘミングに一つの転機が訪れます。知り合いのヴァイオリン奏者の口利きで、ラジオの生放送で演奏するチャンスを得たのです。演奏したのはショパンの即興曲。後にヨーロッパで、「ショパンとリストを弾くために生まれてきたピアニスト」と称された、フジコ・ヘミングの記念すべき第一歩となったこの演奏は、大きな反響を呼びました。これが魂のピアニスト、フジコ・ヘミングのデビューの瞬間でした」とあります。

彼女の真骨頂はショパンとリストの演奏にあります。Youtubeで検索した結果を下に記しますが、先ず、このショパンとリストの二人の作品演奏をお試しください。残念ながら、レコ芸500には彼女の演奏を推す、評論家はおられません、手許には11枚もありました。手許のアルバム「リスト・ショパン名曲集」を聞きながら、ブログを纏め、今日は数少ないYoutube公開曲の中から「ラ・カンパネラ”など4曲」、「小さな小さなチャリティーコンサート in 東美教会」と「モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番」を聴いてみることにします。

今日のお勧め曲

公開日                       2021・6・04

演奏家名                       フジコ・ヘミング

読み                             ハ行

音源                           Youtube

出生地:                          ベルリン

死亡:                           -

分類                            鍵盤楽器

主な代表作ウキペデアより

アルバム

奇蹟のカンパネラ (1999年8月25日、2005年12月16日)

永久(とわ)への響き/Echoes of Eternity (2000年4月5日)

憂愁のノクターン(2000年8月3日)

リスト:ピアノ協奏曲 第1番 (2001年4月4日)

カーネギー・ホール・ライヴ フジ子・ヘミング 2001 (2001年10月24日)[10]

フジ子・ヘミング トロイメライ (2003年1月1日)[11]

フジ子・ヘミングの奇蹟 〜リスト&ショパン名曲集 (2003年2月5日)

トロイカ (2003年5月21日)

雨だれ (2003年11月26日)

心の詩〜想い出メロディ (2003年12月25日)

こころの軌跡 (2004年3月17日)

ショパン・リサイタル(2004年8月21日)

エリーゼ(2004年11月21日)

カンタービレ(2005年3月18日)

他多数

アルバム表彰履歴

奇蹟のカンパネラ 第14回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞

憂愁のノクターン 第15回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞

フジ子・ヘミングの奇蹟 〜リスト&ショパン名曲集 

   ・  第18回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞

フジ子・ヘミングこころの軌跡 

   ・  第19回日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞

ウキペデア他より フジコ・ヘミング、本名ゲオルギー=ヘミング・イングリッド・フジコ、は、東京藝術大学、とベルリン国立音楽学校卒業した。日本とヨーロッパ・アメリカで活躍するピアニストである。 父親はロシア系スウェーデン人画家・建築家のヨスタ・ゲオルギー・ヘミング。母親は日本人ピアニストの大月投網子。俳優の大月ウルフは実弟。歌手の橋本潮は従姪にあたる。1999年10月15日の東京オペラシティ大ホールでの復活リサイタルを皮切りに、本格的な音楽活動を再開し、国内外で活躍することとなる。2001年6月7日にはカーネギー・ホールでのリサイタルを披露する。現在、ソロ活動に加え、海外の有名オーケストラ、室内楽奏者との共演と活躍は続く。

手許CD(12) フジコ・へミング心の奇跡、憂愁のノクターン、カンタービレ、トロイカ、トロイメライ、ラ・カンパネレラ、リスト・ショパン名曲集、ベートヴェンP協5番、グリーグP協他

Youtube検索結果より

   ・ 高音質】フジコ・ヘミング ”ラ・カンパネラ”など4曲 2020年11月「協奏曲の夕べ」Fuzjko 

   Hemming 「La Campanella」【For J Lodlive】★★

・ フジコ・ヘミング ピアニストの軌跡 1999年放送 ★★

フジコ・ヘミングpresents 小さな小さなチャリティーコンサート in 東美教会 (80分) ★★

Fuzjko Hemming Piano Solo Concert /フジコ・ヘミング ピアノソロコンサート ★★

ラ・カンパネラ 1973 フジコ・ヘミング ★★

モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K 467 フジコ・ヘミング 協奏曲の夕べ 

     W.A.Mozart/Piano Concerto No. 21 in C Major, K. 467,

フジコヘミングさんチャリティーコンサート「鎮魂そして希望」★★

Fuziko Hemming An Evening of Concertos at TOYAMA【For J Lodlive】

Fuzjko Hemming Piano Solo Concert /フジコ・ヘミング ピアノソロコンサート

フジコ・ヘミングの時間 

公式HP https://fuzjko.net/


「手許にあるフジコ・へミングリスト」です。
同じ曲がいくつかあるようです。主な名盤は揃っているようです。
数少ない場合は手軽な「フリーソフトAIMP」で聞くことにしています。

2020年11月「協奏曲の夕べです。画質・音質ともお勧めです。

小さな小さなチャリティーコンサート in 東美教会」です。
ステージ衣装が上と同じでしょうか?

鎮魂そして希望」です。じっくり聴いてみます。


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