名作をYoutubeで聴く(12)佐藤愛子&島崎藤村を聴く

 今日の名作をYoutubeで聴くは関西出身の女流作家の「佐藤愛子」と岐阜県中津川出身の「島崎藤村」の二人を選んで作品をいくつか聴いてみることにします。「佐藤愛子」は筆者の叔父と同じ年代の方でおじの方はもう他界して、久しいが、現在も、お元気で、活躍されている。長命の遺伝子がどう違うのだろうか、コロナで早くなくなる人もいる時代で、数人の高齢の女流作家がTVなどに登場すると驚くことがある。やはり、人知れず、鍛錬をされているはずでしょうか。島崎藤村」の場合は「佐藤愛子」と異なり、71歳で亡くなられています。

「佐藤愛子」さんは1923年生まれですから、今年は98歳となりますが、4年前に「旭日小綬章」を受けておられる。最近の情報によると、「作家・佐藤愛子さん責任編集のムック「文春ムック オール讀物創刊90周年記念編集 佐藤愛子の世界」を今年、6月17日(地域によって発売日が異なる場合があります)に発売いたします。」とあります。超人的な方でしょう。

「人となり」を読むと、小説ができるぐらい、波乱万丈の人生をおくられているようです。作品数も膨大ですが、手許にも、Youtubeでも、意外と少なく、著作権の関係で多くの小説はお聴きできないようです。辛抱強く、検索した結果が下のリストとなり、ました、この中から、面白そうな、エッセーをいくつか選んで聴いてみることにします。手許のCD男友達の部屋」はブログをまとめながら聴きましたので、今日は「飛んで火にいる夏の虫 」、「浦河の別荘のお話」と「九十歳。何がめでたい」の3点を聴くことにします。

次は有名な「島崎藤村」です。組み合わせが、おかしいですが、たまたま、消去法で、2人/回 ずつ、近代名作の作家を選んでいくと、たまたま、「島崎藤村」となりました、著作権上は「佐藤愛子」と異なり、切れているので、青空文庫でも数多く読むことができる作家のひとりです。

朗読作品を検索すると様々なスタイルで、投稿されており、主な作品は揃いそうですが、小説と詩歌が混在しているので、どうするか、選択に悩みました。

 短い詩歌は別途、詩歌集で採りあげるものとして、小説を中心にYoutubeで検索した結果を下に記します。各地で教員をしながら詩集を数多く出されたようで教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍したそうです。 小説は「破壊」を自費出版して、本格的に小説家の仲間入りをしたようです。

以降、日本の自然主義文学を代表する作家となったとあります。「人となり」については膨大な記録が残っております。詳細はウキペデア他のWeb等をご参照ください。手許の文学全集にもありますが、今日は短編をいくつか選んで聴いてみます。「食堂」、「雪の障子」と「幸福」の3点を選んで聴いてみます。将来の愉しみに「破壊」は聴き残しておきます。

今日のお勧め朗読作品

①佐藤愛子の朗読作品

公開日                          2021/6/6

作家名                          23)佐藤愛子

読み                              サ行

音源                            Youtube

出生地:                           大阪市

死亡:                           ー

分類                             近代名作

主な代表作 ウキペデアより

     小説編

    ・ 『ソクラテスの妻』(1963年)

『花はくれない――小説佐藤紅緑』(1967年)

『戦いすんで日が暮れて』(1969年)

『女優万里子』(1974年)

『血脈』(1989年-2000年)

他多数

共著編

『男の結び目』(田辺聖子と共著、 大和書房、1975年)のち集英社文庫 

『日本の名随筆 82 占』編 作品社 1989

『冬子の兵法愛子の忍法』(上坂冬子と共著、海竜社、2001年)のち文春文庫 

『あの世の話』江原啓之共著 青春出版社 1998 のち文春文庫 

『愛子とピーコの「あの世とこの世」』(文藝春秋、2008年)

『人生論 あなたは酢ダコが好きか嫌いか: 女二人の手紙のやりとり』

     (小島慶子と共著、小学館、2020年) 

他多数

ウキペデアより 1923(大正12)年、大阪市生れ。甲南高等女学校卒。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。1950(昭和25)年「文藝首都」同人となり本格的に創作活動を始める。1969(昭和44)年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞、1979(昭和54)年『幸福の絵』で女流文学賞、2000(平成12)年『血脈』の完成により菊池寛賞、2015(平成27)年『晩鐘』で紫式部文学賞を受賞。ユーモラスなエッセイにもファンが多く2016(平成28)年『九十歳。何がめでたい』が大ベストセラーとなった。2017(平成29)年、旭日小綬章を受章。

手許CD(1) 男友達の部屋、

Youtube検索朗読作品より

<朗読>飛んで火にいる夏の虫 佐藤愛子 上機嫌の本 より ★★

<朗読>「夢の地」佐藤 愛子 浦河の別荘のお話①★★

<朗読>夢の別邸 佐藤 愛子 浦河の別荘2

<朗読> やけくその町  佐藤 愛子 浦河の別荘のお話3

≪AI朗読≫九十歳。何がめでたい[佐藤愛子]★★

【楽しさを味わうためにも苦労は必要だ 朗読】佐藤愛子 REIKO 朗読

『私の遺言』 佐藤愛子著 

朗読 佐藤愛子エッセイ「飼い主の資格」

他短編・エッセイ多数

飛んで火にいる夏の虫」です。使用ソフト付きですが、面白い話です。


浦河の別荘のお話」です。別荘地での話しです。3部作となっています。


九十歳。何がめでたい」です。珍しくAI朗読で聴くことができます。


②島崎藤村の朗読作品

公開日                         2021/6/6
作家名                         24)島崎藤村
読み                             サ行
音源                           Youtube
出生地:                        岐阜県 中津川市
死亡:                          1943年8月
分類                            近代名作
主な代表作 ウキペデアより
     小説
・旧主人(1902年11月、『明星』)発禁処分をうけた
・破戒(1906年3月、自費出版)
・春(1908年10月、自費出版)
・家(1911年11月、自費出版)
・桜の実の熟する時(1919年1月、春陽堂)
・新生(1919年1、12月、春陽堂)
・ある女の生涯(1921年7月、『新潮』)
・嵐(1926年9月、『改造』)
・夜明け前(1929年1月、1935年11月、新潮社)
写生文
・千曲川のスケッチ(1912年12月)
・『世界名作物語』文教書院、1927年。
詩集[編集]
  ・ 若菜集(1897年8月、春陽堂)
  ・ 一葉舟(1898年6月、春陽堂)
  ・ 夏草(1898年12月、春陽堂)
  ・ 落梅集(1901年8月、春陽堂)
  ・ 藤村詩集(1904年9月、春陽堂
ウキペデア他*より 明治時代の詩人,小説家。名は春樹,別号に無名氏,古藤庵,無声など。筑摩県馬籠村(長野県山口村)に,本陣,問屋,庄屋を兼ねた島崎家の17代正樹,ぬいの4男として生まれる。明治14(1881)年上京,姉の婚家の高瀬家や同郷人の家に寄寓し,泰明小学校,三田英学校(錦城中学),共立学校(開成中学)を経て,明治24年明治学院本科卒業。巌本善治の女性雑誌『女学雑誌』に寄稿する一方,明治女学校の教師となり,教え子佐藤輔子との恋愛に悩んで辞職,関西への旅に出た。このころ,明治26年『文学界』創刊,北村透谷の影響のもと劇詩を発表したが,同29年,東北学院の教師として仙台へ赴任,抒情詩を発表し,同30年『若菜集』を刊行した。帰郷後は『一葉舟』『夏草』,明治32年信州小諸義塾へ赴任後は『落梅集』を刊行。その後上京して完成した小説『破戒』(1906)で自然主義の先駆とな る。『春』,『家』(1910~11)発表後,姪との恋愛関係から逃げるようにフランスへ渡り,帰国後,『新生』(1918~19)で一部始終を告白。芥川竜之介に「老獪なる偽善者」と批判されたが,『新生』は稀有の恋愛小説とも読める。その後は『嵐』(1927)で長男の帰農を描き,昭和10(1935)年『夜明け前』を完成。馬籠を視座とするこの近代日本の暗い夜明けの物語は,さらに『東方の門』に継承されようとしていたが,藤村の死により中絶した。
     *https://kotobank.jp/word等

手許CD(3) 千曲川のスケッチ、藤村青春詩集 若菜集

Youtube検索朗読作品

    ・ 【朗読】島崎藤村作「ある女の生涯」①-⑤ ★★
島崎藤村 詩集 ★★
朗読のひととき 宮内啓子 島崎藤村作 「食堂」 
青空文庫名作文学の朗読 朗読カフェ 島崎藤村「三人の訪問者」 物袋綾子朗読 
【朗読】雪の障子 島崎藤村 
朗読「千曲川のスケッチ(麦畠)」島崎藤村 ★★
おきく  島崎藤村 朗読 
【朗読】島崎藤村『幸福』 ★★
夜明け前 島崎藤村 朗読:向井智子
青空文庫名作文学の朗読 喜多川拓郎朗読 島崎藤村 足袋
文学#12 島崎藤村『破戒』 ★★
千曲川旅情の歌 ★★
Reading | Japanese poem by Shimazaki Toson | 朗読「風よ静かにかの岸へ」 島崎藤村
食堂」です。短い短編を選んで聴きます。
時間が有れば代表作の詩集も聴くことができます。

雪の障子」です。こちらも短編ですが、いかがですか

幸福」です。短い話ばかりですが、いずれも
初めて聴く話です。『破戒』、
「ある女の生涯」、
「千曲川のスケッチ(麦畠)」もお試しください。


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