京都撮り歩き(62)洛南の石峰寺を巡る

 今日の京都撮り歩きは昨日の伏見稲荷を堪能されたら、次はどうするかお悩みと思います。ほんの数分で行ける、隠れた名刹として、石峰寺はいかがでしょうか。黄檗宗という、京都でも少ない宗派のお寺ですが、異なった、中国風の雰囲気を持つ、お寺です。境内を一廻りするに40分ほどの小さな、石仏のお寺です。
 京都錦市場の青果商だった、伊藤若冲が40歳で隠居して、絵に没頭したことで知られていますが、この若冲が最期をこのお寺で迎え、埋葬されています。その若冲の下絵を下に、釈迦誕生より涅槃に至るまで、釈迦の一代記を描いた,石の五百羅漢像が迎えてくれます。苔むした、ユニークなお顔の仏様です。混雑した、伏見稲荷と違い、しばしの静寂を味わうことができます。日本のお寺としつらえ、デザインが異なる、独特の雰囲気を醸すお寺です。受付で、団扇を忘れずに借りて、蚊に注意して散策しましょう。時々若冲展が開かれますので、事前にチェックください。次はさらに数分の名刹「宝塔寺」をご案内します。

今日の寺社データ

ブログ公開日
                                    2020/6/20
登録番号
京都撮り歩き(62)
場所名
石峰寺
魅力メモ ウキペデア
石峯寺(せきほうじ)は、京都市伏見区深草にある黄檗宗の寺院。山号は百丈山(ひゃくじょうざん)。本尊は釈迦如来
アクセス・連絡先
京阪電車 龍谷大前深草下車 徒歩約5分JR奈良線 稲荷下車 徒歩約10分
行き先分類
洛南の寺社
エリア分類11-2
伏見稲荷から深草・桃山をめぐる
足を伸ばして一緒にいかが
伏見稲荷大社、石峰寺、宝塔寺、(御香宮神社)
追加エピソード
寺の境内裏山にある五百羅漢の石像群は、安永年間(1772年 - 1781年)から天明年間(1781年 - 1789年)にかけて絵師の伊藤若冲が下絵を描き、当寺の住職密山修大と協力して制作したもので、「若冲五百羅漢」としていまも親しまれている。当時は千体以上あったが、現在四百数十体が残っている。
鑑賞ポイント
若冲五百羅漢
行事・特別公開
お勧め建物
赤い山門(竜宮門)
特殊建物
中国風の山門
お勧め文化財
お勧め仏像
苔むす、かわいい石仏群
お勧め絵画
お勧め庭
パワースポット
花暦 花・時期
初夏のゆり、秋のコスモス冬の梅
京都観光NAVI
宝永年間黄檗6世千呆禅師の創建。寛政年間に画家伊藤若冲が当時に草庵を結び、禅境を好み仏世の霊境を化度利益する事を願い、七代蜜山和尚の協賛を得て安永の半より天明初年まで前後10年余をかけて裏山に五百羅漢を作った。若冲の五百羅漢は磊落な筆法にて下絵を描き石上に彫らせたもので釈迦誕生より涅槃に至るまでを中心に釈迦の一代記を描いたもので、長年の風雨を得て丸み、苔寂び、その風化を伴い表情や姿態に一段と趣を深めている。尚、羅漢山の西に若冲の墓と書画に秀でた貫名海屋の筆塚がある。
その他情報1
京都・伏見稲荷大社は世界各国から観光客が訪れる超有名観光名所です。いざ行くとなると、湧き上がるのは「参拝後どこに行ったらいいかな?」と言う疑問。そこでご紹介したいのは徒歩圏内の「石峰寺」「宝塔寺」「ぬりこべ地蔵」「茶碗子の水」です。特に「石峰寺」はおススメ!近年特に評価が高まった、江戸中期の画家、伊藤若冲縁の寺です。若冲が下絵を描いた400体余の五百羅漢には癒されること間違いなし
その他情報2
画家伊藤若冲、齢40となった1755年(宝暦5年)には、家督を3歳下の弟・白歳(宗巌)に譲り、名も「茂右衛門」と改め、はやばやと隠居する(当時、40歳は「初老」であった)。1758年(宝暦8年)頃から「動植綵絵」を描き始め、翌59年10月、鹿苑寺大書院障壁画を制作、1764年(明和元年)には金刀比羅宮奥書院襖絵を描く。(1765年(明和2年)
公的案内




「石峰寺」本堂です。こじんまりとしたお寺です。
敷石が素敵です。詳細はスライドを御覧ください。
「中国風の赤い山門」竜宮門です。黄檗宗独特の門です。
石仏群の入り口にもあります。本殿他はスライドをご覧ください。

苔むす、石仏群で、表情豊かな、ユニークなお顔をしています。

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