名作をYoutubeで聴く(13)武者小路実篤&堀辰雄を聴く &近代名作の集約結果
今日の名作をYoutubeで聴くは明治時代の文豪で女性を主題とする作品の多い、「武者小路実篤」と「堀辰雄」の作品をいくつか選んで聴いてみます。先ず「武者小路実篤」ですが、名前からして、重厚な華族出身の作家で、おそらく、この時代で華族の方が、小説家になられていたのは唯一の方でしょうか。この頃の作家は同人誌を中心に活動されていたようで、2人とも、旧制高校や大学の仲間で知名な作家が多い。
「人となり」の解説を読むと「学習院時代の仲間の「白樺派」に同じ作家の志賀直哉、木下利玄、有島武郎など十五人(全員学習院出身)。オピニオン・リーダーとして毎月執筆を続ける。白樺派の中心として周りを引っ張るお坊ちゃん。文学以外にも絵画や演劇など幅広い才能を持つ。世間知らずゆえの純粋さから常に夢を追いかけ、その情熱に惹かれ応援する人も多い。最終的には人を自分の望み通りに動かすことができてしまうことが彼の才能なのだろう。」とある。
東大を途中でやめ、宮崎県木城村に2.5ヘクタールの荒蕪地を購入して、妻の房子など十七人と共働共生の農園生活に入る。」このころ、夫婦はそれぞれ、愛人を持つという、中で、夫婦生活を維持したそうである。又、非常に多彩な人で、「自らも40歳頃から絵筆をとり、人々に親しまれている独特の画風で、多くの作品を描きました。実篤はその生涯を通じて、文学はもとより、美術、演劇、思想と幅広い分野で活動し、語り尽くせぬ業績を残したのです。」と有ります。
さて、作品を検索すると、比較的長生きされたので、「男女の愛」や「生き方」や人生についての評論など、いくつかの代表作があります。有名な方だけに、作品数を期待していたのですが、青空文庫では著作権の関係で、皆無のの状態でした。手許のCD文庫は「愛と死」だけで、Youtubeでも、非常に作品数が少ない作家でした。検索結果を下に記しておきます。彼の朗読作品を聴くのは、ハードルが高いようです。
次は2人の女性を愛したといわれる、「堀辰雄」の作品を選んでみました。Webで調べると「堀辰雄という小説家の名前はあまりご存知なくても、彼の代表作「風立ちぬ」という作品名をご存じの方も多いのではスタジオジブリのアニメ映画作品「風立ちぬ」のモデルとなった小説なのです。堀辰雄は終生、避暑地として有名な軽井沢という地をこよなく愛し、そこで亡くなっています。また彼が愛した二人の女性も軽井沢の人ですし、何だか不思議な縁を感じるところなのです」とあります。
彼は「東大の理系から、一高在学中より室生犀星、芥川龍之介の知遇を得る。1930年、芥川の死に対するショックから生と死と愛をテーマにした『聖家族』を発表し、1934年の『美しい村』、1938年『風立ちぬ』で作家としての地位を確立する。古典的な日本の美の姿を描き出した。作家」といわれています。
堀辰雄の方は青空文庫で100点以上公開されていますので、愉しいネーミングの作品が愉しめそうです。Youtubeでの検索結果を示しますが、検索すれば、まだまだ、有りそうです。是非、追加検索してお愉しみください。どちらも、長編の代表作は手許にありますので、今日は武者小路実篤は「久米仙人」と「お目出たき人」を堀辰雄は「おもかげ」と「曠野」を聴いてみることにします。
このブログでは新潮社のCD文庫の分類に合わせて、近代名作の代表的な方の作品を選んでみました、27人だけですが、近代名作の作家シリーズを今日で終えることにします。
次回は同文庫の「童話集」に沿って、いくつか採りあげていく予定です。やはり、明治の文豪より、近代小説の方が数も多く、愉しい作品が聴けそうです。童話集の次に予定して、手許CDを現在整理中です。かなりあるようで、年内一杯はかかりそうです。なお、石川啄木の作品は詩歌集で登場してもらいます。
今日のお勧め朗読作品
①武者小路実篤の朗読作品
公開日 2021・6・12
作家名 26)武者小路実篤
読み マ行
音源 Youtube
出生地: 東京都 東京 麹町
死亡: 1976年4月
分類 近代名作
主な代表作ウキペデア他より抜粋
・ 『お目出たき人』(1911年)
・ 『その妹』(1915年,戯曲)
・ 『幸福者』(1919年)
・ 『友情』(1919年)
・ 『人間万歳』(1922年,戯曲)
・ 『愛慾』(1926年,戯曲)
・ 『愛と死』(1939年)
・ 『真理先生』(1951年)
ウキペデア 武者小路 実篤は、日本の小説家・詩人・劇作家・画家。貴族院勅選議員。華族の出で、トルストイに傾倒し、『白樺』創刊に参加。天衣無縫の文体で人道主義文学を創造した、 姓の武者小路は本来「むしゃのこうじ」と読むが、後に「むしゃこうじ」に読み方を変更した。明治43(1910)年に友人・志賀直哉らと雑誌『白樺』を創刊し、以後、60年余にわたって文学 活動を続けてきました。小説「おめでたき人」「友情」「愛と死」「真理先生」、戯曲「その妹」「ある青年の夢」などの代表作、また多くの人生論を著したこ とで知られ、一貫して人生の讃美、人間愛を語り続けました。「新しき村」を建設して実践運動を行った。伝記や美術論も数多い。
手許CD(1) 愛と死
Youtube検索結果より
・ 武者小路実篤『友情』読書会 (2020 5 15)
・ 武者小路実篤『愛と死』読書会(2017 7 21)
・ 武者小路実篤の「若き日の思い出」は世界文学級の名作か?
・ 朗読のひととき 朗読 宮内啓子 武者小路実篤作 「久米仙人」
・ 武者小路実篤「一個の人間」1936年発表
・ 170923 杏ちゃんの一冊『お目出たき人 - 武者小路 実篤』
「久米仙人」です。お勧めの朗読です。お試しください。 |
「杏ちゃんの一冊 お目出たき人」です。こちらもお勧めの語りです。 |
②堀辰雄の朗読作品
公開日 2021・6・12
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