続自由時間のクラシック〔697〕現代の名弦楽四重奏団(SQ)のLasalle Quartetを聴く

 今日の続自由時間のクラシックはアメリカの名門SQの一つである「Lasalle Quartet」のアルバムをいくつか選んで聴いてみることにします。余り知られていませんが、アルバンベルグSQもお手本にした、伝統あるSQです。解散して、随分経ちますが、いくつかの指南書では、現在も有名SQとして、多くの演奏が推薦されています。SQの名曲を聴くには彼らの演奏をはずせません。

 レコ芸500(2017)では8点も推され、他の指南書もあわせて、整理した結果を下に記します。SQの名曲は殆ど、彼らの手により、演奏されております。手許はベートーヴェンの後期SQ(13-16番)だけでしたので、Youtubeで追加検索して、アルバムを補填することにします。検索結果は下の表のとおりですが、まだまだ、ありそうです。是非、追加検索して、お愉しみください。

数少ない情報から「人となり」をいくつかピックアップしますと「ラサール弦楽四重奏団は、シンシナティ大学音楽学部の常駐団体のひとつであり、ヴィオラ担当のカムニッツァーとチェロ担当のファイザーは、今なお同校で教鞭を執る。」

世界のたいていの主要な弦楽四重奏団がラサール弦楽四重奏団のメンバーに指導を乞うており、なかでもアルバン・ベルク弦楽四重奏団やアルテミス四重奏団、フォーグラー四重奏団、プラジャーク弦楽四重奏団が代表的な例として知られる。ヴァルター・レヴィンは現在、故郷のベルリンに健在であるが、ヘンリー・メイヤーは2006年12月に鬼籍に入った。」とあり。

 また「古典派やロマン派のような標準的な曲目もレパートリーに取り上げてはいたが、新ウィーン楽派(シェーンベルクやベルク、ウェーベルン、アポステル)以降の現代音楽をレパートリーに取り入れたことや、ジェルジ・リゲティから弦楽四重奏曲第2番を献呈され、同作を1969年12月14日にバーデンバーデンで初演した団体としても名高い。」ともありました。

今日は手許のアルバムから「ベートーヴェンの後期SQ」を聴きながら、ブログを纏め、数多い検索アルバムから、聴く機会の少ないアルバムを選び、「Zemlinsky: String Quartet No.2」、「Ligeti: String quartet No.2」、Debussy, String Quartet」、「Schoenberg - Verklärte Nacht」とString Quartet (Ravel) の計5点を頑張って聴いてみることにします。

紙面の関係で多くの名曲(★★★)を省いています。是非、時間の許す限りSQの妙技をお試しください。

今日のお勧め曲

公開日                          2022/8/12

演奏家名                         Lasalle Quartet

読み                          ラサール弦楽四重奏団

音源                            Youtube

国名                           アメリカ・シンシナティ

結成                              1946年

解散                              1987年

規模・メンバ                      ウキペデアを参照ください。

分類                               室内楽団

知名度                            有名室内楽団

レコ芸500&クアルテットの名曲名演奏&クラシック名盤大全室内楽篇推薦曲

ヴォルフ ニ短調

ケージ 4部の四重奏

シェーンヴェルグ弦楽四重奏曲3番

ツエムリンスキー弦楽四重奏曲2番

ノーノ 断片

ペンデレッキ 弦楽四重奏曲1番

ベートーヴェン弦楽四重奏曲12ー16番、大フーガ◎

ベルク 叙情組曲 3つの楽章◎

ブラームス弦楽四重奏曲op51,67◎

ドビュッシー 弦楽四重奏曲◎

ラヴェル 弦楽四重奏曲◎

シェーンヴェルグ 浄められた夜 op4◎

シューベルト 弦楽五重奏曲D956◎

シューマン ピアノ五重奏曲◎

レコ芸500(2017)8点推薦◎

人となりウキペデア他より ラサール弦楽四重奏団は、1946年に結成され、1987年に解散した室内楽団。第1ヴァイオリン担当のヴァルター・レヴィンによって結成され、寄贈されたアマティの楽器を用いて演奏した。所属団員は以下の通りである。 ヴァルター・レヴィン ヘンリー・メイヤー ピーター・カムニツァー ジャック・キルステイン リー・ファイザー

推薦図書

レコ芸500(2017)◎

カルテットの名曲・名演奏 渡辺和◎

モ-ツアルト名盤大全

クラシック名盤鑑定百科 室内楽編 吉井亜彦◎

名盤大全 室内楽編◎

私だけのクラシック1001 宮城谷

手許CD(1) 詳細は添付リスト 

Youtube検索結果より 

視聴回数の多い短い曲抜粋

Berg, Cuarteto - LaSalle Quartet ★★★

Mayuzumi: Prelude for String Quartet ★★★

Mendelssohn: String Quartet No. 1 In E Flat, Op. 12

Nono: Fragments - Stillness, For Diotima - for string quartet -

      Ricordi-Edition - Beginning -..★★★

Penderecki: String Quartet

WOLF, String Quartet in D Minor ★★★

Zemlinsky: String Quartet No.1 In A Major, Op.4

Zemlinsky: String Quartet No.2, Op.15 ★★

20分以上のアルバム抜粋

Beethoven, Lasalle Quartet No. 12、13,14、15,16 ★★★

beethoven, string quartet op 127 lasalle quatet  ★★★(ガリチン公爵依頼曲)

Berg: String Quartet op 3, Lasalle Quartet ベルク 弦楽四重奏曲 作品3 ラサール弦楽四重奏団

Debussy, String Quartet, La Salle Quartet ★★

Ligeti: String quartet No.2 - LaSalle Quartet. ★★

Samuel: String Quartets & Transformations

Schoenberg, String Quartet No.4, Op.37 / Lasalle Quartet ( 1971 )

Schoenberg - Verklärte Nacht (Transfigured Night), op.4,

     『浄められた夜』 LaSalle Quartet★★

Schubert - Lasalle Quartet, Lynn Harrell (1982) Quintet In C Major D.956★★★

String Quartet (Ravel) - LaSalle Quartet ★★

Webern, 6 Bagatelles - LaSalle Quartet ★★★

ジョン・ケージ 弦楽四重奏曲 ラサール弦楽四重奏団 John Cage : 

     String Quartet in Four parts, Lasalle Quartet ★★★

人気曲 - ラサール弦楽四重奏団 ★★★

演奏家追加情報 ドイツ・グラモフォン・レーベルに、当時まだ謎の作曲家であったツェムリンスキーの弦楽四重奏曲全集を録音したことによって、いわゆる「ツェムリンスキー・ルネサンス」の源流を創り出したと看做されており、この録音は、ドイツ・シャルプラッテン賞を授与された。


「Lasalle Quartetの手許リスト」です。
整理が不十分ですがBeethovenの13-16番は揃っていました。

「Zemlinsky: String Quartet No.2」です。
初めて聴きます。全曲聴けそうです。
No.1もあります。

「Debussy, String Quartet」です。
LPが投稿されていました。

「Ligeti: String quartet No.2」です。
こちらも初めて聴く様です。ノーノの曲も聴けます。

「Schoenberg - Verklärte Nacht」です。
久しぶりに聴きます。

「String Quartet (Ravel) 」です。
こちらもいかがでしょうか。

追記
お盆休みもコロナで子供達も帰郷できず、老夫婦だけとなります。例年、このブログもお盆は、お休みする予定でしたが、休まずに続けることにします。1週間ほど、声楽特集を予定しております。


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