京都撮り歩き(89)東山山麓の六波羅蜜寺を巡る

  今日の 京都撮り歩きは京都の仏像の宝庫として、良く知られている、六波羅蜜寺をご案内します。この六波羅の地は平家の清盛が邸宅を構えたこと、鎌倉時代には六波羅探題の置かれた場所で、昔は六原は「霊が集まる原野」と言われ、葬送地と知られた場所です。

 見捨てられた民を救った,僧として、有名な「空也上人」が現れ、当時は火葬は貴族と僧だけで、一般市民は鳥野辺や、鴨川の河原他に捨てれていたのを弔い、火葬し、疫病を防止した人とも言われています。空也上人の放つ、念仏が、像として、宝物館に残っています。写真は不可でしたので、HPの写真を借用しました。

 平清盛がなぜ,この地の居を構えたのか定かでないようですが、各地の情報が集まる、交通の要所であったから、また、白拍子「禿童」(かむろ)といわれる、スパイが多くすんでいた場所で朝廷監視むけに配置するためとも言われている。鎌倉時代になってもの六波羅探題をすえたのは、清盛の時代を踏襲したとされている。

 多くの戦乱で堂宇も焼け落ち、現在のお寺は明治以降も荒廃しており、開基1000年の昭和の世に建てられた新しい寺院です。しかし、数多い戦乱を逃れた寺宝がのこり、平安以降、特に鎌倉時代の仏像が現在、宝物殿で、見られるお寺で、一見に値します。仏像の詳細はHPが詳しいですので、一度下調べしておいた方が良いかとおもいます。代表的な写真はHPから借用し、スライドに入れております。

今日の寺社のデータ

ブログ公開日             2020/9/27

登録番号              京都撮り歩き(89)

場所名 六波羅蜜寺

魅力メモ ウキペデア 六波羅蜜寺 は、京都府京都市東山区にある真言宗智山派の寺院である。山号は補陀洛山。本尊は十一面観音。開基は空也。西国三十三所第17番札所踊り念仏で知られる市聖(いちひじり)空也(くうや)が平安時代中期の天暦5年(951年)に造立した十一面観音を本尊とする道場に由来し、当初西光寺と称した。空也は疫病の蔓延(まんえん)する当時の京都で、この観音像を車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人に茶をふるまって多くの人を救ったという

アクセス・連絡先 京阪本線清水五条駅下車、徒歩10分。京都市営バス(80・86・急行100・急行106・急行110・202・206・207系統)「清水道」バス停より徒歩7分

行き先分類 東山山麓の寺社、

エリア③-3

建仁寺から六波羅周辺を歩く

    足を伸ばして一緒にいかが 仲源寺、建仁寺、六道珍皇寺、六波羅蜜寺、(安井金比羅宮)

追加エピソード 桃山時代に真言宗智積院の末寺となった。平安末にはこの付近に、六波羅殿と呼ばれた平清盛ら平家一門の屋敷が営まれた。またのちに鎌倉幕府によって六波羅探題が置かれたのもこの付近である。

鑑賞ポイント

   行事・特別公開 12月13日(金)から12月31日(火) 毎日 午後4時より本堂にて厳修

お勧め建物         主な建物は本堂(南北朝時代、重文)と弁財天堂、宝物収蔵庫

特殊建物

お勧め文化財 国宝の本尊像以外にも、空也上人像、伝・平清盛像、運慶の真作と見なされる地蔵菩薩坐像など日本彫刻史上著名な仏像、肖像を有する

お勧め仏像 国宝 木造十一面観音立像 本堂木造空也上人立像 木造僧形坐像(伝・平清盛像)木造地蔵菩薩坐像木造(伝・運慶坐像、伝・湛慶坐像) 木造四天王立像他

お勧め絵画

お勧め庭

パワースポット 弁財天に縁結び

花暦 花・時期

京都観光NAVI 963年(応和3)空也上人が開いた真言宗智山派の古刹で、西国三十三ヵ所第17番札所。本堂(重文)は、南北朝時代の再建。1183年(寿永2)の兵火で本堂を除いて焼失。空也上人像、平清盛公坐像(ともに重文)など平安、鎌倉時代の優れた彫刻が多い。建立:963(応和3)年8月

その他情報1 書物などに、六波羅「密」寺と書かれていることがあるようですが「蜜」の字が正解です。六波羅蜜寺という名称は、仏教の教義「六波羅蜜」という言葉に由来していると考えられていますが、その昔「六原」という地名だったことに由来しているのではないか、とも言われています。

公的案内資料 https://www.rokuhara.or.jp/

その他情報2 宝物館で拝観できる、仏像群

               平安時代                        鎌倉時代
【国宝】 十一面観音立像      【重文】 増長天立像
【重文】 薬師如来坐像       【重文】 地蔵菩薩坐像
【重文】 地蔵菩薩立像       【重文】 吉祥天女像
【重文】 多聞天立像              【重文】 閻魔大王像
【重文】 広目天立像             【重文】 弘法大師像
【重文】 持国天立像              【重文】 空也上人像
                                       【重文】 平清盛坐像
                                       【重文】 運慶坐像
                                        【重文】 湛慶坐像

「六波羅蜜寺」です。規模の小さい、新しい寺院です。
詳細は、スライドをご覧ください。

こちらが本堂です。敷地は小学校に譲られ、狭くなったようです。
宝物館に多くの仏像があります。

教科書にも紹介される、空也上人像です。意外と小さい仏像です。

          

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